光学7倍ズームのEXILIM「EX-V7」静止画機能編
users先日購入したデジカメ「EX-V7」ですが、思いのほかハマってます。正直なところ、「この機種がどうしても欲しい!」というより、「メリットデメリットを総合するとこれだなあ」という決め方だったので、使ってみるまで不安もいろいろ感じてたんですが、使い始めるとこれでもかこれでもかという多機能ぶりがとっても楽しい。
CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー |
「デジモノに埋もれる日々」で、以前にこの機種が注目されていたのでレビュー楽しみにしていたんですが、どうやらEX-V7ではなくXactiの「DMX-HD2」に傾いてしまわれたようですorz。こ、こうなったら自分だけでもEX-V7の魅力を伝えていくしかない……。がんばるぞ。
というわけで、いまのところの使い方でEX-V7の気に入っている部分をご紹介。 まず一番の課題だった「暗いところできちんと撮れる」については、自分の満たす要求は十分満たす画像が取れました。暗いといっても真夜中ではなくて、居酒屋くらいの明るさでいい写真が撮れれば十分だったのですが、すくなくともX20に比べたら十分すぎるほど満足な画質でした。まあ数年前のしかも手ぶれ補正なしの機種と比べても仕方ない気がしますが。
片手でレンズのスライドを開けば電源が入り、そのまま片手でサクサク撮影。動作の反応もいいので、「撮りたい時に撮る」が実現しやすいです。細かい画質にこだわると、そもそも屈曲式ズームレンズなのである程度の妥協は必要というのが理屈ですが、私くらいの写真レベルだとこれでキレイなのでまったくもって無問題。
動画対応デジカメという点では三洋のXactiも気になっていたのですが、この写真を撮っていた時に隣に座っていたXactiユーザーからすると「Xactiだとさすがにここまで明るくは撮れない」とのお言葉。もちろん機種にもよるので最新機種なんかはまた違うのかもしれませんが、まずは静止画>動画な私としてはうれしいお言葉です。
ちょっと面白いのは撮影後にホワイトバランスを編集する機能。デジタルカメラでは、何を白と認識するかで色が大いに変わりますが、この設定が適当だと、部屋の中がやたら赤く写ったり、逆に青く写ったりしまうことも。そんな経験ありませんか? もちろんそれも写真の味なのですが、わかっていて撮影しているのと、「なぜか赤く写ってしまうなあ」というのでは大違いではあります。
で、そんなホワイトバランスを、EX-V7では撮影後に編集できるのです。下記の画像をご参考下さい。
【追記】どうやらフォト蔵が落ちてるみたい? で写真が表示されておりません(3/11 21:20現在)。
フォト蔵開発日誌: サーバの障害に付きご迷惑をおかけしております。
http://news.photozou.jp/archives/2007/03/post_167.html
この写真の場合、ホワイトバランスを「オート」設定で撮影した一番最初の画像がキレイに撮れているので直す必要はないんですが、逆にホワイトバランスをいじるとこういう色になるというサンプル。「曇天」の赤っぽい画像なんかは居酒屋や室内だとこういう色が出やすいですね。食べ物なんかは変に赤が強いと(特に肉類)おいしそうに見えなくなるので、食べ物の撮影をするときはちょっとホワイトバランス気をつけるだけでだいぶ変わると思います。
後からいじれるのはホワイトバランスだけではなく、明るさやアングル変更もOK。とりあえず撮るだけ撮っておいてあとから編集すればいいや、というのがますます「撮りたいときに撮る」の武器になります。同じことはPCでもできるし、むしろPCのほうがより高度な設定できると思いますが、カメラの中だけでやれることはやってしまうという機能は意外に便利ですよ。
さてお次はEX-V7の特徴でもある光学7倍ズーム。ただ、7倍ズームが最大なのは画像サイズが一番大きい700万画素にしているときの話であって、画像サイズを小さく設定している場合であれば、最大で撮影した画像から必要な部分を取り出すことで画質を落とさずズーム距離を伸ばす「HDズーム」機能が使えます。これは他のEXILIMシリーズにも搭載されている機能の模様。
使ってみるとこのHDズームがなかなか面白い。HDズームはその理屈上、画面サイズが小さければ小さいほどズームの倍率が上がるわけですが、一番小さい画面設定のVGAでは、なんとHDズームは最大33倍まで設定可能。そしてこれがHDズームで撮影したサンプルです。
画面サイズの小さいVGAとはいえここまで拡大できるとかなり面白い。三脚使わず手だけで固定してますが、屋外で明るかったのと手ぶれ補正使ったおかげでそこまでブレた絵にもなってません。
さすがにVGAだと普通のデジカメ写真としては小さいですが、1,600×1,200の2Mピクセル設定でも約13倍のHDズームが可能。三脚と組み合わせれば結構遠いところまで写真が撮れそうです。
というわけで静止画に関してはもうほぼ満足している私。しかしEX-V7の購入を決意した最大の理由は高画質での動画撮影機能だったわけですが、静止画だけでかなり長くなってしまったので動画編はまたあらためて。