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2007年3月13日

俺の考える究極のモバイルナビ

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 先週末は、私も参加させていただいておりますPR BOARDで「モバイルナビ会議」が行われたようです。

『モバイルナビ会議 sponsored by ナビタイム』へのお誘い
http://www.prboard.jp/archives/2007/03/_sponsored_by_1.html

 モバイルナビといえば、道に弱い私には非常に興味津々の分野。渋谷駅の東口と西口の違いがわからず、赤坂見附から永田町へ歩くのにすら道に迷い、基本的に角を2回曲がったらもうアウトな私としましては、外出先でいかに地図を確認するかというのは死活問題なのであります。

 定額+低額でウィルコムに十分満足な私が、唯一他のキャリアで気になってしまうのもauの「EZナビウォーク」。あれで電子コンパス乗ったWIN端末が出たらそれだけで真剣にキャリア乗り換え考えてしまいそうだし、月額料金を少し上乗せしてもいいんじゃないかと思うほどです。

 今回のイベントでスポンサーを担当し、テレビCMでもおなじみナビタイムも、ウィルコムでサービスを始めると聞いたときは非常に喜んだし、サービス開始と同時に申し込みました。残念ながら携帯電話をそのまま移植した感ありでウィルコムらしさが活かされていないために利用頻度は低いものの、それでもなかなかマニアな機能が充実しているのでとりあえず使い続けています。

 残念ながらモバイルナビ会議でナビタイムさんのお話を聞くことはできませんでしたが、各所のブログレポートを読むと概要だけでも伝わってきます。これぞCGMという感じですね。もちろんリアルで聞いたほうがより楽しめるのは間違いないですが。

 そして会議シリーズ恒例の全体会議ももちろん実施。設問は以下のものだそうです。モバイルナビに興味ある者としては、イベントこそ終わってしまいましたがとりあえず設問にだけでも答えて参加した感を味わってみることにしますよ。なお、引用はチミンモラスイ?さんとこからお借りしました。

最近流行っているよねぇ・・・と言われてあなたはハッと気がつきました。「これってGPSと組み合わせてるとすごいんじゃね?」。GPS元年である2007年、空前の大ヒットとなったあなたのアイディア商品について次のことを教えてください。

■新しいアイディア商品の
最近流行している(       )からヒントを得て、GPS対応携帯に(      )機能を追加。いままで実現できなかった(      )ができるように!
しかもこの機能はネット上の(      )と連動することによってブロガー間で話題沸騰!結果として口コミを通じて爆発的に広まった。
そのアイデア商品の名前はずばり(      )。

■新しいアイディア商品の図解
そのアイディア商品の効能がよくわかるように以下に図解してください。

 まずは自分の考えのまえにちょいと予断許しまくりの余談をば。

 かの剣豪宮本武蔵が追い求めた剣の極意、それは剣を持たない「無刀」という境地でした。たしか無刀の極意は武蔵が考えたのではなく、誰かに教わった考えだったと思いますが詳細はちと忘れた。

 そしてかの美食家海原雄山は、究極対至高のサラダ対決の際、ドレッシング売り場で栗田ゆう子と会ったときにこう言い放ちました。「日本人は野菜が好きではないのではないか」。

 その言葉からヒントを得た究極チームは、野菜の味を殺してしまうドレッシングの代わりに酢だけを使ったシンプルなサラダを作るわけですが、海原雄山はその上を行き、トマトをそのまま出しただけ。野菜はそのまま食べる、それがもっともうまいというシンプルな発想で見事勝利をもぎとったわけです。

 そして本題の地図。地図が何のためにあるかといえば道案内のサポートですが、それを実際に追及して考えると、「地図など必要なく歩ける」ことこそが、道に弱い人にとっては最高の幸せなのです。本来はサポートであるはずの地図をまったく気にせず、初めての道でも自宅に帰る道のごとく歩けることこそを、究極のナビとして期待したい。

 ということで私が考えたのはコレ。

最近流行している(懐かしアニメブーム)からヒントを得て、GPS対応携帯に(Tシャツ装着機能)機能を追加。いままで実現できなかった(ナビの方向に向かって携帯が勝手に動くこと)ができるように!
しかもこの機能はネット上の(ALPSLAB)と連動することによってブロガー間で話題沸騰!結果として口コミを通じて爆発的に広まった。
そのアイデア商品の名前はずばり(ド根性ナビ)。

 TシャツにGPS携帯を付けておくと、進まなければならない方向に向かって携帯電話がブンブン動いて連れて行ってくれる、あたかもド根性ガエルのピョン吉のように。GPSで把握しきれない場合もド根性できっとなんとかしてくれます。そして目的地は地図を1回も見ることなく到着。

 さらにその履歴はALPSLABのALPSLAB routeを使って歩いた行動をすべてログに残せる。自分が歩いていないからわからないけど、実は地図でみたらすぐそばに面白いお店があったかもしれないし、そもそも自分の行動がすべて自動で記録されていると、あとで見返すのもなかなか面白いものですよ。

 と、ちょっと無理やり気味のネタではありますが、やはり道に弱い人が切実に欲しいのは「地図がなくても歩ける能力」。地図データを重視するのもいいのだけれど、これだけ科学力が発達した昨今、いかに地図を使わないナビができるか、みたいなのもあるといいなあと思いました。

 ちなみに道に弱い私が結構愛用しているのが、駅前探険倶楽部の「おでかけ道案内」。指定した場所と駅を入力すると、駅からそこへいくまでの道のりを曲がり角のポイントを示しながら地図で表示してくれます。目印情報がちと弱いのが難点ですが、道に弱い人は一度使ってみてください。それなりに有名なスポットであればかなり役に立つと思いますよ。

駅探:おでかけ道案内
http://www8.ekitan.com/rmap/Find.jsp?ar=4

2007年3月 5日

Wi-Fiオーディオ「WA1」モニター懇親会で考えたブログマーケティング

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 大変エントリー遅くなりましたが、PR BOARDのメンバーとして参加していますWi-Fiオーディオ「WA1」モニター懇親会に行ってきました。

 懇親会といっても要はお疲れさま飲み会ではあるのですが、ブログマーケティングのためのモニターですからただ飲んでも仕方ない。というわけで懇親会の前にはソニー新社屋の会議室にて、今回のモニターに関するソニーからの感想と、各ブログのエントリーに関するデータが公開されました。

 まずはソニー北村課長から今回のモニターに関する感想。大きくまとめると「発売前に情報を集められた」「サポートが充実した」「企画や設計に情報を投げられた」「ブログマーケティングに対して社内で話せる機会が作れた」という4点が今回のメリットとして感じていて、非常に「やってよかった」という感想のようです。

 たいそうな製品いただいているだけにこちらとしても喜んでいただけたのはうれしい限りですが、ちょっと違和感があったのが、感想のほとんどがあまりブログマーケティングに関係ないこと。製品発売前に情報が集まったというのは、ブログではなくてモニターの部分でのメリットだと思うので、せっかくブロガーが集まったからには「マーケティング」で結果を出したかったし、そのあたりの感想を聞いてみたかった。

