プライバシーフィルターというSNSの可能性
users突然ですが我が家は集合住宅です。といっても近代的なマンションではなく、4階建てで築何十年という古い物件でありまして、それほど設備が整っているわけではございません。運営の仕組み自体もかなり古めかしいものなのであります。
その1つが回覧板。月に何回か回覧板が回ってきて、それにチェックを入れて次の人に回すという仕組みなんですが、仕事に言っている間に回覧板が回ってきてもなかなか読むことができなくて回すのが遅れたり、逆に読まずに回してしまったりということがほとんど。
不便なところはほかにもあって、この個人情報保護なご時世、同じ建物に住んでいるほかの人の情報がほとんどわかりません。たとえば駐車場で、窓を開けっぱなしで駐車している車を見つけても、誰のかわからないから教えて上げられない、なんて事態も発生します。
そういうときにね、SNSがあるといいなあと思うわけです。各世帯ごと1アカウントでSNSを用意しておいて、連絡網はSNSで回す。ログインするのが面倒な人はSNSのメッセージをメールに転送するサービスを用意しておくと便利。上記の駐車場の件も、相手のメールアドレスを知らなくてもメッセージで送信できる。SNSは今まで「リアルなコミュニケーションをネット上で築く」みたいないわれ方をしていますが、逆にリアルではそれほどコミュニケーションがないけどなにかしら連絡をしなければいけないような関係において、ある程度のフィルターをかけたコミュニケーションツールとして成立するんじゃないかと。
これと同じことをブログでやれないか、と考えたとき、ブログとSNSの大きな違いにまた気づきました。集合住宅の場合、入居や転居など人の出入りは激しいですが、各家庭ごとブログを持ってお互いに書き込み、ってやり方だと、引っ越したのに書き込みが全部残っちゃうんですよね。これがSNSだったら会員データ消せば書き込みもメッセージも全部消してくれる。マンション内でサークル作ったとしたらオーナー権の引継ぎもSNSのほうがスムースっぽい。
最近だとマンションを売るときに「光ファイバー完備!」なんてインターネット対応も売りの1つです。同じマンションのネットワーク内でしかみられないようにすればセキュリティ的にも安心だし、入居ごとのID管理もなんとかなりそう。問題はこういうSNSは使わなければメリットがわからないのでマンションを売るための武器にはまだなりづらそうですが、既存顧客へのサービスという意味では結構メリットありそうな。あとはあまりPC使わない人用に、携帯電話対応なんかもしてるといいですな。これは外部ネットワークになっちゃうけど。
SNSというとmixi的な使い方ばかりがもてはやされるけれど、SNSはそもそも個人をつなぐサービスなので、そろそろ視点を変えてもうちょい変わった面白い使い方もでてこないかな、と期待するこのごろです。って、いつもこういう話題をしているような気もしなくはないですが。
コメント
nanotyだな
投稿者: milano | 2006年6月 1日 12:07
やはり時代はGoCoo?
投稿者: KAI | 2006年6月 2日 01:29