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あえての「誤用」

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「精算」と「清算」の違いとは?(間違えやすい日本語まとめ)を読んで。

ブログなどを書いていると、そのような言葉の悩みはしばしば起こります。誤字脱字には気をつけるようになりますが、意味の間違いはなかなか気付きにくいものです。

確かに誤字脱字はちゃんと目視すれば防げるけど、意味をそもそも間違えている場合はどうしようもない。誰か気づいた人が教えてくれればいいけど、なかなかそういう指摘って難しいしねえ。

で、前からいつも気になっている誤用が「確信犯」。「あいつの遅刻って確信犯だよな」っていうのは間違いで、確信犯というのは宗教とか信仰を持って行なう犯罪のことです。

「確信犯」は、一般に「悪いことと知りながら犯罪を行う人(もしくはその行為)」、「結果を予想した上で計略を巡らす人」といった使われ方をする事が多いが、いずれも本来は誤用である。確信犯とは「自分が行う事は正しく、周囲(社会)こそが誤っていると信じ切っている」事が最大のポイントであり、本人に「実際は悪い事 / ウラがある作戦」などの意識は無い(文頭で例示した状況は確信犯ではなくむしろ「故意犯」と呼ぶのが正しい)。

確信犯 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A2%BA%E4%BF%A1%E7%8A%AF

言葉の由来がこうだから正しく使うべき、という考えはなくて、例えば「しゃべられる」が現代では「しゃべれる」と口語的になっていたり、「全然おいしい」「フツーにおいしい」「これやばい(くらいおいしい)」という言葉も普通に理解されるようになってきているのであれば、それはそれでいいかなと思います。ただ、確信犯に関しては言葉の変遷というよりも明らかなる誤用なので、「フツーにおいしい」とは一緒くたにできないかなあと。

かといって問題なのが、誤用で「確信犯」を使いたいというシーンにおいて、「確信犯」に代わるいい言葉がないんですよね。WikiPediaでは「故意犯」という言葉を推奨しているけど、なじみがなさすぎて逆に犯罪っぽいニュアンスを感じてしまう。なんかいい言葉ないもんですかねえ。結局のところ、どうしても使いたいときは「確信犯(誤用)」とか表現するくらいしか手が残されていないので。

あと、個人的に気になる誤用もいくつか挙げてみる。

×ひと段落 ○いち段落
×東京ビックサイト ○東京ビッグサイト
×ウルトラマンセブン ○ウルトラセブン
×ほんかりやゆいか ○もとかりやゆいか
×にいがきゆい ○あらがきゆい

とくに「いちだんらく」に関しては文章に関わるようなお仕事の方でも間違えているケースがしばしば見受けられるのでお気をつけ下さい。芸能人の名前に関してはどうしても読めないのは仕方なかったりするので、音声で聞くより手段はなし。結局、芸能人についてちゃんと情報収集したかったらWebニュースばっかよんでないでテレビ見ましょう、ということで。






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