 一応GoogleやYahoo!を「Wi-Fiオーディオ」「WA1」なんてキーワードで検索すると、1?2ページ目に参加者のブログが出てくるので、検索を通じたマーケティングという点では一定の効果はあったっぽい。ただこれも前にエントリーしたように、この製品の愛称を作っておけばSEO効果ももう少し高められたかな、と思ったり。

 もっとも気になったのは、この件に関してトラックバックなりリンクで紹介できるソニー側のページがないんですね。WA1はなぜか一緒に発表されたおひつ型VAIOの紹介ページの一番下にちょろりと紹介されているくらいで、結局PR BOARDのブログくらいしかきちんと貼る場所がない。参加者のブログを読んでWA1が気になった人を導ける場所はやはり欲しいなと思いました。

 参加ブログの1つでもありますチミンモラスイ?でも、こんなエントリーが上がってます。

百式の田口さんというブランドもあって、古川さんというビッグネームのエントリはあるものの、思ったより反応はないなーというのが正直な感想。

チミンモラスイ? : [WA1]"Wi-Fiオーディオ"モニター完了! と ブロガーズネットワークの今後
http://mapz.exblog.jp/4686936#4686936_1

 これは自分も感じていたことで、モニタープログラム自体は非常に楽しかったんだけど、それがなんだか内輪の盛り上がりで終わってしまったのではないかなあと言う懸念も。もちろんブロガー自体がそんな心配をする必要はないというか、むしろそんなこと考えずに自分の好きなことを書くことが大事なのだけれど、今回に関しては「ブログマーケティングとは何か」みたいなものを考えてみたかったというのが自分としての目的だっただけに、そんなこともゆらゆら考えてしまうのでした。

 とはいえ、「ソニーのブログマーケティング」という点に関しては炎上の経緯もあり、参加者ですらそれを危惧していたくらいですから、あまり多くを求めすぎてもいけなくて、まずは土ならしというか、離陸準備としては十分だったのかもしれません。自分が思っているようなこともソニーは当然考えていただろうし、ただ成功ばかりを考えて多くを求めるよりも、まずは過去の歴史を踏まえたうえで、「失敗しないブログマーケティング」を展開した上で、そこで得られるブロガーの感想を次のマーケティングにつなげることが一番大事なのかも。

 自分が思っていたような課題は参加者がみんな思っていたようで、懇親会では「ああそうそう!」みたいな意見もたくさん聞かれました。実は今回の目的はWA1のマーケティング以上に、「ブログマーケティングとは何か」というものをブロガーと企業が一緒になって考え、そして実践、その結果をさらに検討するという一連の流れこそが重要だったのかなあ、と終わってみて思う次第です。

 懇親会が終わり、WA1のモニター期間も終了しましたが、実際にいじりたいのはまだまだこれから。DLNAいじりが講じてしまい、我が家でもついにDLNA対応のNASを導入してしまいました。そうしたDLNA対応NASの話もまだまだ書きたいし、プレイリストの仕様ももうちょっと確かめてみたい。「書きたいから書く」という気持ちを大事に、まだまだWA1で遊んでいきたいと思います。

2007年2月18日

WA1との組み合わせに便利なDLNA対応NAS一覧

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Wi-Fiオーディオ「WA1」を使って約1カ月。すでに音楽のほとんどをMP3にして保存している私にとってはかなり役に立っています。今までは家の中で音楽を聴くのにCDかMDしか選択肢がなく、わざわざMDやCDに焼くのがかなり面倒。しかも私の場合、シングルをたくさん借りてきてプレイリスト化して楽しんでいるので、パッケージのCDもあまり家の中にないのです。パッケージが家にあるならそれそのままコンポで聞けますが、そういうケースがかなりレアなので余計にPCのデータをそのまま聴けるWA1がありがたい。

ただ、WA1を聞くためだけにPCを立ち上げるのも結構面倒。しかも我が家では音楽データをNASに保存しているので、WA1が対応しているサーバーソフトのうちNASにアクセスできるDiXiMを使うしか選択肢がないのです。

で、DiXiMを使ってDLNAでWA1からPCにアクセスするなら、そもそもNASがDLNAに対応していればかなり便利。わざわざPC立ち上げずにすみますし、最近はDLNA対応のNASも増えてきたのでちょっと検討してみることに。

というわけで、市販されているNASのうち、家庭向けの製品でDLNA対応したものを列挙してみました。容量がテラクラスのNASもDLNA対応していますが、家庭での導入向けではないと思うので割愛しております。製品名称はメーカーの製品ページにリンクしてありますよ。

メーカーシリーズ名LAN外付HDDプリントサーバーその他機能容量
バッファローBUFFALO HS-D160GL Gigabit対応外付け LAN HDD
HS-DGL
1GbpsUSB×2WindowsiTunesサーバー
Link de 録!!
160GB
250GB
300GB
400GB
LinkStation Living ホームサーバ機能搭載 320GB
HS-DHGL
1GbpsUSB×2???iTunesサーバー
Link de 録!!
250GB
320GB
500GB
アイ・オーI-O DATA ギガビット対応 LAN接続ハードディスク「Giga LANDISK」160GB HDL-GX160
HDL-GX
1GbpsUSB×3WindowseSATAミラーリング160GB
250GB
300GB
400GB
500GB
750GB
I-O DATA ギガビットLAN対応ネットワーク接続ハードディスク 160GB HDL-GX160R
HDL-GXR
1GbpsUSB×3WindowseSATAミラーリング160GB
250GB
320GB
400GB
500GB
750GB
ロジテックLogitec ネットワーク接続型HD 160GB (BOX型NAS,DLNA対応)
LHD-LANGV
1GbpsUSB×3Windows
(ポストスクリプトで
Macも)
フォトステーション
簡易Webサーバー
160GB
250GB
300GB
320GB
プリンストンデジ蔵
(PEC-NAV)
100MbpsUSB×2WindowsiTunesサーバー???

バッファローとアイ・オーは2機種ありますが、基本的には単なる世代交代の模様。ただしアイ・オーは後継機種でもほとんど性能変わらないのに対し、バッファローはデザインだけでなくプリントサーバーが非対応になってるっぽいんですよね……。単に製品情報ページに書いてないだけかもしれませんが、プリントサーバー機能も使いたい人は要チェック彦一です。

機能面を補足しておくと、バッファローの「Link de 録!!」は同じバッファロー製のPC用チューナーを使ってテレビをNASに録画できる仕組み。iTunesサーバーはそのとおりの仕組みで、NASに保存したデータをPCのiTunesから再生できます。

アイ・オーのSATAミラーリングは、SATA型の外付けハードディスクを使ってNASのデータをバックアップ用にコピーできる機能。どちらかがクラッシュしても元に戻せるというわけですね。

ロジテックはかなり機能が面白くて、フォトステーションというのはNASに保存した画像をアルバムとして表示してくれる。簡易Webサーバーはその名のとおりで、CGIは動かないまでも、ダイナミックDNSとかと組み合わせれば指定したファイルのネット公開もできるかな?

