ドメイン名の由来(カイ氏伝)
usersネタフルに「ドメイン名の由来」というエントリーがあがっていました。
[N] ドメイン名の由来(ネタフル編)
http://netafull.net/diary/019979.html
ドメイン名については前から書こうかなと思いながらタイミング逃していたので、この機会を借りて自分のドメイン名についても書いておきたいと思います。
といってもうちのドメイン名であります「blogging.from.tv」は、さくらインターネットで利用できるドメインであって自分で取得したものではござんせん。それでもいくつかあるドメインの中から「from.tv」を選択したのには理由があります。
前に冗談で「サイレントマジョリティを考慮すればアルファブロガー」なんて書いてましたが、ネット中心の生活をしているとどうしてもネットが世界のすべてに見えてしまい、ネット至上主義に陥りやすい。ネットの世論が国民の世論に思えてしまったり、パソコンなんて使えて当たり前くらいに思ってしまったり。
でも実際の世の中はそうでもなくて、大学の友達なんかにあうと驚くほどネットとかITとかは浸透していない。いやメールくらいは当たり前だけど、それは携帯電話のメールが中心だったりするし、いまだにデジカメじゃなくてAPSだったり、「社会人なんだから日経読んどけ」信仰がまだ根強かったり。
しかしながらそれが間違っているわけじゃなくて、そこにはその人なりの理由があるんですよね。APSカメラを使っている女の子に理由聞いたら、「デジカメは印刷が面倒」「写真も撮りにくい(半押しシャッターとか)」「写真をPCに保存すると結局後であまり見ない」「印刷してアルバムにしておいたほうが手にとって見やすい」ということだった。その子はすごいよくできた子で、半年ぶりくらいに会うときでも、前回の飲み会でとった写真とかきちんと焼き増しして持ってきてくれる。そういうのが当たり前に身についている人にとっては、デジカメとかネットはさほど魅力的ではないんですね。もっとも「APSはフィルム探すの大変だからいい加減デジカメにしようかな」とは言ってたけど。
そういう友達と接して情報を収集するのは自分にとって非常に大事なことで、毎回毎回新鮮な発見があります。そしてネットに過剰に依存している自分を振り返り、「ああ自分こそまだ少数派の人間なんだよね」と立ち居地を客観視できる。決して間違った立ち居地だとは思わないけど、すくなくとも主役ではないしマジョリティ層ではないよね、って強く思わされる。
そんなネット依存の環境でもっとも対比的に存在するのがテレビだと思うんです。ネットだとマスコミ不信みたいな空気があって、それの代表としてテレビが取りざたされることが多いし、「テレビなんて見てない。ネットがあれば十分」って人も多い。
確かに信頼されるメディアとしての地位は落ちてきているかもしれないけど、それでもまだまだテレビは大きな力を持っていて、ネットユーザーよりもはるかにたくさんのユーザーを抱えていて、しかもコンテンツ制作能力もはるかに高い。テレビなんていらない人でもYouTubeでテレビ見ている人はいて、それはテレビという箱がいらないだけでコンテンツとしてのテレビは大事だったりしてるんですよね。
「from.tv」を選んだのは、ネットと対する存在としてのテレビからも学ぶことは多いよね、テレビの存在を忘れちゃいかんよね、という意味をこめて選びました。まあ自分自身がミーハーでテレビ好きっていうのもあるけど、テレビを含めて新聞、雑誌、慣習、そういうネット以外のさまざまなものから学ぶことや見えてくるものもあるし、それぞれのいいとこわるいところを客観的に見られる自分、ブログでありたい、みたいな気持ちを込めております。
で、「blogging」の部分ですが、ぶっちゃけ「blog」で取れなかったから「ING」にしただけなんですが、後から考えると「blog」だと単なる名詞になっちゃうけど、「blogging」にすれば進行形の動詞として捉えられる。存在としてのブログよりは、行動としてのブロギングのほうが魅力的だよね、というのは後付ですが、「呼吸するようにブログ」という名言があるように、後先を考えるよりも自分の行動の過程としてブログがあればいいな、なんて思っている次第です。