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ウィルコムの位置検索サービスを試す

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ウィルコムが4月に開始した位置検索サービス、遅まきながら体験してみました。

ウィルコム、位置検索サービスを4月6日開始
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28435.html


 なぜこんなに遅くなったかというと、手続きに手間取ってしまったから。方向音痴な自分としてはこういう位置検索サービスは願ったり叶ったりで、4月6日にすぐ申し込もうと思ったら公式サイトに

資料請求フォームから「ウィルコム位置検索サービス申込書」をお取り寄せいただき、お申込みください。

WILLCOM|ウィルコム位置検索サービス
http://www.willcom-inc.com/ja/service/location/


と書いてあり愕然。既存ユーザーだったら個人情報も持っているし、Webから契約プランを変更できる「Pic@nic」なんてサービスも持っているのに、なぜ今さら書類なのよ……。

出鼻をくじかれたショックで、書類返送手続きもだらだら進めていたら数週間が経過し、さらにハンコ押してないという凡ミスで書類が戻って来るという始末。はいそうです、全部自分の手続きがテキトーだったのがいけないのです。さらにメールアドレスの記入が手書きゆえに読み取りづらく、ウィルコムの方から直々に「これは1ですかiですか?」なんてお電話を頂戴したこともあって、結局使えるようになったのは5月末でしたよorz。

で、サービスの詳細を見て自分の理解が違っていたことに気づく。これは自分のいる場所を確認するのではなく、他人の居場所を知るためのサービスなのね。要は子どもに持たせたPHSの居場所を、PCや携帯電話から確認できる、ということです。

使い方は大きく2つで、1つはPCや携帯電話から専用サイトにアクセスし、位置検索に申し込んだPHSの居場所を通知させる方法。もう1つは逆にPHSから自分の居場所を通知する方法です。前者はサイトから、後者はメールで通知されるURLにアクセスすると地図が表示される仕組み。

 URLは携帯電話とPC両対応で、アクセスした端末に最適な画面が表示されます。位置を通知するメールアドレスは2つまで登録OK。なお、URLにアクセスする場合、ウィルコム端末であればケータイモードでケータイ用地図、フルスクリーンでPC用地図が出るので、より広範囲の地図が見たい時はフルスクリーンでアクセスすると便利ですよ。

使ってみて感じた課題の1つは精度の悪さ。この位置検索サービスでは基本的にPHSが接続したアクセスポイントの位置を表示する仕組みらしく、位置情報は自分の居場所というよりもアクセスポイントの位置ということになります。しかし原理的には3つのアクセスポイントを使い、それぞれの距離から位置を割り出す3点測量のほうが精度は高まるのです。この違いについて詳しくは以下のサイトをご覧下さい。

位置情報精度対決!AH-K3001V v.s. AH-J3002V!
http://www.phs-mobile.com/jikken/j017.html


ユーザーが熱いウィルコムでは、公式サービスが出る前から位置情報を使ったサービスが有志によって作られていました。その1つが下記URLのもので、私も愛用させていただいています。

Kuroken Blog Plog Drop:貴方のページにも位置情報→地図を置こう! http://blog.goo.ne.jp/kuroken_com/e/2ae76de54fad21aea04ba01d4086de7a


こちらはいきなり位置情報取得に入ることで3点測量が使えている模様。というわけで位置情報の違いを比べてみました。

まずは汐留の日テレホールで計測した場合。右はウィルコム、左は上記ブログのサービスで地図にはMapionを用いています。どちらもピンポイントとは行きませんが、距離で見るとウィルコムは大幅にズレが生じています。

Mapionで計測ウィルコムで計測


次に有楽町の東京国際フォーラム。こちらはMapionの場合ほぼばっちり計測してくれました。実際にはA棟にいたのでもうちょい左寄りなんですが。それに対してウィルコムよ、有楽町どころか東京駅行っちゃったよ……。大まかな位置を知るには十分ですが、自分の位置情報としてはやや不安の募る精度です。

Mapionで計測ウィルコムで計測


次に気になったのは通知URL。論より証拠なのでまずはURLご覧下さい。

http://alds2.tliserv.co.jp/wLoc/mailmap/20060604154007_070xxxxxxxx.asp(xxx……は伏せ字)

ご丁寧に位置情報の取得時間と電話番号を丸ごと表示ですよ。取得時間はいいとしても、電話番号までインターネット経由で送るとは。ウィルコムの会員サービス「Pic@nic」の場合、メールに記載された電話番号はいくつかの場所が伏せ字になっているので、「メールで電話番号は送らない」という認識はあるようなんですが、これじゃ友達はまだしも、気軽にmixiやブログにエントリはできないな……。1週間で閲覧期限が切れるんでもともとそういう使い道ではないかもしれませんが。

と、課題の多いこのサービスですが、そもそも自分の位置を調べようとする使い方が本筋とは外れているので、自分の子どもがいる位置を大まかに知りたい、くらいの要望では十分かもしれません。でもせっかく3点測量ならそこそこの精度でるんだし、自分の位置を知るためのサービスも欲しいなあ。






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