プリンストンはHDDを最初から内蔵している他の製品と異なり、HDDを買ってきて取り付ける自作タイプ。唯一LANがギガ対応ではありませんが、HDDを自由に交換できるメリットがあります。内蔵型HDDはかなり安いし、取り付けもプラモデル感覚でできるので、カスタマイズ派にはオススメかもしれませんよ。

実際、DLNA対応NASを身にヨドバシまでいったら、陳列されているNASのほとんどがDLNA対応だった。家電ではあまり動きが活発ではないDLNAですが、NASの世界ではそろそろ標準仕様になっているのかもしれませんね。今のところロジテックのフォトステーションと簡易Webが気になっているので、これにしようかなーと思ってます。

2007年2月16日

Wi-Fiオーディオ「WA1」の可能性

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 気づけばWi-Fiオーディオ「WA1」のモニター期間ももう終わりが近づいてきました。モニター期間が終了しても製品は手元にありますし、むしろ発売日を迎えてからのほうがWi-Fiオーディオに関する情報が役に立つのでしょうから、これからも気づいたタイミングでちょくちょく書いていきたいとは思いますが、これまでのエントリーが少々技術寄りだったので、今回はまとめがてら、WA1の意義やその可能性について考えてみたいと思います。

 現段階で何ができる、できないはさておくとして、WA1が何を目指しているかということを考えるならば、かなり端的にまとめてしまえば「家庭内ホームネットワークにある音楽を、家庭内のどこからでも場所を気にせず楽しめる」ということでしょう。基本的にはPC内の音楽が中心ではありますが、DLNAに対応したNASやサーバーを導入すれば、PCに限らず家中の音楽をワイヤレスで楽しむことができます。

 ただ、このコンセプトそのものが非常に新しいかというと、実はそうでもありません。勉強会では「ヤマハの製品に似ている」という話が出ましたが、私が連想したのはどちらかとえいばサン電子の「BiBio」です。

SUNTAC BiBio 据置型 MP3 デジタル オーディオ プレーヤー
http://bibio.jp/

 BiBioの名を冠した最初の製品はインターネットラジオの再生が中心でしたが、その後2004年にはネットワーク経由でPCなどの楽曲を再生できる「BiBio wGate」、逆にHDDを搭載し、本体に保存した楽曲をPCなどで再生できる「BiBio Jukebox」の2製品が登場しました。wGateのコンセプトはかなりWA1に近いものがあります。

INR3000 BIBIO WGATE
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BiBio JukeBox
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 また、同じソニーグループから製品が発売されている「ネットジューク」なんてのもあります。基本的にはミニコンポですが、DLNAなどに対応し、PCの楽曲をネットワーク経由で再生できる点はWA1と共通していますし、こちらは専用の音楽配信サービス「エニーミュージック」から楽曲を購入できる、なんて特徴もあります。DLNA対応コンポはデノンやビクターからも発売されていて、こういう「ネットワーク経由で音楽を楽しむ」という分野は、目立たないながらも少しずつ動きがあるのです。

 ではWA1はこれまでの製品と何が違うのかというと、個人的に思うのは「オールインワン」「持ち運び」、そして「タイミング」にあるのかなと思います。

 BiBioなんかはかなり面白い製品でしたが、スピーカーが別途必要だったりと、その製品だけ買ってきてどうにかなるものではありません。逆にネットジュークはMDなんかもついていてオールインワンと言えばそうですが、自宅にすでにコンポを持っている人だと機器のジャンルとして重複してしまうから手を出しにくい。WA1の場合、コンポとはまた違う価値を持った製品ですし、スピーカーも搭載しているから、ネットワークにさえつなげれば新しい価値を手軽に導入できます。

 また、BiBioやネットジュークは基本的にコンポのような据え置きをイメージしているのに対し、WA1は家の好きなところに置いて下さい、というスタイル。他のブログでも指摘されているように、デフォルトでバッテリースイッチがOFFになっている(製品出荷版では変更の可能性あり)という問題はあるものの、設定さえ完了していれば家の中の好きなところで音楽を楽しめる。家の中という狭いエリアではあるものの、ロケーションフリー的な要素も持っています。

 そして何より大きいのが、こうしたネットワーク製品が受け入れられる環境が整いつつあること。iPodの普及によって、音楽の蓄積場所が家のCDラックではなくPCの中、という人がかなり増えてきていますし、ブロードバンドや無線LANの導入率も高まっています。ゲーム機もネットワーク対応が標準化しつつあり、ニンテンドーDSを使って気軽にワイヤレス通信を楽しむ人も増えてきました。テレビや録画番組を外出先で楽しむ「ロケーションフリー」も大ヒットし、ネットワークへの抵抗感が薄れつつあるように思います。

SONY ロケーションフリーベースステーション LF-PK20
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おすすめ度の平均: 4.0
4 海外からの使用感
4 自宅の離れた場所やインターネットを経由して離れた場所の映像が見られる画期的な商品です

 PCの中に大量の音楽を保存する環境、そしてネットワークの普及率。この2つの要素が揃いはじめた今こそ、WA1のようなネットワーク機器が理解されやすい環境になってきたとも言えますし、単にコンポがネットワーク対応したというより、WA1のようなまったく新しい形で製品を登場させたほうが理解ははやそう。コンポだったら今持っているコンポをどうするか、なんて悩みもありますが、WA1なら今の家の中にそれを代替する機能がないですから、値段などの問題はあれ導入はしやすい。

 映像の歴史をひも解けば、無料で見られるテレビを録画できるテープメディアが生まれ、そしてテープはランダムアクセスが可能なDVD/HDDへ移行。そして今ではネットワークを介し、外出先からでも楽しめるロケーションフリーの時代がじわじわ浸透しつつあります。

 音楽も同じことで、テープメディアがCD/MDになり、それがiPodに代表されるHDD/フラッシュメモリ形のプレーヤーが主流になりつつある。外出先に関してはiPodのようなプレーヤーでほぼ要件を満たすと思いますが、自宅に関しては「iPodを使うためにリッピングしてPCに保存した楽曲をそのまま聞きたい」というニーズは当然生まれるでしょう。WA1の目指す方向は、今後音楽を楽しむ環境でも必ず訪れるジャンルなのかなと思いますし、期待している分野でもあります。

 ただし、そうした分野で強烈な存在感を得るためには、初号機たるWA1では力不足感が否めないのもまた事実。ネットワークの設定こそインストールCDを使えばカンタンですが、肝心のVaio Mediaの機能では有料購入した音楽も聴けないし、NASに保存した楽曲も楽しめない。プレイリストの仕様に関してもソフトごと一長一短で、「Vaio Mediaさえ入れておけば問題なし!」とは言い切れないのが辛い。

 MDの座を駆逐して強烈な存在感を見せたiPodに関していえば、iTunesをインストールし、iPodをPCにつなぎさえすればとりあえず一通りのことはできました。PC接続とネットワーク接続ではその難しさが違うのはもちろんですが、本気で普及を狙うのなら、誰にでもカンタンに設定できて使いこなせることがとっても大事だし、現時点でのWA1は「わかる人には便利な存在」どまりのように思います。

 しかしながら、その魅力が理解できる人にとってはかなり便利な存在であることもまた確か。家で音楽を楽しむ習慣があり、PCに大量の音楽を保存している人であれば、わざわざCDやMDを入れ替えたり書き込んだりする必要がいっさいないWA1は、CD/MDからiPodへの変化に近い変化があるかもしれません。うちも設定や仕様の確認にはてこずりましたが、機能を把握さえしてしまえば、家の中で音楽を楽しむのには非常に便利な存在になっています。

