兄は傘を持って走る弟を追いかけた
usersという言葉を小学校の頃、国語の教材として習ったことがあります。要は句読点の打ち方で文章の意味が大きく変わるよねということで、
兄は、傘を持って走る弟を追いかけた
兄は傘を持って、走る弟を追いかけた
だと傘を持っている主体が全然違ってしまう。「SVO」みたいに構文がきちっとしている英語に比べて並べ方は割と適当でいい日本語ですが、それゆえに句読点の打ち方が大事だよねーというお話です。
で、それをこないだ感じたのがこのエントリーのブクマ欄。
はてなブックマーク - まだ限界だなんて認めちゃいないさ - Nikon COOLPIX S51を買った
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/capelito/20070919/1190129462
そこでの某アルファクリッパーのコメントですが、最初はこうでした。
最近Nikon乗り換えな人が多い気がする。IXYラブ。
最初に見た時、「NikonのブランドはCOOLPIXなんだけど、勘違いしちゃってる……?」と思ったんだけど、実際に聞いてみたら「私はCanonファンなのにみんなNikon買うのね……」という意味だと知りました。なるほど誤解してしまってすみません。
で、そもそも誤解しないには? という対策として考えたのがこちら。
最近Nikon乗り換えな人が多い気がする……。IXYラブ!
文章できちんと追記してもいいんだけど、「……」をつけるところで寂しさを表し、一方でIXYには「!」をつけることで「それでも私的にはIXYなの!」という強い意志を表してみた。まったく同じ文章でも見せ方を変えるだけでだいぶ印象変わる、というところが興味深いなーと。
そんなやり取りを繰り返して最終的にできあがったのがこちら。
最近Nikon乗り換えな人が多い気がする……。でも私はIXYラブ!
あらたに「でも」が加わったことで逆接の意味が前に出てくるので、これならもう間違いはないですよね。つか自分が勝手に誤解しただけなのに文章訂正してもらってすみませんというきもちでいっぱいですが。
ただ、面と向かっていれば口調や表情でわかるものが、テキストになると感情が無機質になるぶん、こうした文章の工夫も相手に何かを伝えるには大事よねーと思った次第であります。いじってるつもりが人を傷つけていたり、面識もないのにブログだと失礼な発言してしまったり、そういうシーンもしばしばあるものなので、自分でもいろいろ気をつけようと思いました。