Google Calendarに期待する“共有”の力
usersと、あえてワンテンポずらしてエントリーしてみる。
かねてより「SNSは日記だけじゃもったいない」論を主張しており、30boxesを見たあたりから「最後はソーシャルカレンダーだろ」と思ってその辺りをエントリーしようと思ってたら、Google Calendarが出て言うことなくなっちゃいましたはい。もう久々の感動ツールです。この感動はFolderShare以来だろうか。
「Google Calendar」公開、スケジュールの共有機能などを搭載
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/13566.html
個人的にはAjaxがあまり好きではないんですが、Google Calendarはさすが本家ともいうべき実装のうまさ。ブロードバンド環境かつサーバーが重たくなければ本当にデスクトップアプリケーションのように動きますね。「Ajaxにすれば2.0」なんて発想のアプリケーションは刮目すべきだと思いました。
でも個人的にツボだったのは、Ajaxうんぬんというアプリケーションのすばらしさよりも、「共有」の発想です。「複数のカレンダーを作れる」と聞いて最初は「いくつも画面立ち上げるのやだな」と思っていたけどそういうことではなく、むしろ複数のテーマといったほうが近い。「仕事」「プライベート」みたいなテーマを設定し、そのテーマごと友達と共有できるし色分けもできる。さらには1日単位でも公開設定できるあたりはかなり気配りされていますね。
そして一番いいなと思ったのが、複数のユーザーで共有したカレンダーを自分のカレンダーに自動で取り込めること。これがうまく広がればすごく面白いことがおきそうです。例えばインディーズのアーティストが自分のライブ活動をカレンダーで配布してもいいし、特定のお笑い芸人が好きな人その人の出る雑誌やテレビをチェックしてそれを登録していけば、EPGの検索機能よりよっぽど見逃しのないエアチェックが可能になると思います。
それがうまくいくためにはやっぱり多くの人に使われる存在でなくてはいけなくて、その意味でもGoogleがこのアプリケーションを提供した意義は大きい。まだ日本語化されてないのでギーク度高いですが、ブログ界隈のイベントとかはぜひ先駆者としてGoogle Calendarでスケジュール配って欲しいですね。
インターネットつながらないと意味がないという課題もありますが、まずは現状ベータサービスであること、そしてGoogleは「Googleデスクトップ」というアプリケーション持っていることを考えると、PCとネットの連動カレンダーはすぐでしょうね。Google デスクトップはほとんど使ってないんですが、カレンダーアプリが追加されて連動が始まったらかなり積極的に使いこなすと思います。
あとはPCを離れた時用にケータイでのアクセスも期待。それもただWebが見られるだけじゃつまらないので、Googleお得意の検索能力を駆使して、「○○と××と約束した飲み会っていつだっけ?」とか「今日の飲み会の場所は?」とかをメールないしケータイ向け検索で調べると答えが返ってくるとかね。自分だけのスケジュールならある程度把握できると思いますが、他人が使ったスケジュールをたくさん設定するようになったら、モバイルからスケジュールを検索できる機能なんかもぜひ実装願いたいと思います。
あとはメール投稿でのスケジュール登録も欲しいなぁ。ケータイから定型文送るだけでWebに登録。特に日本だとその機能が必要不可欠だと思うし。日本での正式サービスが今から楽しみですよ。