マジレンジャーVSデカレンジャー、レンタル開始




3月10日、待ちに待っておりました「魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー」のレンタルが開始されましたので速攻視聴してみました。「特捜戦隊デカレンジャー」のデカイエローことジャスミン役から木下あゆ美ファンになった私としましては、またジャスミンの勇姿が見られるということで待望の一作であります。
前にも少々書きましたが、スーパー戦隊シリーズの場合、テレビ放映が終わるタイミングにあわせて、1つ前の戦隊シリーズと共演するオリジナルビデオの発売が通例になっています。ここ数年のスーパー戦隊シリーズの中でも最高傑作ではないかと誉れ高いデカレンジャーと、デカレンジャーほどではないもののなかなかの秀作だったマジレンジャーの共演という点では非常に期待の一作と言うわけで。
しかし今の轟轟戦隊ボウケンジャー、あれはひどいね。初回の入り方からして「変身姿でいきなり現れる」あたりがありがたみなくってうすっぺらくなってるし、キャラ設定もいまいち立ってない。ロボットの戦い方もスコップで土掘るってかっこわるすぎだよ! 轟轟というより非難ごうごうではなかろうかと心配になっちゃいます。新キャラとかでテコ入れ入るといいけど。ここ数年ではアバレよりもつまらんなぁというのが今の感想です。
話がそれましたがマジVSデカ。設定としてはデカレンジャーの最終回以降で、マジレンジャーは中盤くらい。つまりデカレンジャーではデカブレイクも出てくるし、ラスボスであったエージェントアブレラも倒されていますが、マジレンジャーでは中盤で倒されたメイミーは生きてるし、最後は見方になるウルザードも敵のまま。テレビの最終回作るよりも前に制作入ってるのでしょうから、両方最終回でストーリーあわせるのは難しいのかな。とはいえ「なんでウルザードそっち側やねん!」と違和感は消えないわけです。
やはり見どころはジャスミンも含め、1年経ったデカレンジャーメンバー。センちゃん、ウメコあたりはほとんど変わってないっぽいですが、ジャスミンはショートカットになり、テツもなんだか髪型が変わってる。一番の変化はやはりバンで、デカレンジャー後も「富豪刑事」「はるか17」なんかにおいしい役で出演してただけに、髪型がフツーになって俳優っぽくなってました。あの暑苦しいキャラ設定はかわってないけどね。
放映終了から約1年の期間があり、今までのファンからの評価や要望を反映させる余裕があったのか、デカのキャラに関してはそれぞれの特徴をひきだした感じ。ジャスミンは天然ぶりが強調されてるし、ウメコとセンちゃんはデートの約束してるし、ホージーとテツも決め台詞連発だし。そもそもファンサービスの意味合いが強いオリジナルビデオだけに、良いコンセプトではないでしょうか。(実際には稼げるところからがっぽり稼ごうってことだと思いますが)
ストーリーは1時間ということもありまあ無難な感じ。いつもどおりお互いの戦隊の赤と赤がケンカするけどあとでお互いを認め合い、最後は戦隊ヒーロー勢ぞろいで決めポーズしてロボットも全員集合でてきをやっつけてめでたしめでたしという感じ。個人的にはやはりしかたないとはいえ、ウルザードとマジマザーがそろわなかったのが残念だなぁ。あと、出られるはずなのに出なかったマジスワンはやはりマジマザーが出ないことに合わせての調整なんだろうか。
ジャスミンファンとしては、一番の期待はジャスミンとウメコがナイとメアになり、ナイとメアがマジピンク(芳香)とマジブルー(麗)の服を着て、さらに芳香と麗がデカレンジャーのユニフォーム着るというユニフォーム交換ですが、これなんか最後に無理やりつくられた場面でちょっと意気消沈。あれだけテレビCMで宣伝してた場面なのにこれかよ! とちょっとせつなかった。
とはいえ木下あゆ美のジャスミン姿は泣いても笑ってもこれが最後。楽しくもあり寂しくもある一作ですが、ファンは必ず見ておいたほうがいいと思います。デカレンジャーとマジレンジャーという評価の高い2戦隊の共演という、戦隊シリーズのアナザーストーリーとしても楽しめる一作に仕上がっていると思います。