 期待したいのはWA1の型番。「Wireless Audio 1」の省略であるこの記号、1であるからには2も考えているはず。新しいとはいわないまでも、まだブレイクしていない市場で初めて投入した商品だけにいろいろ悩みや課題もあったと思いますが、ぜひこのノウハウを生かして、さらに魅力を増した「WA2」の登場を期待したいと思います。

 そんな「WA2」が登場するとしたら、お願いしたいのはまずネットワーク設定のさらなる簡便さ。バッファローのAOSSのような仕組みもありますが、おりしもWi-Fiが自ら無線LANの設定プログラム「Wireless Provisioning Service(WPS)」を開始したので、こういう標準的な仕組みを実装してもらえるとありがたい。そして「これ1つでネットワーク機能は何でもOK!」というほどまでにVaio Mediaを高めてほしい。できればSonicStageのインストール必須もはずしてもらう方向で。

 さらにその先は、家庭内のロケーションフリーで留まっている状況を宅外まで広げてほしい。家に保存しておいた楽曲を、外出先からダウンロードできる、というような。著作権うんぬんで難しい話だとは思いますが、ワールドカップ放映権の問題から「海外で日本のテレビが見られる」ことを問題視されていたロケーションフリーは、いつの間にか当たり前の存在として認知されています。

 基本的に見ることが無料のテレビに対し、ラジオなどを除けば有料が前提の音楽では、ロケーションフリーよりもさらに難しいかもしれません。しかしロケーションフリーはその壁を乗り越えてきた。自宅から取得した楽曲はきっちり暗号化しておき、対応製品以外からは持ち出せないようにすればいいし、そういう場面でこそのDRMにも思います。ネットワークを使った音楽の楽しみ方というのは、何も有料の音楽配信だけではないと思うので、WA1以降もWA1以外にも、こうしたジャンルの製品の展開には注目していきたいと思います。

勢い先行の長文すみません。

2007年2月12日

Windows Media Player 11でWi-Fiオーディオ「WA1」を使う方法

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 先日アップしたWi-Fiオーディオ「WA1」のサーバーソフト比較。DLNAやWindows Media Connectでのアクセスはうまくいっていたものの、説明書に書いてあった「Windows Media Player 11」でのアクセスだけが謎のままでした。

 説明書に書かれた設定方法のみならず、Windows Media Player 11の設定画面のどこをみても、ネットワーク共有に関する機能が見つからず、「ひょっとして幻の機能?」とか思ってたんですが、このレビューにはちゃんとWindows Media Player 11での接続が紹介されていました。

 WMP11にはネットワーク上のPC間で音楽データを共有するための機能が標準搭載されているが、これを有効にすることで、VGF-W1からサーバーとしてPCを認識できる。

清水理史の「イニシャルB」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/shimizu/16974.html

 やっぱりその機能あるのか! と、改めていろいろ調べてみたところ、驚愕の事実が判明したのです。詳細は以下の2つの画面をご覧ください。

 左のオプション画面に比べて、右のオプション画面には「共有の構成」の設定画面が! この2つ、いったい何が違うのかというと、左はWindows Media Player 11のベータ版、そして右は1月30日のWindows Vista正式発売と同時に公開された、Windows XP用のWindows Media Player 11正式版なのです。

 Wi-Fiオーディオ「WA1」の発売は2月17日。だからマニュアルも正式版に合わせていたんでしょう。逆にモニター提供を受けた時点では日本語の正式版は公開されていなかったので、そりゃ逆立ちしても設定できないわけですよ。

 と、謎が解けたところで設定の詳細に。オプションの「ライブラリ」「共有の構成」から設定画面を開き、「メディアの共有」にチェックを入れると、Windows Media Player 11での共有が可能になります。

 で、共有にチェックを入れて待っていると、「Windows Media Connectを使って共有を設定しますか?」というダイアログが。なるほどWindows Media Player 11でもWindows Media Connectを使うんですね。先日PCのOSを再インストールしてから、Windows Media Connectがダウンロードできなくなって困っていたんですが、要は「これからはWindows Media Player 11を使ってね」ってことのようです。

家中でデジタル メディアを楽しむために、各部屋にコンピュータを設置する必要はありません。Xbox 360 や デジタル メディア レシーバ (DMR) などのネットワーク デジタル メディア プレーヤーがあれば、Windows Media Connect を使用して、音楽、映画、あるいは写真さえもコンピュータからホーム ネットワークのどこへでもストリームできます。

この同じ機能が、このたび Windows Media Player 11 に組み込まれました。Windows Media Player 11 のメディア共有機能では、接続されたすべてのデバイスが 1 か所から管理でき、アクセス許可の設定や新しいデバイスの承認がネットワーク上で行えます。

Microsoft Windows Media:Windows Media Connect 2.0
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/devices/wmconnect/default.aspx

 同じ機能がベースになっているわけですから、Windows Media Player 11での接続はWindows Media Connectと大きな違いはありません。Windows Media Player形式のプレイリストや、Windows Media DRM対応の有料楽曲は再生できるけど、NASに保存されたファイルはアクセスできないのも一緒。Windows Media Connectそのものがいきなりダウンロードできなくなったことを考えると、この機能そのものがWindows Media Playerに統合されるのかもしれませんね。

 しかしそれにしてもマイクロソフト、いきなりWindows Media Connectのファイルだけ削除するっていうのはなあ……。今では紹介ページも消えたようですが、Vistaで大変なのはわかるものの、せめて「もうファイルは配布していません」みたいな説明も欲しいと思いました。

2007年1月23日

Wi-Fiオーディオに愛称が欲しい

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勉強会の場でも話題に上りましたが、このモニターしている製品、ちょっと呼びにくい。型番の「WA1」じゃわかりにくいし、かといって「ワイファイオーディオ」ってのも長くて言いづらい。

ソニー製品といえば「ウォークマン」を筆頭に、「バイオ」「アイボ」「QRIO」など、型番でなく愛称で親しまれている(た)製品も数多い。この製品を積極的にプッシュしていくためにも愛称とかあるとよさそうかなあと。

で、自分が考えたのは「ワイファイオーディオ」略して「ワイオ」。なんかちょっとサブキャラちっくな雰囲気がそそります。ワイオワイオ。さわるメイドインワイオ。ワイオ・ザ・セブン。

まあワイオは冗談としても、キャンペーンとかで愛称募るとか欲しいですなあ。もしくはPR Boardのメンバーで何か勝手に名前つけちゃうとかね。

Wi-Fiオーディオで使えるサーバーソフトを比較

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 モニタープログラムでいただいた「WiFi Audio WA1 by VAIO」、平日は仕事が忙しかったので週末にやっとこさいじってみました。スペックだけでわかったようになった部分も、実際に触ってみるといろいろと違うもんですね。

DSC00033
DSC00033 posted by (C) KAI

 まずはWi-Fiオーディオの使い方のまとめ。「PCの中の音楽を無線で聴ける」というと、なんだかわかったようで実はよくわからない説明でありますが、具体的にはPCで音楽を配信できるソフトを立ち上げておき、Wi-Fiオーディオから無線LANでアクセスする、という寸法です。そのため聴きたい音楽が保存されているPCは起動しておかなければいけませんし、起動しただけではなく対応ソフトも常時立ち上げておく必要があります。

