ガジェット: 2007年12月アーカイブ

　Wi-Fineのキャンペーンであたりましたmylo、かなり愛用させていただいております。いやこれこそ自分が待ってたポータブルプレーヤーなのかも。

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　世間はiPod touchやらRollyやらで夢中になっているこのタイミングで、ソニーの「mylo」をWi-fineのキャンペーンでゲットしてしまいました。

myloゲット - カイ士伝
http://blogging.from.tv/kai4den/archives/000692.html

　いいところはいくつかあるんですが、大きく分けると「汎用性の高さ」「インターフェイスのできのよさ」につきる。まず前者ですが、ソニーの代名詞たるウォークマンとくらべてもその汎用性が圧倒的です。

• USBマスストレージクラス対応（ドラッグ＆ドロップで音楽ファイル転送OK）


• USB充電対応


• USBケーブルが汎用的なminiUSB


• ATRAC/WMAのダブルDRM対応

　思いつくのはこんなとこかな。ウォークマンだとインストールに時間かかるしインターフェイスとしてもプレイリストの概念がぜんぜんできてないSonicStageの使用を強制されますが、myloはSonicStageもついてくるけれど、音楽ファイルをづラッグ＆ドロップすればとりあえず聞けるからかなりお手軽。

　USBケーブルもウォークマンだとUSB充電はできるけど専用ケーブルとが必要なのに、myloはそこらへんに転がってるケーブルでOK。ケーブルいちいち持ち歩かなくてすむので楽ちんです。

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　なによりすごいのがATRACとWMAのDRMに両対応していることで、これはおそらく世界唯一じゃないだろうか。つまりは「iTunes Store以外の音楽配信は全部使える」といっても過言はないわけで、こういうハードが増えてくると楽曲ファイルの違いを気にせず買えるようになって音楽配信の利用も促進できると思うんですよね。ウォークマンもぜひWMAのDRM対応きちんとやってほしい。

　しかもWM DRMは10対応なので、定額制の音楽配信「ナップスター」も使えます。ただ、ナップスターで買った楽曲は読み込みに数秒かかりますが、通常利用ではそこまで遅く感じないかな。これはWMAのせいなのか、DRMのせいなのか、ビットレートが192kbpsなのか、どの理由で発生するのかはまだ調べておりませんですはい。

　もう1つのインターフェイスは、XMBライクな画面そのものも使いやすいんですが、特にコミュニケーション周りが秀逸。myloにはSkype、Google Talk、そしてmylo同士でのアドホック通信というコミュニケーション機能が搭載されているんですが、普通PCでは「Skypeを使ってチャットする」「Google Talkを使ってチャットする」というようにアプリケーションの選択が先です。ところがmyloは「コミュニケーション」というカテゴリでくくられた中にSkypeとGoogle Talkがある。「コミュニケーションしたい」という気持ちが先で、その後にアプリケーションを選択すると言う流れは使い手の気持ちとしてはとても自然な流れです。

　「What's Up」という機能が搭載されていて、これはSkype、Google Talk、アドホック通信というサービスの違いにかかわらずアクティブなユーザーのみを登録して一覧できる。こっちは手動設定が必要ですが、アプリケーションの違いを気にせず「オンラインの人とコミュニケーションしたい」というニーズをかなえる良くできたインターフェイスだと思います。

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　これはATRACとWMAのダブルDRM対応もおんなじで、本来ならアプリケーションにユーザーが縛られるべきではなく、アプリケーションが違ってもそれをユーザーが気にすることなく使えるというのは本当に重要。どうしてもこの業界は規格競争とかが起こりがちですが、規格が違ってもユーザーにデメリットが発生しないような仕組みってすごく必要だと思います。

　あとは気になるところをちょろちょろと。イヤフォンは携帯電話によくある角型端子で、汎用的ではないとまではいいませんが、ここは普通のが良かったなあ。小型化にはしかたないのだろうか。

　メモリは1GB内蔵していますが、外部でメモリースティックDuoをつけられます。ここも「miniSD」とかいいたいところですがそこはさすがにソニーですし、今はメモリースティックもだいぶ安いから、myloの容量を拡張するという感覚で4GBの買っちゃいました。

SONY メモリースティック Pro Duo 4GB MSX-M4GS

　4GBで1万円を切る時代。はるか昔W-ZERO3のために1GBのminiSDを12,000円で買ったのが懐かしい......。当時はそれでも安いと思ったんだけどねえ。

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　早送りや再生は本体下部のレバー、ボリュームとHOLDは背面なんだけど、背面はちびと押しにくい。十字ボタンでも早送りやボリュームはコントロールできるんだけど、音楽再生画面以外になると効かなくなるので、ポケットにHOLDせず入れておくと誤動作がちと多い。iPod touchなんかはどの画面にいてもすぐに音楽再生画面に戻れるので、そういう機能は欲しかったかな。

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　マイクも同梱されていて、背面のクリップで胸元に固定できるのが便利。実際にはマイクというよりもクリップつき延長ケーブルとして使っていますが、普通の角型ヘッドフォンとしても使えるので携帯電話にも差し替えOK。手ぶら電話が可能です。ただ、せっかくのマイクだからボリュームや再生操作もいじれるとよかったんだけど、純粋にマイクのスピーカーと音声通話の受け取り・切断のみというのがちと残念。

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　音楽以外には静止画と動画がOKで、動画はメモリースティックビデオ形式のMP4。いわゆるPSPと同じ形式ですね。最近はH.264が主流になりつつあるのでH.264非対応は残念ですが、どうせプレーヤーごと再生できる画面サイズが違い、iPod touchだったらVGA保存するけどmyloはQVGAで、そこで互換がきかない以上ファイル形式はあまり気にしなくていいかも。

　QVGAサイズではありますがアニメとかは十分見られる。ただ、H.264のウォークマンと比べるとやや画面にモアレがあるかな、という気もします。まあ基本的にはポータブル機でそこまで大画面で見なくてもいいし、大画面だと容量も大きくなるのでこのくらいがいいや。

　本体はスピーカー搭載しているので、外出先で音楽聴くのもOK。旅行なんかでスピーカー持ってったりすることありますが、myloなら音はそこまでよくないもののスピーカー持っていかなくなる分ちょっと便利です。

　と、かなり気に入っているmyloですが、最大のネックは4万円近いこの価格。今だったら数GBのメモリ内蔵して動画も楽しめるポータブルプレーヤーなんて1?2万円で買えるので、4万円だして1GBメモリのプレーヤーというのはちょっと価格帯効果に乏しい。

　やはり違いはブラウザやコミュニケーション機能なんですが、無線LANは外出先でほとんど使えないし、使えたとしてもブラウザで認証必要なので毎回ID入力が面倒。これがPHS対応でスマートフォン的に売り出せば、W-ZERO3と比較しても十分魅力的な気がします。もちろんそのためにはメールソフトとかも必要だったりしていろいろカスタマイズ必要にはなりますが、かなり性能がいいだけに単なるプレーヤーとしては惜しい。

　iPod touchも含めて世界標準機器というのは日本のみの通信サービスに対応難しい、という事情ももちろんあるでしょう。なのでウィルコムはもう少しBluetoothでがんばってもいいんじゃなかろうか。Bluetoothだったら世界標準で使えるし、わざわざその国固有のインターフェイスに対応しなくてすむ。もちろん機器側もBluetoothに対応していないと意味ないですが、せっかくのW-SIM構想なのでそういうガジェットもあるといいなと思いました。