WX310Kのミュージックプレーヤー機能でフリー着うた生活
usersWX310Kユーザー待望のミュージックプレーヤー機能が本日公開されました。WX310Kをお持ちの方は、本体のファームウェアを最新にアップデートした上で、公式サイト「サイトK」から購入できますよ。
WX310K向け追加アプリ「ミュージックプレイヤー」27日発売 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/27919.html
しかしながら待望といってもミュージックプレーヤー機能そのものはちと微妙。ATRAC対応というリリース時の話からイヤな予感はしてたんですが、ミュージックプレーヤーで再生できるのはPCからソフト経由で転送したセキュアなファイルのみ。生のMP3は再生できるけどミュージックプレーヤーでは読み込めないという何とも使いづらい仕様です。とはいえ、MP3が単体でファイル再生できるようにはなるので、誰かしらそのままMP3が読み込めるプレーヤー機能を作ってくれれば最高な訳ですが。
ちなみにミュージックプレーヤー機能を購入したユーザーは無償でダウンロードできる「BeatJam for WX310K」もあんまり意味なし。このバージョンだとCDからのMP3リッピングができないし、このソフトでなくてもATRAC転送に対応していれば問題ないので、同じく無料のSonicStageでも十分。元々MP3は別のソフトでリッピングしていて、純粋にWX310Kへの転送にだけ使いたいというのでもなければおすすめはしないかなー。ユーザーインターフェイスはそこそこ使いやすそうではありますが。
ではなにが待望かといえば、MP3が再生可能になったことで着信音が自由に設定できるようになったこと。生のMP3が再生できる携帯電話ってそれだけで前代未聞な気がしますが他にもありましたっけ?
しかし着信音に設定できるのはminiSDではなく本体メモリに保存したファイルのみ。本体メモリは5.3MBしかありませんから、MP3ファイル1つですら入れるのが難しそう。しかも着メロに使うならオープニングではなくて好きなところから再生したいのが人情ですから、そもそも1曲まるごと本体メモリに入れるって使い方はなさそうです。
と、前置きが長くなったところで要はMP3の切り出しソフトを使いましょうという話なわけですが。前機種「AH-K3001V」の時はフィリップスの「mobile PhoneTools」というソフトを使ってましたが、これはadpファイルを作るための選択肢であって、今回みたいにMP3が使える場合は意味がない。しかもmobile PhoneToolsだと時々読み込めないMP3もあったのでイマイチ使いづらいのでした。
で、その道の詳しい方にご教授いただいた上で今回使ったのが「Audacity」というソフト。標準でWAVE/Ogg Vorbis/AIFF形式の楽曲ファイルの編集に対応していますが、そのままではMP3ファイルをいじれません。なので別途MP3エンコーダ「LAME」が必要になります。
窓の杜 - Audacity http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/soundedit/audacity.html
自分の場合は、もともと使っているリッピングソフト「CDex」にLAMEが含まれているので問題なしでした。LAMEは音質などで定評あるエンコーダのようですから、入れておいても損はないかも。ただ、運用はちと面倒な部分があるのですが、それはまた機会を改めて書きたいと思います。
CDex http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=567
AudacityでLAMEを設定する場合、「編集」「設定」の「ファイル形式」タブで、MP3 書き出しセットアップの「ライブラリ検索」を選び、「lame_enc.dll」を指定してあげればOK。CDexを使う場合であれば、ダウンロードして解凍したフォルダに入ってます。
あとは楽曲ファイルをドラッグ&ドロップなどでAudacityに移し、切り出したい部分をテキトーにドラッグで選択。選択した両端までマウスを持って行くとカーソルが指の絵に変わるので、後はドラッグで選択幅を変えられます。選択した領域は再生ボタンと停止ボタンで再生可能。ただし一時停止だと選択範囲に関係なく一時停止してしまうのでお気を付けあれ。より正確に好きな場所で切り出したい場合は拡大も併用するといいですよ。
無事選択が終了したら、あとは「ファイル」から選択部分をMP3で書き出すだけ。WX310Kに持って行く場合、メールだと重いのでminiSDにいったん保存し、「移動」を使って本体に保存するといいでしょう。ただ、ファイル容量にはくれぐれもご注意くださいませ。