 無線LANを使ってWi-FiオーディオからPCにアクセスする方法は2通り。1つは同梱のUSBアダプタを装着したPCとWi-Fiオーディオ間での1対1通信、もう1つはWi-Fiオーディオを家庭内の無線LANネットワークに接続する方法です。前者の場合、USBアダプタの装着されたPCの音楽しか聴けませんが、無線LANアクセスポイントを経由すれば家庭内ネットワークにつながった複数の端末の音楽をWi-Fiで楽しめます。USBアダプタの設定もまた改めてやってみたいですが、まずは利便性の高い無線LANアクセスポイント経由で設定することにしました。

 無線LANアクセスポイント経由で接続する場合、PCで起動しておくべきソフトは以下のいずれかです。

ソフト名対応OS
Vaio MediaWindows XP
Windows Media ConnectWindows XP
Windows Media Player 11Windows XP
DLNA(DiXiM)Windows XP

 一番最初のVaio MediaはWi-Fiオーディオに同梱されているソフトで、これを使えば無線LANの設定までチュートリアル付きで進めることができます。設定とかよくわからない初心者層にはこのソフトを素直に使うのが一番かも。

 Vaio Mediaの場合、ファイアウォール対策の設定があらかじめ済んでおり、利用できるフォルダも「マイミュージック」「iTunes」が初期設定で指定されているので、iTunesユーザーであればフォルダ設定は必要ありませんし、画面の指示に従っていけばWi-Fiオーディオの接続許可も簡単に設定できます。Windows Media Playerのユーザーや、iTUnesで保存フォルダの設定を変更している場合は、設定画面からそのフォルダを指定しましょう。

Vaio Mediaでフォルダ指定
Vaio Mediaで端末許可

 ただし、Vaio Mediaにもいくつか課題があります。1つはインストールの際に「SonicStage」のインストールを余儀なくされること。ATRACを全然使わず、iTunesやWindows Media Playerを中心に使っている人にとって必要ないソフトをインストールさせられるのはちょっと微妙な気分。

 さらに機能的にも「アルバム」「アーティスト」などでソートできるだけなので、楽曲の再生方法があまり幅広くない。現在のところ確認した範囲では、再生できる楽曲もPC内のみで、外付けHDDやNASに保存した楽曲は再生できず、プレイリストもVaio Media経由では認識できませんでした。

 設定自体もチュートリアルがあるとはいえ、SonicStage含めて20分近いインストールの時間が必要。それもボタンを押したらあとは20分待つ、というのではなく、細かい作業が終わるごとに操作が必要です。一度設定してしまえばそれほど時間はかからないので、テレビでも見ながらの「ながら作業」で設定することをお勧めします。

 設定自体は非常にらくに進められるVaio Mediaですが、プレイリストが見えなかったり、NASが見えなかったりと少々使いづらい点も。特に私の家の場合、リッピングした楽曲はすべてNASに蓄積しているので、NASが認識できないのはちょっと使いづらいのです。

 というわけで他のソフトも導入を検討することに。ただし、私の場合はVaio Mediaをインストールしてから他のソフトを導入したので無線LANの設定はVaio Mediaで済ませてしまいましたが、Vaio Mediaを使わない人はWi-Fiオーディオの「SETTING」から、SSIDの設定と暗号キーの入力をWi-Fiオーディオのボタン操作でやらなければいけません。暗号キーが長いとかなり大変な作業なので、ソフトのインストールを気にしない人はとりあえずVaio Mediaを入れておくのも手かも。Vaio Mediaも自動で無線LANを設定してくれるわけではありませんが、暗号キーをPCからキーボードで入力できるだけでもだいぶ楽です。

 ちなみに今回もキーボードショートカットを設定。以下のソフト紹介は「H」で先へ、「Y」で後に戻るよう設定しています。もはや自己満足の世界ですが……。


Windows Media Connectを使う

 それではまずWindows Media Connectから。これはマイクロソフト純正の無料ソフトウェアで、Windows XPに保存されたコンテンツをネットワーク経由で利用できるというもの。

Microsoft Windows Media - デジタル メディア レシーバ
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/devices/wmconnect/default.aspx

 専用サイトにアクセスし、Windows XPが正規のものであると確認した上でダウンロードすればそれほどインストールに手間はかからないはず。インストールが終了したらWi-FiオーディオとWindows Media Connectを起動し、Windows Media Connectの設定を行ないます。

【追記】 現在、Windows Media Connect単体のダウンロードはできず、Windows Media Player 11を使うことになるようです。詳しくはこちらをご覧ください。

カイ氏伝: Windows Media Player 11でWi-Fiオーディオ「WA1」を使う方法
http://blogging.from.tv/archives/000334.html
 まずはアクセスできるフォルダを指定。iTunesを使っている人だったら「マイミュージック」「iTunes」フォルダあたりを、Windows Media Player派だったらそのまま「マイミュージック」あたりを指定しましょう。楽曲保存フォルダをカスタマイズしている人は、そのフォルダを指定してあげればOK。
Windows Media Connectでフォルダ指定

 フォルダの指定が終わったらWi-Fiオーディオを「サーバー検索」モードにすると、Windows Media Connectに「不明なデバイス」がアクセスしてきます。そのままOKしてあげてもたぶん大丈夫ですが、心配な人はWindows Media Connectに表示されたMACアドレスと、Wi-Fiオーディオの「SETTING」から確認できるMACアドレスが同じかどうかを見て下さい。同じだったら接続を「許可」してあげれば、無事にPC内の音楽をWi-Fiオーディオで再生できます。

Windows Media Connectでアクセス端末許可

 Windows Media Connectの利点は、使わないSonicStageをインストールしなくて済む、というだけではなく、プレイリストも再生できるところが便利。Windows Media Playerで保存したプレイリストは「マイミュージック」の中に「WPL」という形式のファイルで保存されますが、そのフォルダへWindows Media Connect経由でアクセスすると、プレイリストに従って楽曲を再生できました。

 フォルダ再生の場合、どうやらファイル名でソートして再生しているようなので、アルバムには「01」「02」などの数字をつけて管理していないとちょっと不便。プレイリストをWindows Media Playerで作っておけば、別々のフォルダの好きな曲だけを再生したり、ファイル名に数字を付けなくても順番に管理できます。私は流行のJ-POPをレンタルしてプレイリスト作ったりしているので、これはかなり便利。


Windows Media Player 11を……使えないorz

 続いてWindows Media Player 11……と行きたいところですが、マニュアルに説明されている方法ではうまくいきませんでした。具体的には「同期」「その他のオプション」から「ライブラリ」を選び、「共有の構成」を選択…・・・とあるのですが、その「共有の構成」が見つからない……。このあたりは設定方法を再度確認してから追記したいと思います。

【追記】Windows Media Player 11での設定方法が判明しました。詳細は別エントリーにて。

カイ氏伝: Windows Media Player 11でWi-Fiオーディオ「WA1」を使う方法
http://blogging.from.tv/archives/000334.html


