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「MYUTAが著作権侵害=オンラインストレージ全滅の危機」論について考える

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 携帯電話向け音楽データストレージサービス「MYUTA」の件が、GIGAZINEに取り上げられていました。

ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法です
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070526_music_storage_illegal/

 かなりセンセーショナルな書き方な上に、はてブを含めたネットの感想も「これはストレージサービスがすべてやられる」的な反応になっているのに違和感を覚えたので、個人的な意見をさらしてみる。ちなみに当方は法律の専門家ではないので、法解釈どうこうという点ではそこまで自信ありません。あくまで今までネット上で起きてきたことをふまえて考えると、そこまで極論にはならないんじゃね? と思うので。

 ニュースだけだといまいちなので、困ったら情報源にあたれの姿勢でまずはJASRACのリリースをみてみましょう。

携帯電話向け音楽データのストレージ・サービス
音楽著作物の利用許諾が必要と判断
−  東京地裁が「MYUTA」運営会社の請求を棄却  −
http://www.jasrac.or.jp/release/07/05_3.html

これを読んでいて感じたポイントは以下の通り。

  • 「携帯電話向け音楽データのストレージ」をうたっていた
  • 音楽変換アプリケーションを提供していた
  • サーバー設備を提供していた

 まず、単なるストレージじゃなくて「音楽ストレージ」しかも露骨にリッピングを前に出しちゃってるので、目を付けられやすいのはそりゃこっち。だってアップされているデータはすべて音楽データなんですから。

 んで、変換アプリケーションに加えて設備提供しちゃったということは、かなりの部分で事業者側がユーザーに加担しちゃってる。Winnyが幇助として開発者が逮捕されちゃう法律論でいえば、これだけユーザーに事業者が汲みしてしまったのではそりゃ狙われるかな。

 なので汎用データをすべて取り扱い、アップロードツールはあったとしても変換ツールは提供していないストレージサービス全般を一緒くたにしちゃうのは極論すぎるとおもうし、さすがにそこまでの暴論で攻めてくるとは思えない。MYUTAに関しては今までの判例とかみてたらかなりボーダーライン踏み越えてると思うので、もうちょっと考えた方がよかったかもしれませんね。

 この手の話を考えるのに一番参考になるのはやはりまねきTVで、これは小寺大先生の記事が非常に役に立ちます。

テレビ局を震撼させた「まねきTV裁判」の中身 (1/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0703/05/news007.html

 サーバー設備を提供した録画ネットは裁判で負け、しかしロケフリを消費者から預かって管理しただけのまねきTVは裁判に勝った。論点はいろいろありますが、事業者があまり踏み込みすぎると裁判ではよろしくないものの、ロケフリを預かるレベルの関与であれば正当性は認められている訳です。まあ映像の場合はロケフリというソリューションがあるからできる話であって、携帯電話音楽とはまた話が違ってきますが、MYUTAはこの論点からいうとそりゃー負けてもしょーがないかなと思った。

 最後に言っておくと、MYUTAそのものが著作権侵害して著作者に悪影響を与えているかというと、必ずしもそうは思いません。ただ、この世の中「目を付けられたら負け」という現実はあるわけで、しかも小さな事業者であればその影響はますます強い訳です。今回の話は事業者としてかなり踏み込みすぎているので、これをもって「オンラインストレージ終わった」となるほど話は極論でまとめなくていいんじゃないの? というのが私なりの解釈でござんす。門外漢の個人的な考えなので、他にもいろいろ考えがあったらぜひお寄せくださいませ。

 で、最近GIGAZINEさんはこういう攻撃的なエントリーが多いんですが、いったい何かあったんですかね? 前にアルファブロガーうんぬんのときに

1.たくさん更新する

2.その中で自分独自の意見と真実を上手に書いて表現していく

3.他者からどんなに非難されようが批判を受けようが人格攻撃されようが無視して書き続ける

4.来たるべき注目される時、すなわち「運」が向いてくるまで上記3つを行い続ける

 みたいなことかいてましたが、少なくともここ最近の勢いエントリーは「真実を上手に」書いてはいない希ガス。まあ自分の意見てことなのでいいのかもしれませんが、なんか「俺を注目してYO!」アピールみたいなのがちょっと強まった気がした。

 英語の話題を日本語にきちんと変換して提供するニーズというのはきちんとあるとおもうし、DISられやすいGIGAZINEさんではありますが読み物として価値がないとは思わない。情報は早ければ良いってもんじゃないし、GIGAZINE読んでれば一通りのことはわかるっていうのはそれでいいことだし。なのでせっかく自分で「運が向いてくるまで続ける」ってかいてるんで、変に熱くならないで地道にやっていってもいいんじゃないかなーというのはあくまで私の感想ですが。







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