どうなる? W-SIMユーザーのW-OAM機種変更
usersついにウィルコムのW-SIMがW-OAMに対応です。
WILLCOM|高度化通信規格「W-OAM」対応のW-SIM発売について
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2006/10/18/index_03.html
技術的な説明はさておき、W-OAMというのは今までより通信速度が速くなる規格。従来までウィルコムでは32kbpsを基本とし、32×2の[2x]プランでは64kbps、32×4の[4x]プランでは128kbpsという2つの通信速度を用意していました。
しかし今年の2月から始まったW-OAMでは、基本スピードが32kbpsから51kbpsへと高速化。このため[2x]では64kbpsから102kbpsへ、[4x]では128kbpsから204kbpsへと高速化。ほぼ2倍といっていい高速化です。
2月まではカード型の専用端末だけがW-OAMに対応していましたが、10月18日にはW-OAM対応のW-SIMカード「RX420AL」が発表されました。W-SIMというのは互換性があるので、今までのW-SIMカード「RX410IN」と取り替えれば、お手持ちのW-ZERO3やらなんやらもW-OAM対応になるということです。ただし、RX410INとRX420AL自体は別物の製品なので、アップデートとかでW-OAMになったりはしない点をご注意を。
というわけでW-ZERO3を初めとしたWILLCOM SIM STYLEユーザーには興味津々のW-OAM対応ですが、これまで1種類しかなかったW-SIMカードが2種類になったことで、どうすればW-OAMを使えるようになるのか混乱も生じている模様。なのでここで簡単にまとめてみたいと思います。
基本的な考えとしては、通信機能を持っているW-SIMそのものを携帯電話と考えて下さい。つまり今までのW-SIM「RX410IN」を「RX420AL」にするには、RX410INから通信契約を抜き取り(いわゆる灰ロム/白ロム)、新しいRX420ALに機種変更する必要があるのです。新しいW-SIMカードは携帯電話と同様、今までと同じ電話番号とメールアドレスが使えます。
一番多いであろうW-ZERO3ユーザーで考えると、W-ZERO3の本体自体はそのままに、W-SIMのみをRX420ALに機種変更すればOK。機種変更のお値段は、ケータイWatchによれば単体で5,000円程度になるそうです。
同時に発表された「9(nine)」と「WS008HA」に同梱されるが、単体販売も予定されており、価格は5,000円前後になる見込み。
ウィルコムのW-SIMがW-OAM対応に、音声端末も発表
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31525.html
しかしここで問題は、いくら差し替え自由なW-SIMといっても、カードそのものの契約は携帯電話と同等の扱いとなること。つまりはいわゆる「縛り」が存在するのです。
ウィルコムの場合、縛りの解除は10カ月。10カ月未満は「6カ月以上10カ月未満」「6カ月未満」の2種類です。店頭価格で見ると、それぞれ1万円ずつプラスになるみたいで、6カ月未満だと2万円プラスになることに。ただ、今回は初のW-SIM機種変更なので、元々5,000円のものにプラス1万円/2万円になるかどうかは謎ですが。
新しいW-SIMの発売は12月なので、2月以前に契約していればプラス料金は必要ありません。W-ZERO3で初めて契約した人は問題ないですが、7月発売のW-ZERO3[es]、6月発売のメモリ拡張版W-ZERO3(WS004SH)から新規契約した人は、間違いなく縛りの対象になってしまいます。
さて、この応用例で、W-ZERO3を初日買いしつつ、W-ZERO3[es]をW-SIMなしで購入した人はどうなるか。この場合、W-SIMの契約自体はW-ZERO3購入時から変わっていないので、現在[es]を使っていても縛りの起算はW-ZERO3購入日になります。こちらも縛りの対象にはなりません。
ちなみにW-ZERO3からW-OAM対応のRX420ALと新音声端末「9(nine)」のセットに機種変更してもOK。この場合は以下のような足し算になります。
W-ZERO3+RX410IN → W-ZERO3+RX420AL+9(nine)
RX410IN自体は手元に残せると思いますが、通信はできない空っぽの状態に。そして新たに今までのRX410INの電話番号とメールアドレスが設定されたRX420ALと9(nine)が手にはいるという寸法です。
ただ、9(nine)のお値段は新規契約の場合、W-SIM込みで15,000円とのこと。機種変更が20,000円だったとすると値段的にお得感はないですね。というかきっとそういう値段設定になってそうですが。