DLNAで使う

 マニュアルに記載されているのは「Vaio Media」「Windows Media Connect」「Windows Media Player 11」の3ソフトですが、Wi-Fiオーディオ自体はDLNAにも対応しているので、DLNA対応クライアントからもアクセスできます。ただし、DLNAクライアントはフリーソフトではなく、DLNA対応製品の同梱ソフトを使うか、有料で購入する必要があるので、ちょっと敷居が高いかもしれません。

 幸いにして私の手元にはDLNA対応サーバーソフト「DiXiM」がありますので、これを使って設定に挑戦。といっても他のソフトと設定はほぼ同様で、公開するフォルダを指定したのち、サーバー検索モードでPCにアクセスしてきたWi-Fiオーディオを「許可」してあげれば一丁あがりです。

DiXiMでフォルダ指定
DiXiMで端末の許可

 DiXiMのメリットは、自宅のNASに保存されたファイルがWi-Fiオーディオから見えたこと。うちは自作NASのLAN Tankを使ってるんですが、DiXiMのサーバーソフトでNASのフォルダを指定したらきちんと見えました。PC経由なのでPCを起動する手間はありますが、これはかなり便利。

 プレイリストに関しては、WMP形式のWPLは認識できませんでしたが、汎用的な「m3u」形式で保存してやるとDiXiMでも見えました。ただ、逆にm3u形式はWindows Media Connectでは認識できないとどちらか一方という状況に。ジュークボックスには普段からWMP使っているのでWPLで認識できるのが一番ありがたいんですが、Wi-Fiオーディオ用にm3uでプレイリスト作っておいて、DiXiMでアクセスするのがうちの環境では使いやすいかなあ。

 というわけで一通り無線LANで設定して使っていますが、実際に使ってみるとやっぱり違いますね。最初は「PCの中の楽曲聞けてもなあ。HDD積んでおいて欲しいなあ」とかぜいたくなこと思ってましたが、なかなかどうして、寝室にあるPCの楽曲を居間で聴けるだけでも結構便利。いままでは居間のMDコンポ用にMDを作る必要があって、それが面倒でいつも同じ曲ばかり聴いてたんですが、これならPCの中にある好きな曲を聞ける。MD作るのに比べたらプレイリスト作るほうが圧倒的に楽だし、これは予想以上に生活で使うシーン多そうかも。

 ただ、欲を言えばやはりPCを立ち上げずに音楽を聴きたいもの。残念ながらWi-FiオーディオはHDD搭載してませんが、DLNAに対応しているのでDLNA対応NASを使えばPCレスのワイヤレスオーディオ環境が構築できるかもしれません。

 しかし、うちのNASは自作のLAN Tankなんで、認定の必要なDLNAは使うの難しそう……。LinuxベースでインストールできるDLNAサーバーソフトとかないかなあ。教えて、通りすがり(2)のひと!

 なお、対応ソフトテーブルで書いたとおり、対応サーバーソフトはWindows XPが中心で、Windows 2000は対象外。このあたりネットワーク家電の難しいところですが、せっかく買ってきたのに家のOSがWindows 2000で使えないよ! なんて人がでないよう、Windows 2000にも対応するか、もしくは「XPが必要です」ということを強く出したほうがいいかも。家庭用PCでWindows 2000なんてマニアのように見えて、意外と使ってる人は多いですし、こういう先端のハードに興味持つような人の中の割合は高そうですから。

2007年1月19日

「ブログマーケティング勉強会議」参加者ブログをOPMLでまとめ

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 100SHIKI PR BORADが開催したブログマーケティング勉強会議(以下BM会議)の参加者から、たくさんのエントリーが上がっております。まったく同じイベントでも考え方は千差万別で、読んでてとても楽しい。リアルで顔合わせたメンバーのエントリーだからこそ余計にいろいろ感じるところがあるのは参加してこそですね。

「WiFi Audio WA1 by VAIO」モニタープログラムのブログパーツについて | 100SHIKI PR Board
http://www.prboard.jp/archives/2007/01/wifi_audio_wa1_by_vaio.html

 参加者のBM会議に関するエントリーは上記でまとめられていますが、イベントに参加した立場としては、勉強会に関するエントリーだけでなく、その他のエントリーも読みたくなってきた。ブログ全体を通じて読んだほうが、そのブロガーの人となりもわかって、またオフラインで会ったときだったときにも感情移入しやすいし、勉強会に関するエントリー読むときにもその人の背景がわかるとより内容が面白くなりそう。

 というわけで相変わらず前置き長いですが、100SHIKI PR Boardに紹介されていたメンバーのブログをOPMLでまとめてみました。ご興味のある方は下記からご利用ください。

BM勉強会議OPML(右クリックでダウンロード)

 なお、livedoor Readerをお使いの方は、下記をクリックしていただければそのまま登録できます。

livedoor Readerに登録

 はてなRSSの場合はURLをそのまま指定すればいいようなので、下記をちゃちゃっとコピペしてみてください。

http://blogging.from.tv/blog/prboard/prboard.opml

 goo RSSリーダーはどうやらファイルからでないと読み込めないみたいなので、お手数ですが右クリックでダウンロードお願いします。

 ほんとははてなRSSなんかも、URLを直接クリックで登録できたらいいんですが、やり方ご存じの方は後学のためにもぜひご教授くださいませ。

ブログマーケティング勉強会に行ってきた

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 PR Board参加表明に続いて、ブログマーケティング勉強会の感想も続けざまにエントリー。鉄は熱いうちに打て。気持ちも熱いうちにブログらないとね。

 当日は20名のブロガーが一同に終結。事前に田口さんが「人数少ないだけに欠席のないよう」と念押ししたのが効いたのか、多少の遅刻はあれど全員がきちんと会場に揃いました。しかし男子率100%というブロガー集団はやや暑苦しかったかも(汗

 勉強会の流れなどはPR Boardのブログを含め、他の参加者のブログに書かれているので細かい描写はそちらに譲るとして、ここではこの勉強会で自分が感じたことを中心にまとめます。勉強会全体を通じて非常に印象的だったのは、隅々において田口さんが「とりあえずやってみる」という姿勢を打ち出していたこと。

 「百式の田口」と言えば、無敵会議から始まった数々のイベントを開催し、GTDの国内における第一人者としても有名。海外のブログ情報も幅広く収集し、そのアウトプットを自身で管理する複数のブログで展開しています。

 そんな田口さんですらブログマーケティングは「やってみないとわからない」ものであると同時に、「だったらやってみよう」という非常に前向きな姿勢。いつものイベントももちろん楽しいですが、今回の勉強会が少し違った興奮を覚えたのは、単に参加するだけでなく、田口さんと一丸となって何か新しいものに挑戦できる、というワクワク感を感じたからかもしれません。自分も常に新しいものを体験していくことが大好きなので、リスクがあってもそこに可能性があればまずはやってみよう、という精神は非常に共感できるところであります。

 会場ではソニー新製品のコンセプト紹介やデモも行なわれました。Wi-Fiオーディオについてはモニターを引き受けたこともあり、詳細はおいおいブログで触れていくとして、今回は噂の「丸いバイオ」について感想をば。

(丸いバイオの画像入れたいんですが、使っていい公式画像とかありますかねえ……。デジカメ持ってかなかったの失敗した……。)

 ハードウェアスペックだけで見ると、「HDMIでテレビに出力するテレビサイドPC」という点しか伝わってこなかったのですが、実際にデモを見るとなかなか興味を惹かれました。特にテレビの録画機能は非常に面白い。番組の中で5秒以上表示されたテロップを自動で抽出し、テロップを見てその場面を再生できる機能だと、ニュースやスポーツのハイライトを目視で確認して再生できます。これ家のレコーダにあったらかなり便利な機能かも。

 もう1つ面白かったのが、CMをこれまた自動で分割するだけでなく、データベースと照合してCMの商品情報や企業情報を取得。CMごとに関連情報サイトのリンクが用意され、リモコン操作でCMからWebサイトを表示できるという仕組みです。一連のデモの中で、参加者の興味を最も引いていたのがおそらくここでしょう。デジカメもってかなかったのつくづく後悔しました。だれかあれ撮ってない?

