さよならメビウス、ありがとうメビウス
users一年の長きにわたって放映したウルトラマンメビウスがとうとう最終回を迎えました。
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 メモリアルボックス (初回限定生産) |
メビウスについては以前も書きましたが、前作「マックス」が単に懐かし怪獣を出すだけだったのに対し、メビウスは「ウルトラマンにまかせっきりの人間側の葛藤」「ウルトラマンとともに成長していく人間」といった、ウルトラマンシリーズの本質もきっちり押させていたのが大きく違う。
カイ氏伝: ウルトラマンメビウスがシリーズ40周年にふさわしいクオリティな件
http://blogging.from.tv/archives/000318.html
さらに後半になって登場したウルトラ兄弟たちも、非常に演出に愛があるんですよね。80は教師モードを総括するし、エースは北斗と南が再会するし、帰りマンことジャックはジャックという名称を正式化するし。セブンと初代マンに関しては他の兄弟とからみがあるわけでもなく、作品そのものが完成されているのであまりそういう要素はありませんでしたが、それでもメフィラスとの心理戦を再現したり、ファンをニヤリとさせるエピソードをきちんと盛り込んでいる。きっと作り手もウルトラマンで育った世代で、そのリスペクトの気持ちがきちんと作品に反映されているのだなあ、と思います。
そして涙の最終回。ウルトラ兄弟がまた登場するのは折り込み済みだったけど、忘れ去られていたアストラがレオとやってきたのは本当に泣けた。80がいないとかユリアンがいないとかタロウがいないとかそういうことはこの際忘れておきます。
そして何より我らがゾフィー兄さんが、やっぱりサコミズ隊長と一緒に変身! そして登場するなりいきなりあのM87光線放射! 完璧です、完璧すぎます。本気で鳥肌立ちました。ウルトラ好きっていうのはゾフィーに対して何らかの敬意を持っていて、そのゾフィーを他の兄弟と比べてあそこまで特別扱いしてきちんと描ききるというのは本当に愛あればだと思います。
ウルトラ兄弟がのきなみでてくることで、「ウルトラマン世代の大人を釣る作戦」と見るむきもあるけれど、本当にウルトラが好きな人であれば、きちんと見ればメビウス製作チームなるウルトラマンに対する切なる思いは伝わると思う。兄弟が出始めたのは番組後半からですが、第1話、第2話のあたりからウルトラマンのエッセンスは伝わってきたしね。青いウルトラマンが苦手といっていた私ですら、最後の変身は感動した。つか、たった最後の1回しか出てこないウルトラマンのために気ぐるみ作るというその姿勢に、真摯なウルトラ魂を感じたのであります。
メビウス終わって少し寂しくなりますが、これを機にかつてのウルトラマン見直すのもいいかなあ。その前に劇場版見ないと!