本気を見せた任天堂
usersとうとうニンテンドーDSにブラウザが載ったよ! しかも地デジまで!
任天堂、「ニンテンドーDS カンファレンス! 2006.春」開催。「ニンテンドーDS Lite」実機をを初公開 WEBブラウザや「DS地上波デジタル放送 受信カード (仮称)」も発表 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060215/nin1.htm
プレイやんあたりから、今までの「ゲーム機」に固執する姿勢が和らいでいるのかなと思ってましたが、こんなにも早くブラウザが開放されるとは。驚きとともに期待に満ちあふれるとです。
今回の発表で期待できるポイントは2つ。1つはブラウザ対応によって新しいサービスが期待できること。今のWi-Fiコネクションは単なる対戦だけですが、ブラウザ対応で公衆無線LANもできるし、アイテム課金もできる。単なるWeb閲覧ではなくネットワークとして考えればロケーションフリーみたいな発想だってアリだし、DSとインターネットの世界を結ぶ架け橋としては非常に期待できます。インターネットを使った面白いアイディア待ってますよ。
そしてもう1つは、任天堂がゲーム以外の機能もゲームに実装する姿勢を積極的に取っていること。プレイステーション2が大きなシェアを獲得できた理由の1つはやはりDVDプレーヤー機能の搭載だったわけで、数万円もする新しいハードを買うには、やはりゲームだけが理由では厳しい。それは携帯型よりも据え置き型に顕著に現れる影響であって、そういう意味ではレボリューションもゲームに収まらない何かを付け加えてくる可能性も。単純に考えたらHDDレコーダとかですが、ここでDSと連携して動画を転送するとかネットワーク経由で見られるとかなってくると面白いな。DSがこれだけ普及しているので、DS用のソフトをネットワーク配信するだけでも十分価値がありそう。
ただ少し気になるのが、DSで売れているソフトのほとんどが「脳トレ」ジャンルのものばかりということ。ミリオンを達成したDSソフトを見ると、「脳トレ」2作にやわらかあたま塾のほかは、「おいでよ どうぶつの森」と「nintendogs」、他社メーカーの「たまごっちのプチプチおみせっち」で、ゲームらしいゲームというとマリオカートDSしかないという状況。
もちろん頭を柔らかくする道具としてもいいし、どうぶつの森やnintendogsみたいなコミュニケーションツールとしても楽しいですが、古くからのゲーマーとしてはいわゆる「ゲーム」を普及させて欲しい。MOTHERに泣き、ファイアーエムブレムに興奮し、アイスクライマーで熱くなった世代としては、確実にゲームはエンターテインメントの1ジャンルであり、それはオタクだけじゃなくてみんなが楽しめるものだと信じているのです。
もちろんゲーム触ったことない人にそこまで求めるのは無理で、どうぶつの森や脳トレからDSに入った人が少しずつゲームを楽しんでくれるというのが理想だし、任天堂も当然考えている戦略だとは思いますが、いまのままだとDSが単なる便利ツールにしかなってないんじゃないかというのがいちゲーマーとして寂しいのでありました。みんなマリオカートやろうぜー。