 データベースはゼータブリッジから有料で提供を受けているけれど、ユーザーに対しては無償で提供するとのこと。ただ、この仕組みでやる限りは、ソニーのPC以外へフリーソフトとして提供するのは難しいでしょうね。かなり面白い仕組みなだけに、「ソニーのPC買わないと使えないよ」というのはもったいない。ソフトは無料で配ってこの面白さを広めた上で、さらにソニー製品だと“One More Thing”な楽しみ方ができるよ! みたいなアプローチを期待したいところです。ソフトは無料で提供するかわり、データベースはユーザーで作ってね、っていうCDDBみたいな方式はどうかな。CDに比べてテレビなら本数も少ないし、視聴率から考えるとCM見ているユーザーも多いから十分に豊富なデータが集まりそうな気がするけど。

 ただ、気になったのはやはりあの丸いデザイン。「リビングにおけるPC」を目指したとのことなんですが、あそこまで先進的なデザインだと、オシャレなリビングならともかく一般家庭のリビングにはとても溶けこまなそうな気が。横幅もかなり広く、大型テレビ置くのにも精一杯の中流家庭では設置場所にも苦労しそうです。HDMI接続だとテレビのそばに置かざるを得ないですしね。

 プレゼンの中で「消費者は品質より利便性を求めている」という話もあっただけに、ここは「リビングの中で本当に置きやすい場所に設置できるデザイン」がよかったなと思います。もちろんあのPCが十分に似合う家を持っている人々をターゲットにしているならいいんですが、あれを見た大半の人からは「うちの家には似合わないよなあ……」って声が聞こえてきているので、そんなに体感はブレていない気もします。

 そしてモニターとして提供されたWi-Fiオーディオ。前エントリーでは「もらうか迷った」と書きましたが、参加者のエントリーがどんどん上がり始め、それを読んでいくうちに「ああ、引き受けてよかった」と思いました。

 今回の勉強会の目的は「ブログマーケティングを考える」ことです。だからもちろん製品なんて使わずに、「どうやったら売れるか」「どの部分をアピールしていくか」を考えるのももちろん大事。でも、本当にしっかりマーケティングを考えていくなら、その製品を使い込まなければ見えない部分もたくさんありますよね。ほかの参加者の感想を見ていて「ああそうか、そんな使い方があるのか」「ほうほう、そこが魅力的なのね」と、新しい着眼点にいろいろ気づかされました。

 何よりも、担当者が個人的な考えではありながらも「いままでのブログマーケティングは間違っていた」と真摯に認め、そしてブロガーの意見をきちんと聞く場を設けてくれている。そこに参加するからには、「毒を食らわば皿まで」というと言葉が悪いけれど、ソニーの考えるマーケティングプランにきちんと乗っかり、最後の最後まで一緒にやっていきたい、そう感じたのです。

 そう思わせたのはやはり冒頭にもあった田口さんの「わからないけどやってみる」という言葉。ソニーも主催者も、いろいろなデメリットを覚悟した上で、しかも先が見えない中で真剣に取り組んでいるなら、自分もそれに乗っていきたいと思った。

 物をもらったことでエントリーを揶揄される懸念があるなら、文句がつかないくらいきちんとしたエントリーを書けばいい。そう思えば自分のブログを高めるためのいい目標にもなります。だから製品もらったからっていいことばかり書く気はないし、ダメなところはきちんとつっこんでいく。そうして思いをきちんとブログに示していけば、読者はきっとわかってくれる。読者を信じて、PR Board参加者たる仲間を信じて、そしてソニーの担当者の方々や主宰者の田口さんを信じて、がんばってみようと思いました。

 ふいー、熱くなっちった。でもそのくらい今回のイベントは興味深いもので、田口さんの本気度も感じるのでよけいにテンションあがります。「神は細部に宿る」というフレーズをいつぞやの会議で紹介した田口さんですが、ブログエントリーしかりこまめな連絡事項しかり、まさに細部を大事にする運営を有言実行されていることも自分のやる気を高めていることもここに追記しておきます。

 あと、みんなの考えをいろいろ聞いた上での飲み会、短い時間しかいられなかったけどとても楽しかったです。いきなり初対面で飲んでも相手のことを理解するのに時間かかるけど、ああいう場所でそれぞれの考えを聞くと、発言スタイルも含めてキャラクターがよくわかるし、あとでブログを見ても人物像が浮かび上がってくる。参加者のブログをいろいろ読んだあとで、またオフラインで一度話してみたいなあと思いました。

 個人的にはちょいちょこトラバいただいているニバイハンの中の人に会えたのが収穫。「MT関連やゲームにおいて興味の波長が合う」なんてお言葉いただいてますが、逆もまた真なりでありまして、読んでいて親近感感じるブログなんですよね、文章のスタイルというか、エントリーの流れみたいなのも似ている気がする。つか、ブログに載っているMiiが似すぎてて笑ったw

 あとはやっぱりid:ululun。会場でおそらく強烈な印象を参加者やソニー担当者に与えたブロガーの1人ではないかと思いますが、ブログとリアルの違いがなかなか面白かった。キャラが違うわけじゃないんだけど、口にするのと文章にするのはこうも印象が違うのか、というか、なんだかブロガー向きなキャラクターだなあ、と思った次第であります。いい意味で

2007年1月17日

「WiFi Audio WA1 by VAIO」モニタープログラム参加します

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 このブログで言及したことはありませんでしたが、昨年から百式田口さんの主宰されております「100SHIKI PR Board」に参加しております。

100SHIKI PR Board - ブログ時代のマーケティングを考える
http://www.prboard.jp/

 何をやる団体かというと、いわゆるブロガーネットワーク的な集まり。ここ最近流行っている、ブロガー参加型のプロモーションについて考え、そして実際に参加していくという感じでしょうか。

 ブロガーを使ったプロモーションというと、不特定多数のブロガーを集めて金銭なりの見返りを与える方式と、影響力を持つ有名ブロガーを集める方式の2つが大きく存在すると思います。

 このうち前者に関しては、低コストである程度の効果は見込めるとは思いますが、最近では謝礼が早いもの勝ち状態になっていて、内容よりとりあえずルールに従って書けばいい、という雰囲気になっているので内容的に面白さがないし、ブログならではの未来とういのも見えにくい。また、ブロガー同士のつながりもないので、書いているブロガーの意志統率も難しく、結果としてステルスマーケティングとかで炎上の可能性もあります。

