はてなSNSにみるSNSのありかた




本日は新規メンバーも含めたIT仲間飲みでとってもねむいわけですが、はてブみたらちょっと感動したのでとりあえず感想残しておきます。
というわけではてなブックマークで大絶賛被ブクマ中の「はてなSNS」。はてなAPIを使ったらこんなことができるそうで。
http://yagi.xrea.jp/h/naoya/
前々から申し上げている通り、SNS=mixiとかSNS=招待制とかSNS=クローズドという考えはとてももったいないと思うわけです。もちろんmixiのもつ招待制かつGoogleに検索されないという価値は確かに1つの側面なんですが、それがあくまで狭義のSNSではないかと。
自分が考えるSNSは、自分の情報を伝えるマイページがあることと、そのマイページが同じサービス内でつながること。この2点さえ満たしていれば広義のSNSではないかと。写真がつながればFlickrだし、ブックマークがつながればSBS、カレンダーなら30boxes、さらにはニンテンドーDSの同じソフトでつながるのもSNSだし、Xbox Liveなんかはゲームとネットをうまく融合したSNSではないかと。
同じサービスというくくりは、ブログの相互トラックバックとかを含まないと言う意味。もちろんそれもかなり大きなではSNSなんですが、1つのサービスでくくられていないと新機能やサービスの方向性も統一がとられないので、SNSは「ソーシャルネットワークサイト」というより「ソーシャルネットワークサービス」というサービスで考えるほうがいいかなと思います。
なんだけどやっぱりSNSって日記中心のサイトとおもわれがちで、しかもそれが招待制のようなクローズドでないと意味がないような捕らえられ方をしている。そこにこれだけオープンな素材で作り上げたはてなSNSというのは、「SNS=クローズド」という固定概念をうまく突破してくれる可能性があるんじゃないかなと。
もちろんオープンな日記SNS(mixiのようなスタイルをあえてこう呼びます)もあるんですが、それはmixi的なサービスありきで、それを単にオープンにしただけ。みんなmixiの先入観があるから、mixi的なものがオープンなだけでは魅力も感じないし、そもそもSNSとして考えてもらえない。それに対して、ブックマークやダイアリー、フォトライフなどさまざまなオープンサービスとして認識されているものが1つに集まることでSNS的な価値を生み出せるというのはすばらしいことだとおもうですよ。
ただおしむらくははてなの1つ1つのサービスが閉じぎみなことかな。はてなダイアリーは相変わらずの記法重視で初心者がよりつきづらいし、はてなフォトライフは有料じゃなきゃ容量がきびしくて使いづらい。根本サービスである人力検索は10円単位の小額課金なのに、いまだまともな購入方法がクレジットカードかつ2000円からという仕組み(銀行経由とか手間のかかる決済は除いてますよ)。唯一ともいうべき、インターフェイス的にもわかりやすく使いやすいと思えるのははてなブックマークなんですが、これはサービスそのものが初心者には理解されにくいだけでなく、濃いユーザーが集まったはてなだけに内容がどんどん濃くなってより初心者が入りづらいというスパイラルがおきているようにみえるのでした。
よくGoogleとはてなが比較に出されることありますが、Googleは各種のオプションサービスを除いた純粋な検索だけでいえば、初心者でも使えるし、そのメリットが非常にわかりやすいんですよね。日本ではYahoo!の影響力が強すぎてシェアはそこまでとれていないけど、でもここまでYahoo!の牙城にくいこんだことはすばらしい。翻ってはてはてな、サービスそのものはすごく魅力的なんですが、初心者が直感的に使えるかというと難しい。人力検索なんていまだにポイント配分むずかしいもん。
そんなわけわかりにくいはてなを視覚的にもわかりやすくしたはてなSNS。あの中に存在するならはてなブックマークももっと理解されやすいかも。使う層が増えれば増えるほどはてなブックマークは面白くなりそうなのでああいう一風変わった見せ方は社外サービスとはいえなかなか楽しみです。
おもったよりながくなっちった。はてなブックマークには別の観点から期待してるんですがそれはまた今度。つかSNSの話が最後ははてなの話になっている気がしますが、酔っ払っているからと言うことでご勘弁ください。