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ウィルコム限界論(笑)

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 ウィルコム純減がとどまるところを知りません。

事業者別契約数
http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/yymm/0711matu.html

 携帯電話事業者が軒並み純増する中、停波が決まっているツーカー、NTTドコモのPHSを除けば現行キャリアで唯一の純減。しかも全国でまんべんなく純減しているという偉業も同時に達成しておられます。終わりが決まっているNTTドコモのPHSと順減数が1万くらいしか違わない点もかなり味わい深い。

 10月の時点では「W-VALUE SELECTをうまくアピールできていない」なんて純減の理由があったけど、それから1ヶ月たって純減が変わってないってことはそもそもW-VALUE SELECTにそこまで魅力がなかったんじゃないだろうか。一生懸命中身説明しないと理解されない、もしくは説明しても興味をもたれないならそもそも武器にならないよね。「ホワイトプラン」くらい強烈なプランじゃないとユーザー数増加の武器にはならないとおもう。

同社広報部は、「割賦販売のW-VALUE SELECTを10月から本格的にスタートし、キャンペーンも開始した。しかし浸透までに時間がかかり、10月の数字には反映できていない。早期に浸透を図り、純増に戻していきたい」とコメントしている。

10月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクが好調を維持
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37102.html

 DDIポケット時代からのウィルコムユーザーとしてはいまさら純減に驚きはしないんだけど、今回の純減は正直やばいと思った。

 ウィルコムユーザーは信者ともいうべき熱意もった人が多いですが、それはひとえに「携帯電話にはない」機能があったから。iモードがまだ250文字とかショボいこといってた頃、ウィルコムは受信2,000文字、feel H"(笑)時代には1万文字までやりとりできた。携帯ユーザーがメールしすぎてパケット代涙目になっていた頃、ウィルコムにはメール定額があった。携帯電話が閉じられたケータイコンテンツしか見られない時、ウィルコムにはフルブラウザがあった。

 そして何より、ウィルコムには唯一といっていいPC定額があった。

 しかしイー・モバイルが登場し、ドコモやKDDIも条件はあれどPC定額に参入した今、もはやウィルコムオンリーのメリットってものがなくなっちゃった。もちろんイー・モバイルはまだエリアが狭いけれど、首都圏での充実ぶりは目を見張るものがあり、正直あの値段で数Mbpsの速度を味わってしまうといまさらウィルコムには戻れない。エリアを気にするならちょっと高めになるけどKDDIという選択肢も出てしまった以上、たかだか204kbpsで1万円とか課金しているウィルコムが選ばれる理由はほぼなくなったといっていい。

 ウィルコムのほうが低額なプランがあるという点についても、イー・モバイルが「ギガ」出してきたことではい終了の予感。ウィルコムは204kbpsなら4,000円程度で月25時間の準定額プランが使えますが、イー・モバイルのギガは月間転送容量1GBまでなら2年縛りで3,980円。月間1GBならサブマシンで外出中に使うなら十分でしょう。

ギガデータプラン、ライトデータプラン | イー・モバイル
http://emobile.jp/charge/giga-lightdata.html

 自分としても正直ウィルコムには昔ほど魅力を感じていない。イー・モバイルが登場したのが最大の理由ですが、ウィルコム定額プランが始まったあたりから新規ユーザーばかり向いていて既存ユーザーがないがしろにされている感じがあるし(長期割引が効かないプラン、通話料金一律による実質値上げ、ライトユーザー向けの新端末ばかり開発などなど)、何より端末がやばすぎる。2007年に出た端末って、去年でた端末のカラバリもしくはマイナーチェンジかWindows Mobileしかない。僕はWX310Kの純粋な後継が出ればそれでいいんですけど......。WX320Kが後継だなんていうならますます端末の未来はない。対応が難しいとか事情はあるんだろうけど、いまだにおサイフケータイも使えないんじゃいい加減キャリア変えたいよね......。

 そもそもウィルコム定額プランがいまいちすぎて、あれって「アッシー君(笑)でいいから僕とつきあってください」みたいな戦略だよね。でもそれでとりあえず付き合ってもらっているうちに自分の魅力を伝えていつしか本命に、という手段もあるんだけど、端末しょぼいしコンテンツもないし、まあ音声定額に加えてメール定額だけどメールアドレス別になっちゃうし、くらいのメリットしかなかったら、そりゃ一生アッシー君として「車出してくれて便利」な人として終わっていくでしょう。音声定額で2人ずつセットで加入者数増えたのはいいけど、そこのパイは正直少ないだろうし、いつでも捨てられる電話でもあるしね。

 そんなウィルコムが今後どうするかというと、正直端末はもう今さらどうしようもないし、通信速度も技術的にMbpsクラスで安価に提供するのは無理でしょう。逆ざやでもすればなんとかなるのかもしれないけど。次世代PHSはがんばっているみたいだし、確かに今の基地局をバージョンアップしていくならエリア展開もはやそうで期待できるけど、そもそも現行PHSが続かなかったら事業としてやばいよね。

 なのでもう速度が遅いのだから割り切って月額1000円のプラン出すとか低価格化しかないのじゃなかろうか。W-SIMによる機器展開、たとえばデジカメにつけるとかカーナビにつけるとかいう人以外の回線数を増やすという手もあるだろうけど、それが大幅にユーザーを増やすかというとちょっと難しそう。

 結局ソフトバンクがあれだけ純増したのもホワイトプランのおかげなわけで、なんだかんだいって料金はすごい魅力。機器展開していくにしても、「デジカメの写真がいつでもどこでもFlickrにアップできる! ただし月額5000円ね」とかいわれても誰も使わない。マイクロセルで大人数を収容できるというのなら、イー・モバイルも視野に入れた上でオトク感のある料金でないと柱であったPC定額もやばいと思います。音声はとっくにやばいですからね。


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このページは、カイ氏伝制作委員会が2007年12月 9日 15:41に書いたブログ記事です。

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