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Web 2.0のはじまり

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 待望のソーシャルカレンダーであらせられますGoogle Calendarにブロガーが夢中になっている中、1人外れて挑戦的なエントリーを試みる私。ええ私あまのじゃくですから。べ、べつに、Google Calendarなんて気になってないんだから!!

 と、余談は抜きにして、日経IT Proの記事をきっかけにブログ界隈ではまたWeb 2.0に関する話題にちょいと火がついた状態に。その火はもう鎮火してんじゃね? というツッコミは知らない振りをしつつ、自分が思うにWeb 2.0は終わりではなくて、むしろやっと始まりの時代が訪れたと思うですよ。

 Web 2.0という言葉が流行しはじめた頃は、Web 2.0は今後のインターネットのあるべき姿の1つとして尊敬されていたにもかかわらず、さまざまなプレイヤーがWeb 2.0を標榜し、Web 2.0が単なるマーケティングのバズワード化しはじめると、、「もうWeb 2.0イラネ」という空気が氾濫。ネットの濃い分野においては、Web 2.0はもはやNGワードとして扱われている感もある今日この頃です。

 だけど、本当に大事なコンセプトだったのなら、例え言葉が一人歩きしてしまった状態でも、その本質は大事にしてあげなきゃいかんよなぁ、というのが1つ。ちょっと感覚的には、自分が一生懸命応援してきたインディーズアーティストがメジャーデビューした時のファンの心情に似てるな、と思いました。

 インディーズの頃は好き勝手できたけど、メジャーになったらそうもいかない。音楽で売りたいのにビジュアルで売られたり、音楽とはまったく関係ないお笑い番組にでなきゃいけないかもしれない(まぁインディーズのほうがそういう事態はひどいかもしれんですが)。でもそのアーティストの音楽性ってのが何も変わらずひたすら前を向いているんだとしたら、それがビジネスの世界で客寄せパンダ的に使われたとしても応援してあげたい。そもそも世間の評価につられて自分が好きだったものをとたんに忌み嫌ってしまうのも寂しいと思います。

 と、ここまではたぶんみんな思っていることのはず。Web 2.0は手段であって目的ではない、でも今のWeb 2.0は手段が目的化している。Web 2.0の言葉が広がり始めた当初からそのコンセプトに賛同していた人たちは余計そういう思いが強いでしょう。なんか今のWeb 2.0はWeb 2.0であることが前に出すぎていて、例えるなら「ルイヴィトン上げときゃ女は落とせる」みたいな感覚にすら思える。大事なのはそのルイヴィトンを彼女が気に入ってくれるかどうかだよなー、と。

 しかしここでまた逆接に入るわけですが、そうしたバズワード的に広まるからこそ大きな影響力を与えていることもまた事実だというのが本題です。あのお堅いNECが「Web 2.0」「CGM」とか発表会でいいだす時代ですよ。それはWeb 2.0本来の力もあるとはいえ、やはり「なんだかよくわからないけどすごいらしい」みたいな勢いで広まったた影響を抜きにしては語れない。

 特にネット業界にいると、ネットが当たり前すぎて「世の中の人間はもう新聞なんて読まない」「RSSリーダー必須でしょ」という濃い考えに傾倒していきそうになりますが、どっこい世間の大部分はそこまでネットに精通している訳ではなく。やっと「ブログ」って言葉が認知されて、「SNSってなんか聞いたことあるよね」レベルがせいぜいだと思います。

 私の友達に一般サラリーマンの典型的な人材がいて、彼がどれくらいネットの情報を得ているかをネットの浸透度の尺度にしてるんですが、ついこないだ会った時にはちょっと自慢げに「俺、mixi知ってるよ」とか言われた。そしてその前には「社会人なんだから新聞くらい読めよ」とも言われたり。ああSNSってまだこのくらいだよなあと思ったし、新聞もまだまだ権威あるよなぁとつくづく実感させられた一場面です。

 大学に入った頃にはすでにインターネットがあった同世代にもかかわらず、ネットにそこまで近くない層の感覚なんてこんなもの。あと、ネットではゴルフってもはや死語っぽいですが、若いサラリーマンも意外とやってますよゴルフ。前の会社にいた頃は、営業同期のうちかなりの人数がゴルフの打ちっ放しいったり、「こないだコース出たよ」って嬉しそうに語ってたりしたし。

 そういったいわゆるネットにそこまで詳しくない一般層には、いくらネットに詳しい友達が「mixiすげーんだよ」って力説しても全然届かない。けど雑誌やテレビで紹介されたりするととたんに興味を持ち始める。会社なんかもまさにそうで、おおきくて古い体質の会社だと、新人が何いっても聞いてくれないけど、同じことがメディアで取り上げられるとそれが自分の意見かのように前向きになったりする。

そうしたメディアの力はまだまだ大きくて、Web 2.0が単なるマーケティングのための言葉となりながらもこうして広がったことで、インターネット業界の可能性や面白さにきづく一般層っていうのは確実にいるだろうし、むしろそういう層に伝えるには内容うんぬんより多少乱暴でも言葉を伝えなければいけない場面もあると思います。とりあえずWeb 2.0って言っとけ、たいな企業も問題だとは思いますが、ネットの先進者達が「飽きた」と思っていても一般層にはまだまだ理解もされたいない状況であり、むしろこのWeb 2.0の勢いを利用して、インターネットの持つ可能性を切り開いていけるかもしれない、と思うのでありました。

泥酔ブログなみに後戻りせず勢いで書いているので、論点とか比喩がおかしかったらつっこんでやってください。






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