 後者に関しては影響力あるブロガーなので効果も大きいし、メンバーを厳選している時点で意志疎通も図りやすいので、効果的なプロモーションの1つだと思います。ただ、有名ブロガーに頼むのは、小規模なWebニュースメディアに頼むのとあまり変わらないのかなあという気も。いわゆるCGMというのは、顔の見えないブログの中から集められた意見を抽出することで新たな価値を生み出すものという考えが自分の中にあるので、1つの確立されたブログからの意見というのはもはやメディアであって、ブログならではのマーケティングとは少し離れているのかなあ、なんて思ったりしているのです。

 で、今回の100SHIKI PR Boardは、期間限定ながらも参加したいブロガーは受け入れる自由な方式。もちろんあまねくブロガーすべてを対象としているわけではないですが、少なくともこういうブログマーケティングに興味を持っている人にとっては敷居が低い。さらには無敵会議シリーズでのノウハウも持つ田口さんが試行錯誤しながらも全体を取り仕切るというあたりにも、炎上に生まれやすい誤解や意思疎通の至らなさをカバーしてくれるのかもしれないという期待感もあるのです。特定の有名人で構成されるより、個が集まって1つになる、みたいなほうが好きなんですよね、これは単なる好みの問題ではありますが。

 そんなPR Boardへの参加者はご覧の通り。ランキングははてなブックマーク順でソートされていて、Livedoor Reader順やPageRank順でもソートできます。いまのところ私は、アルファブロガーの方々によるご紹介やリンクのおかげをもちまして、はてブで14位、LDRで10という割と好ポジションにつかせていただいております。しかし両方とも聖幸さんのブログが1つ上に立ちはだかっている……。む、永遠のライバルかもしれませんよ。

参加メンバー一覧
http://www.prboard.jp/members/

 そして1月16日、PR Board参加者による「ブログマーケティング勉強会」が開催されたのであります。オンラインで参加者を募る「カバンの中身」というイベントもありましたが、実際にブロガーがそれぞれの考えをめぐらす本格的な活動としてはPR Board初ではないでしょうか(顔合わせ会は除く)。

ブログマーケティング勉強会 sponsored by SONY | 100SHIKI PR Board
http://www.prboard.jp/archives/2007/01/_sponsored_by_sony_1.html

 このイベントで最も興味をそそられたのは、やはり「SONY」の文字ですよ。少しでもブログに関わっていて、ブログマーケティングな話題を知っている人であれば、「ソニー」「ブログマーケティング」と聞けばは「やらせ」「炎上」を連想してしまうもの。日本でのウォークマンプロモーションの事例だけでなく、海外でもPSPのプロモーションが問題になるなど、ソニーブランドとしてのブログマーケティングの評判はあまりかんばしいものではありません。

 しかし、そんなソニーがいったいブログに対してどんな思いを持っているのかは逆に気になるところでもありますし、その真意をソニーに確かめるいい機会でもあります。

 正直言って、ソニーのブログマーケティングに参加することは、自分のブログが炎上する可能性もあります。でもそこは自分の意志をしっかりもって、もしやらせ的な行動を強いられるようであればはっきりと断ればいい。それ以上に、これだけネットで叩かれても叩かれても、ソニーが期待し続けるブログの力はいったいなんなのか。自分の中でまだモヤモヤしているブログの未来を考えるいい素材にもなるかなと思い、参加表明をさせていただきました。

 で、実際のイベントの模様を書こうかなと思っていたのですが、すでにPR Boardに詳しいレポートが前後編に渡って掲載されているので割愛w。詳細はこちらをご覧下さいませ。

『ブログマーケティング勉強会議 sponsored by Sony』イベントレポート(前編) | 100SHIKI PR Board
http://www.prboard.jp/archives/2007/01/_sponsored_by_sony.html

『ブログマーケティング勉強会議 sponsored by Sony』イベントレポート(後編) | 100SHIKI PR Board
http://www.prboard.jp/archives/2007/01/_sponsored_by_sony_2.html

 イベントの感想などはまた改めて書きたいと思いますが、一番心に残ったのはやはりここ。

「たしかにSONYはPSPなどのブログマーケティングでやってはいけないことをしてしまいました。会社としても個人としても非常に残念だし、反省しています。そうした経緯も踏まえて、今日はみなさんと正直に議論したい」、北村課長からはそうメッセージをいただき、勉強会がはじまりました。

 誰もが心に思っているであろう不安を、ソニーの口から冒頭に示してもらえたことは非常によかったし、安心できました。ただ、それが言葉だけで終わるようでは寂しいし、参加者たる我々にも良い結果をもたらしません。参加者も企業も一丸となって、よい結果が出せるよう取り組んでいけるといいなと思います。もちろん、やらせのような方向に進み始めたら断固として否定できる意志も忘れずに。

 さてもう1つ、このイベント参加者にはソニーの新製品「Wi-Fiオーディオ」のモニターも託されました。

条件は以下の通り。

モニター期間は1ヶ月。その間に2本以上、このWiFiオーディオに関して、ブロガーにとっても企業にとってもメリットのある形で記事を書いて欲しい。内容はもちろん自由で。


1ヵ月後にはWiFiオーディオは差し上げます。


可能な方はブログパーツを貼ってもらいたい(詳しくは後述)。


可能な方はPVの公開など、効果測定に協力してもらいたい。

 PR Boardのまとめにも書いてありますが、参加者にはこの製品はもちろん、モニター製品の貸与という話は事前にはありませんでした。いや、正直言ってひょっとしたらという気持ちはありましたけど、まさか全員がモニターになるとは思ってなかったというのと、こういう高額な商品になるとも思ってませんでした。

 モノを貰うために参加したんじゃなくて、ブロガーマーケティングを考える集いとして参加していたので、最初は辞退しようかと思いました、これほんと。自分としては「この製品をどうやったらうまくアピールできるか」みたいな話し合いができれば十分だし、それこそが今回の目的でもあったので。

 それなのにモニターを引き受けたのは、今回の製品のコンセプトです。このWi-Fiオーディオは、無線LANを使ってPCの中の音楽をリビングで楽しめるという製品。今までもPS3とかWii関連エントリとかで言及してきましたが、自分にとってホームネットワークというジャンルは非常に興味がありますし、この先確実に盛り上がってくる市場であり、使う人みんなが便利になるものだとも期待しています。

 そういう興味があったからこそ、たまたまではありますがこの製品に出会えたことはよいきっかけでもありますし、興味がある分野だからこそいろいろ考えを巡らせられるかもしれない。正直言っていまのところ受けている印象では、この製品に対して課題もたくさん感じているんですが、そういう良し悪しも含め、この製品を通じてホームネットワークの可能性なんてものを自分の中でも消化できたらな、という思いを持って引き受けることにしました。ちなみに会場には例の白丸バイオもありましたが、モニターがこっちだったらお断りしていたと思います。うちはHDMI端子なんてないしね。

 というわけで、まだWi-Fiオーディオには触れていませんが、今後いろいろレポートを書いていく予定。条件は最低2回ですが、いろいろいじりがいありそうなのでたぶんそれ以上の回数になると思います。GK乙と言われても構わないというか、むしろ今まで任天堂信者っぷりをフルに発揮してきた当ブログだけに、プラスマイナスでちょうどいいくらいかも。みなさまよろしくおつきあいいただければ幸いです。

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