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オフ会と車の運転スター
前から書こうかなあと思っていたテーマではありつつ、書くと暑苦しいかなあと思ってちょっとためらっていたところを頭の中の中の人がまとめてくれたのでのっかりエントリー。
オフ会のレポートはどこまで書いていいか - 頭ん中
http://www.msng.info/archives/2007/11/post_586.php
ブログの面白さと言うのは、バックグランドなど関係なくその内容そのものに価値があり存在があるところだと自分では感じているので、そのブログで作られた存在とリアルが一致するオフ会っていうのはなかなか作法が難しいところ。詳しくは頭の中の中の人のブログでまとめられているのでそこをごらんいただくとして、個人的に思うのは1つ1つの禁止項目より、オフも含めて人とのコミュニケーションにおける作法について。
それは車の運転と似ている部分があると思うのです。教習所で基本のキとして習う「だろう運転」と「かもしれない運転」。
だろう運転は危険なんてない「だろう」、かもしれない運転は危険がある「かもしれない」。単に交通法規を守るだけでは、小さい子供が飛び出してきたりという不慮の事故に対応できない。常に「かもしれない」を心がけようというのは理想論かもしれないけれど結構共感した考え方でした。
コミュニケーションも同じことがいえて、「自分が平気だから相手も平気だろう」というのはあまりよろしくない。自分が写真に写るのが問題ないからって、相手がそうとは限らないし、自分がブログでネタにされるのがすきだからといって相手もそうとは限らない。何か判断しなければいけないときに「だろう」ではなく常に「かもしれない」の発想を持つという心のありようそのものは、具体的な項目に加えて大事な要素だと思います。
あとは細かいところでちょっと触れておくと、写真と動画は文章以上に重要で、載せるからにはかならず撮る前に「ブログに乗せたいんだけどいいですか」と聞くべき。仲が良くてわかっている人ならいいけど、単に「あの人写真載せているからいいよね」という「だろう」発想すら良くないと思います。載せる場所をその人が判断している場合もありますし。ちなみにStartMacの時は、アップルからそういう説明は一切なかったけれど、「ブログに載せたいんだけどいいですか?」と声を掛け合っている姿がいたるところで見られてちょっと気持ちよかった。一方でなんに使うのかまったく説明も無く参加者の写撮りまくっているアップルスタッフがいたりいなかったりしたりしなかったりしなくもないですが。
あと、社会人や学生としてのリアルな存在とブログとしての存在もわけておきたい。そこを一緒にして活動できている人というのは日本のブログ事情ではきわめて少ないですからね。基本的にプライベートで聞いただけの情報は書いちゃいけない、それがmixiであっても、と思います。
さらに会社の情報についてはid:ululunがこんなエントリを書いています。
「本名と社名の入った名刺を渡したら、ウエブログに書かれて困った」という話は良く聞く。
仕事用の名刺は仕事の為に渡すものであり、きちんと渡した相手も管理できる状況を作る性質のものだ、という事を考える必要があるだろう。
オフ会のレポートについて - 煩悩是道場
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20071121/1195574077
もちろんそのとおりなんですが、ブログ名刺作るなんてよっぽどブログ慣れしていないと難しいですし、実際にイベントであった人にブログ名刺交換すると「ああ、こういうのあると便利ですねえ」って言う人が結構いる。自分も仕事の名刺渡してちょっと面倒な目にあったことがあるので、それ以来はブログ名刺用意するようにしていますが、これも「かもしれない」の発想で、「会社の名刺をもらったけど、会社の情報は出されたくないかもしれない」という思いやりを持ってあげたいなと思います。
一番大事なのは、そういうことを個人に任せるのではなく、イベント主催者がきちんとそういう点を啓蒙してあげることかな。「写真撮るときは相手の了承を得て」と呼びかけるとか、ブログ名刺が無い人のためにマジックで書いて配れるようなちょっとおしゃれな紙を用意してあげるとか、規模が大きくなって知らない人が集まるイベントになればなるほどそういう配慮をしてあげると、イベント自体も評価が高くなってよいと思いますよ。情けはひとのためならず。
【いろいろ追記】
割と勢いで書いたエントリーですがちょこちょこと言及いただいたので追記しておきます。
いえ、容姿とか写真とかうんこ漏らしたとかはともかく、オフ会での言動はネタにされるべきです。
オフ会 - 俺のターン
http://d.hatena.ne.jp/kurimax/20071121/1195607022
上では写真や動画は必ず確認取ったほうがいいと言うのは書きましたが、肝心のオフ内容っていうのはかなりむずかしいところで、何が正しいと言うよりは相手のことを思いやってあげたほうがいいかな、と言う程度で、ネタにしたいという人がいう人もそれはそれでありだとおもいます。
ただ、ネタにすることを好ましくない人をネタにして、その人から反感をいだかれたり、そういうことを繰り返すことで「あいつの傍にはいかないようにしようぜ」となってしまいかねないのもまた事実。「かもしれない」ではなく「だろう」で突き進むのは個人の自由とは思いますが、その責任は自分自身で追う、というのもまた運転に近い気がしますね。このあたりはずるい言葉ですが「いかに空気を読むか」にかかっているんでしょう。
もう1つのStartMacモニターミーティングの件。
その辺りは事前に主催者に連絡しておくのがいいんじゃないかと思います。
自衛の手段としては大事なことですが、参加者がそれをして当然というのは運営側の姿勢としてはちょっとさみしいですね。1人1人が確認するよりもそこは運営側がきちんと説明すれば手間もはぶけるわけですし、「撮られて困るなら自分で確認」というのは、ちょっと言葉が強すぎるかもしれませんが「盗まれて困るなら自分で守れ」みたいなもので、そもそも盗まれないで安心な環境を主催者側として作ってくれるとうれしいよなあと言う次第であります。
もう1つ、自分がブクマで言及した点について。これは自分自身があまり書きたくないので説明にとどめておきますが、「頭の中」の人の名前をブログに書いてある名前ではなく、会社を運営している立場の本名で記述している件。
この件に関しては「それは気にしすぎだろ」という意見も多々あるとは思いますが、個人的には「調べればわかる」ということよりも、「その人がブログで使っている名前」を尊重したいんですよね。リアルとブログを両方公開していても、ブログではブログのキャラを出している場合もあったりするので、私はできるだけブログ表記を用いたい派であります。
もう1つ、はてブでいただいた意見についても。
「ブログ名刺作るなんてよっぽどブログ慣れしていないと難しい」けっこう簡単にwebオーダーできるよん。
はてなブックマーク - オフ会と車の運転 - カイ士伝
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blogging.from.tv/kai4den/archives/000698.html
名刺を作る行為そのものの難易度というより、そもそもそういう発想が初心者の頃はないでしょうから、そこは気を使ってあげたいよねと思います。また、いざ名刺を作るとなってもどれがいいとかを知るのは難しいし、「ブログのために名刺を作る」って結構エネルギーがいるものですしね。
ブログがこれだけ普及した今、ブログのためだけに名刺を作るパワーのある人もいれば、とりあえず気楽にブログを始めた人まで、その人それぞれでブログの深さは違うと思います。だからこそ相手の立場を「かもしれない」でおもんぱかる気持ちは、ブログやオフ会での作法としてだけでなく、人と接する場面では気をつけておきたいなと自分は思う次第であります。
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