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ジャンプスクエアは本当に売れているのか

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 本ブログを再開した理由の1つは、さるブログ業界の大物に「俺のためにゲームとマンガのブログ書いとけ」(戸田奈津子的超訳)というお達しをいただいたからというのは以前どこかで書いた気がしますが、先日その大物にお会いした際に「お前がブログ再開したのは俺のおかげだってこと忘れんなよ」(重ね重ね戸田奈津子的超訳)というありがたいお言葉いただき、そういえばマンガネタ書いてねーなってことを思い出してこのあたりでマンガネタを投入。

 しかしマンガネタってゲームと比べて書きにくいですよね。基本的には週刊でちょこちょこ読んでいるし、最近はコミックで買っている作品も少ないから、ゲームと比べて「ここだ!」っていうタイミングで書けないんだよなあ。

 そんな余談はさておき、今回のお題は「月刊少年ジャンプ」が生まれ変わったジャンプスクエア。先日はジャンプスクエアが好調だというこんな記事がありました。

月刊誌としては異例の50万部を発行したところに、発売数日で東京都内の大型書店やマンガ専門書店などで完売が相次ぎ、書店では「予想以上の反応」と対応に追われた。集英社もマンガ誌初の10万部を追加した。

ジャンプスクエア:完売続出、史上初の10万部増刷 不振覆す大ヒットの理由は...(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071124mog00m200044000c.html

 確かにコンビニでは初日に軒並み売り切れていて、結構人気あるなあという感じはしていたし、宣伝もかなり力入れて打っていたから好調なのは納得できる。しかしこの記事のはてなブックマークにはこんなコメントが。

やたら持ち上げているが、前身の月刊ジャンプの最終発行部数がすでに初刷程度でているので、ゲスト作家の効果でこの位行く事は不思議ではない。むしろ発行数が足らなかったのは宣伝を狙った完売戦略に思えるのだが...

はてなブックマーク - ジャンプスクエア:完売続出、史上初の10万部増刷 不振覆す大ヒットの理由は...(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071124mog00m200044000c.html

 なるほど確かに名前を変えたとはいえ月刊少年ジャンプのリニューアルなんだから、月刊少年ジャンプの発行部数と比較しないと実際のところはわからないですよね。というわけでとりあえずWikipediaから情報をゲット。

最盛期の1989年には約140万部であったが、徐々に落ち込んでいき、2006年は約42万部と同じ月刊誌の月刊少年マガジンなどに大きく差を開けられている状況だった。

月刊少年ジャンプ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%88%8A%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97

 えーと、42万部まで「落ち込んだ」のに対して、「50万部の売れ行き」ですか......。その8万部はそんなに大きい差なのだろうか......。

 さらに「月刊少年マガジンと大きく差を開けられている」というので、月刊少年マガジンのデータも探してみました。

98.7万部 「月刊少年マガジン」(講談社)

「週刊少年マガジン」の発行部数が激減、10年前の半分以下に。 Narinari.com
http://www.narinari.com/Nd/2007108160.html

 月刊で売れているのが月刊少年マガジンだけとはいえ、100万部でている雑誌があるなら50万部は「異例」ではないような......。しかも前身の月刊少年ジャンプが落ち込みながら40万部を発行しており、それに加えてテレビやネット、街頭などあれだけの広告展開していたら、初回に関してプラス8万くらいは正直当然の数値な気がします。

 問題はこの勢いが2号、3号と続くかどうか、なんですが、正直言って厳しいのではないかな。というのも自分は第1号買ったんですが、上の記事にあるような「大人のマンガ」にはとても思えなかった。言葉厳しいですが正直に言って「週刊少年ジャンプには載らない二軍レベル」にしか思えない。

 たしかに森田まさのりと小畑健の合作は面白かったし、増田こうすけも好きなマンガ家です。まだ第1話でこの先わかりませんが、「るろうに剣心」で一世を風靡した和月先生もいるわけですし。

 でもそれ以外の目玉じゃない作品が、とても大人向けとはおもえないんですよねー。やおい崩れというか美少女出しとけてきなマンガや、ストーリーがちょっと自己満足気味な世界観になっちゃってるマンガばかりな気がして、購入したにもかかわらず半分くらいは読む気が起きなかった。

 大人向けというなら「デスノート」くらいの作品が載っていてほしいところですが、内容的には高めにみても中高生じゃないだろうか。大学生になったらあのクラスのマンガじゃ納得しないというか、だったら週刊少年ジャンプ読むよ、という気がする。

 2号、3号も大型企画用意しているし、ジョジョの番外編という話もあるからもう少し力は続きそうですが、個人的には「初回だから」というお祭り感覚で買った人は2号では脱落しそうな気がする。そしてこれら大型企画が終わった時も50万部以上をキープできるのか。マンガ好きとしてはとても気になる業界動向であります。

ジャンプ SQ. (スクエア) 2007年 12月号 [雑誌]
ジャンプ SQ. (スクエア) 2007年 12月号 [雑誌]

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このページは、カイ氏伝制作委員会が2007年11月28日 01:57に書いたブログ記事です。

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