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「時かけ」VS「海きこ」

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 ブロガーの間でも注目を集め、テレビでも放映されたアニメ「時をかける少女」。


時をかける少女 通常版

 テレビ放映直前にDVDでレンタルしてみたんだけど、面白いとは思うんだけどなんかちょっとひっかかっていて、諸手を上げて「面白い」という感じではなかった。

 んで、最近ちょっとした勢いでジブリアニメ「海がきこえる」をレンタルして、自分の中でひっかかっていた部分が解明された気がするので勢いで書いておく。


海がきこえる

 時をかける少女略して時かけは大きく2つの要素があって、1つはタイムスリップ(作品中はタイムリープと呼ぶ)のお話で、もう1つが恋物語。タイムリープの話はかなり面白くて、実際にタイムリープできるようになったら意外とそんなくだらんことに使うかもねーとか、カラオケで何度も入場してくる描写とかかなりツボだった。最後のタイムリープでなぜ千昭が記憶なくなっているのかが謎でしたが(その前のタイムリープでは記憶失ってないから)、まあそこはきちんと見れば解決するのかしら。

 で、ひっかかっていたのがもう1つの恋愛要素だったということが、「海がきこえる」略して「海きこ(そんな略し方は誰もしない)」を見て思った。というのも、どちらの作品も男2人+女1人の間で繰り広げられる恋愛模様だから。

 時かけの場合、この男2人+女1人がいつも仲良しで、クラスの他の仲間とも離れて3人ばかりで遊んでる。で、女は男を友達だと思ってるけど男は恋心を抱いていて、でも女はそれに対して「男と女でも友達でいたい」みたいな感情を持っていて、でも結局その男が好き、みたいな。

 かたや海きこのほうは、もともと親友だったはずの男2人の前に突如あらわれた美人転校生。そして転校生に夢中になっていく親友と、おもいもかけず美人転校生と縁ができてしまう主人公。親友に悪いからと思って遠慮する主人公だけど……。みたいな流れ。

 何が時かけでだめだったかというと、男と女の友情みたいなのが、女の一方的な幻想のもとに作られているのがすごい抵抗感があった。自分が似たようなシーンで被害被ったせいもあるかもしれないけど、別に男と女がいたら恋したってしかたない。ワンツースリーフォー恋したっていいじゃない。なんだけど「男と女でも友情はあるの」みたいな恋愛を認めない的ノリが学生時代からすごい苦手だったので、その感情がモロに出ているとおもった。

 つうかどう見ても女の子から大人気の男の子2人をひとりじめしておいて「友情だもん」みたいなのって、現実にいたらウザいってよー。主人公視点ならいいかもしれんけど、周りのクラスメイト視点からするとあのメンバーの存在は実に微妙だ。

 で、海きこのほうは、基本的に視点が男。いつも男とばかりこぜりあっていて女なんか気にしてないのに、親友が先に女に目覚め始めて寂しさを感じつつ、でも自分も女の子が気になっている、みたいな青臭い恋物語が自分には合うんです。

 要は作品の善し悪しじゃなくて、自分の実体験から出てくる感情に合うか合わないか、ってだけなんですよね。どうにも「男女の友情」みたいのを強制される環境っていい思い出がないので、そういうネガティブな感情が時かけを見ていると吹き出してしまう。一方で大好きな親友が自分じゃなくて女の子に取られてしまう、でも俺もその子が好き、みたいな非モテ感情のほうが自分の中では共感しやすいんだなあきっと。善し悪しではなく共感するかしないか、ってところで、時かけには微妙に抵抗感をおぼえるのでした。あんなさわやかな青春してねーよー。

 一応補足しておくと「男女の友情が成立しない」と書いているわけじゃないですよ。「特定の男女でグルーピングしながらもその中での恋愛の発生を認めず友情を強制するという空気」が苦手という意味ですから。別に自分が対象とかではなく、「私たちって仲良しだよねー」と理屈で仲の良さを確認するようなのが性に合わないのでした。






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コメント

ども、blog終了直後にお邪魔します。
『時かけ』の主人公、確かに私も見ながら「うわ〜両手に花でお楽しみで、けっこうなことですわね。。」と思ってしまいました。女から見ると要するにあの、クラスメイトの女子の立場なんですよね。あれはきついです!「え〜スキとかじゃないよあんなヤツ〜(薄笑い)」とかされたら恋しちゃってるこっちとしてはたまったもんじゃありませんマジで。

そういう意味ではカイ氏に共感できますが、でもさ〜女にとってはこれ使えるんですよね〜〜。ちょーラク。ちょー楽しい。面倒な決着とか先延ばしでいいとこ取り。

というわけですいません私はカイ氏のように「主人公に共感出来ない」わけではないのです。むしろちょーわかりますあのズルさと、ある意味の純粋さ。私はこの映画で、主人公がちゃんと成長してクラスメイトに「あいつが好きだ」と宣戦布告するに至るところがとても好きでした。よし、それでこそ大人の女だぜ真琴。
(と、チャットでも話したことですがせっかくなのでコメント欄にも書かせて頂きます)

さらにいうとそれを「そっか」と静かに受け容れるクラスメイトの切なさよ!うわおま今さら何言っちゃってんの許さないからマジで!よせヤメテお願い!って暴れたいよあんなの!!

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