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美味しんぼに見るWiiゼルダの気になるポイント

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 画像あげたまま放置しっぱなしのWiiですが、一通り触ったので少しずつ感想をアップしていこうかと。それぞれ言いたいことがありまくりなので、アフィリエイトの神様に教わったとおりネタを小出しにしていきたいと思います。

 というわけでまずは「ゼルダの伝説 トワイライト・プリンセス」から。

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

まずは素直にゼルダシリーズとしてはすばらしいデキです。まだ最初のダンジョンすらクリアしてないけど、謎の視点とかエポナの乗馬とかはいつものゼルダクオリティだし、新しい要素の狼もなかなかにグッド。欲を言えば最初の村のチュートリアルは初心者にはちと荷が重そうなのでもうちょっとガイドしてあげて欲しいと思いつつ、あのくらいクリアできないと先が厳しいかもという意味ではあれでいいのかも。

 ただ、気になるのはゲーム以外の要素。ゲームとしてはね、かなりの高クオリティではあるんですが、64ユーザーとしては「結局、時オカの続編なのね」というすんごく贅沢な気持ちが残りました。

 時オカはもうすばらしいほどの傑作で、はじめてプレイしたときの感動はいまでも忘れない。でもそれは前のゼルダが2Dだったから3Dがあたらしく思えた、ということもあっていったん3D化してしまうとその先はない。システム上も時オカが完成されすぎているので、システムを含めて新しい価値を生み出すゼルダ、っていうのはもう難しいのかな、と思いました。

デモムービーを見る限り、Wiiリモコンという取り除いてしまうと、新しい要素がほとんどみつからない。壁を登ったり弓矢を撃ったり釣りをしたり、それはコントローラが違えどすでに64版で体験した機能だし、デモのどの画面も「ああこれ64でやったなあ」という印象しか受けませんでした。

カイ氏伝: Wii版ゼルダへの期待と不安
http://blogging.from.tv/archives/000247.html
ゼルダの伝説 時のオカリナ
ゼルダの伝説 時のオカリナ

 ちょっと話がそれますが、かの名作マンガであり私の心のバイブルでもあります「美味しんぼ」にこんな話があります。大人気店だった天ぷら屋の主人がなくなり、2代目が後をついだけれどどうにも店が繁盛しない。腕が落ちたわけじゃなくて、2代目も先代と同じくらいの実力はある。でも毎日毎日客足が遠のいていく。それはなぜか。

 実はその答えは「客の思い込み」にあったと。先代を美化しすぎるがゆえに、先代と同じくらいの味では「こんなもんじゃなかった」と思ってしまう。かといって先代の腕前はもう芸術級だったので、一朝一夕でその技術を超えるのは不可能に近い。

 そこで山岡さんがどうしたかというと、天ぷらと一緒に出すごはんと漬物にこだわった。天ぷらの味こそかわらないけれど、先代がそこまで重視していなかったごはんと漬物の味を上げ、天ぷらとの組み合わせを高めることで、擬似的に「先代を超えた」と客に思わせることに成功したのです。

美味しんぼ (8)
美味しんぼ (8)

 という長い前フリのあとにゼルダに話を戻すと、時オカでゼルダのシステムは完成されている。だけど美味しんぼでいうごはんと漬物の役割を、Wiiリモコンが果たしてくれるのではないか。そんな期待があったわけです。

 ですが、個人的にはWiiリモコンはごはんと漬物にはならなかった。どちらかというと「変り種天ぷら」の方向に走ってしまったというのが、まだ1個もダンジョンをクリアしていない現状での感想です。

 なぜならば、Wiiリモコンは剣を振る動作に使うんだけど、結局リモコンの動作は「振る=ボタン」というシンプルすぎる役割なのね。最初の頃こそ敵を切っている感覚を楽しんでいたけど、ゲームとしてみてしまうと「俺が一生懸命振ってるのって、別にAボタンでいいんじゃないの?」と思えてしまう。

 それをさらに思わせるのがジャンプ切り。狼の時には重宝する技ですが、Zで焦点定めてAボタン押せば自動で敵に飛び掛るので攻撃がラク。で、戦いの主戦法がいつのまにかジャンプ切りになっていて、ますます剣を振らなくなってくる。剣を振るのも手元でブラブラさせても思いっきり振っても変わらないので、進むほどにリモコンが「剣」という感情移入ができないのです。

 Wiiリモコンを剣に見立てるというのは一瞬いいアイディアに見えるけど、それが単なる1ボタンのシンボルでしかないのなら、ゲーム全体としてはあまりよくないのではないかと思った。むしろ「おどる メイドインワリオ」みたいに、Wiiリモコンでバランスを取る必要があるダンジョンとか、Wiiリモコンを横にもってエポナでドライブするとか、そういう空間を利用したアナログ的な操作方法のほうが広がりがあったんじゃないだろうか。

もう1つ気になってしまったのが、Wiiリモコンとヌンチャクが両手プレイを強制すること。GCも64も両手で持たなきゃプレイできないのは一緒なんですが、コントローラだったら片手で持っておいて、もう片方の手は離すこともできる。ジュース飲みながらやったりとか、パソコン片手にやったりとか、自分の意思で動かしやすい。

だけどヌンチャクをつけたWiiリモコンは、片手を空けるにはリモコンをいったん置かなきゃいけない。そうすると感覚的に冒険が一瞬リセットされるんですよね。コントローラだったら片手を無意識に空けられるけど、Wiiだと意識しないと片手をあけられないんです。

もちろん、両手で持つからこそゲームに集中できるというメリットもあって、自分がゲーム一心のときはいいんだけど、社会人ゲーマーにとってそこまでゲームにのめりこむ時間はなかなかなくて、どうしても途中でほかのことをしなければいけない時間が要求される。そうしてヌンチャクないしリモコンを脇に置くたびに一抹のさみしさを覚えるのです。

ただ、これらはシステム的に自分が感じてしまう、それもほんとにごくわずかな不安。Wiiリモコンの操作ももちろん楽しいし、ゼルダ自体も非常によくできているので、ゲームとしてはオススメです。過度にゼルダへ期待を込めすぎていたがゆえに、ちょっとしたところが気になってしまうんでしょうね。

そんな自分は、実はゲームキューブ版のほうが素直にプレイできたんかもしれない、と思った。でもそう思えるのはWiiリモコンで操作したからであって、いきなりGCでやってたら「ああWiiでやりたいなあ」って思うんだよねきっと。げに隣の芝は青いです。

任天堂オンライン販売 GCゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
http://shop.nintendo.co.jp/GoodsList.do?CATEGORY_ID=zelda

なお、前述の通りゼルダはまだダンジョン1つもクリアしてない状況なので、今後の進み方次第で感想は大きく変わる可能性があります。ダンジョンが進めば進むほど面白くなるのがゼルダだし、まだまだ先にWiiリモコンを活用したダンジョンが待ち受けてるかもしれないしね。でもあの黄金のタランチュラ的なシナリオはまんますぎてちょっと冷めたよ・・・・・・。






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