「アバウトミー」導入しました
users@niftyのプロフィールサービス「アバウトミー」、さっそく設置しました。
アバウトミー - 自分発見プロフィール
http://aboutme.jp/
ブログ向けのプロフィールサービスっていうのは前から興味がある分野で、以前にもこんなエントリーしました。
mixiが大流行している昨今、パブリッシング中心のブログにコミュニケーション要素を持ってくるってのは面白い試みなんですが、残念なのが思わずクリックしてしまいそうな要素が無いこと。
カイ氏伝: エキサイトとSo-netから「ブログ名刺ツール」
http://blogging.from.tv/archives/000228.html
その後、エキサイトネームカードに関してはFlashベースでどうぶつ占いだせたりなど、「ブログパーツ」としての面白さを少しずつ拡充している感じ。それに対してアバウトミーは、ブログパーツとしては非常にシンプルなんだけど、その先につながるコミュニケーションを充実させたって点で、ちょっとアプローチが違っているのが面白いですね。
ちなみにアバウトミーの前に、iddyというプロフィールサービスも提供されました。
iddy | ブロガー向けプロフィールページASP
http://iddy.jp/
ちょこちょこ貼っている人も見かけて割といい感じなんですが、私は使っておりません、というか使えなかったというのが正しいかな。
というのも、iddyを見かけたとき、とりあえず物は試しでアカウントだけ取っておいたあとしばらく放置していたんですね。で、後から使おうと思ったらIDとパスワードがわかんなかった。まあこれは自分のせいなんですが、仕方ないからパスワードのリマインダ使おうとしたらこんな画面が。
パスワード再設定
https://iddy.jp/reminder.php
パスワードの再設定にはメールアドレス+キーワードが必要。いや、キーワード覚えたたらパスワードだって覚えてるだろ……。しかもよくある「ペットの名前は?」みたいな質問形式でもないから、なに設定したかまったく覚えてない。わざわざ新しいアカウント設定するのも面倒なので、華麗にスルーしてしまいました。
まあそんな話題はさておき、本題のアバウトミー。かなりいろいろと面白い要素を取り入れながら、うまいこと1つにまとめているなーという点ではなかなかうまいと思いました。
今盛り上がっているのはおそらく質問要素で、「コトノハ」という意見もあるけど個人的に感じたのはWiiの「みんなの投票チャンネル」。あれをみると「質問に答えたい」というニーズは結構あって、それをグラフ化して「自分がどこに属すのか」みたいのを表示するというのは結構仕組みとして面白い。アバウトミーはそれを取り入れつつ、ユーザーが自分で質問をできるのがいいですね。ユーザー発の質問だと純粋なものだけじゃなくネタ的な物も増えてきて、それがなかなか面白い。
そしてもう1つはやっぱりブログ読者チェック機能。ブログパーツ設置した同士でないとチェック機能は役に立たないし、ブログパーツ設置できないブログもいっぱいあるので敷居は高いけど、全部が全部見れなくても、アバウトミーを使っている人の一部でもわかればそれだけでも楽しいし、アクセスをアイコンという身近な感覚で可視化して届けてくれるというのは面白い。
アクセス解析というのは、実はすごく大事な資産だと思うんですね。よく「ブロガーは孤独」とか言われがちだけど、単純に考えて100PVあったら100回はそのブログが見られているわけですから、それをリアルな人数で考えると結構なコミュニティです。もちろんロボット巡回とか、1人が何回も見たとかもあるだろうけど、たとえば1日に10人が見に来ていたとして、それをmixiで10人が毎日見に来ていたら、十分にたいした人数ですよね。
ただ、いわゆるアクセス解析はデータが複雑すぎて見るのがすごい難しく、使いこなしているのはかなり積極的なブロガーに留まっている気がします。細かいデータも見たいけど、単に友達が来たかどうかに限定して見せるっていうのは、そこで新たな価値が生まれていると思います。ある意味、「なかのひと」なんかも会社限定にアクセス解析するという見せ方が面白くて、こういう「アクセス解析を可視化・擬人化する」というのはもっといろいろ出てきてもいい分野なんじゃないだろうか。
なかのひと ベータ版 - 公共機関や会社、学校など組織からのアクセスに特化したアクセス解析
http://nakanohito.jp/
同じようなサービスは海外で「MyBlogLog」というのがありますが、あれはブログパーツにアクセス履歴見えちゃうので、ちょいと日本人には好まれなさそう。
MyBlogLog
http://www.mybloglog.com/
アバウトミーでは、読者チェックの結果を見られるのは設置ユーザーだけなので安心。さらによいと思えるのが、「誰がアクセスしたか」というすごくシンプルな情報しか見せないこと。ここでアクセス時間とか表示されてたら確実につかってなかったね。だってどのIPでアクセスしたかまでばれて、そこにユーザー情報がひも付けられちゃうわけですから。そうではなくて、単に「自分のブログを読んでくれている人がわかる」というコミュニケーションに絞り込んだこの仕組みはなかなかグッドです。
はじまったばかりでまだ読者チェックの結果はそこまで多くないけれど、地道に増えている印象。このあたりはいわゆるネットワーク外部性というやつで、ユーザーが増えてきたらガンガン増えてくるんじゃないかな、と期待したい。
全体的に「ブログやっている人の視点」というのが盛り込まれているなあ、というのが感想です。IT業界に身をおいている関係上、ブログがらみの仕事をしている人とお話することもちょこちょこあるんですが、たいてい聞いていると「あーこの人絶対自分でブログやってないよねー」みたいな感想を抱くことが多い。イタリアレストランを開く人がイタリア料理食べてないなんてことがありえないように、ブログ関連サービスやる人がブログやってないとかありえないと思うんですけどね、本来。
というわけでベータ版からかなりいい感じのアバウトミーですが、ちょいと残念というか改善してほしいところもあるので、要望もちろりとかいておきます。
まずはエキサイトネームカードとBlogCruiserの比較でも感じたことですが、ブログからアバウトミーに呼び込むという要素がちと弱いかな。静的な情報が置いてあるだけならいざしらず、質問をベースにしてコミュニケーションも狙っているサービスである以上、プロフィール見るときだけアクセスする、というのではもったいないわけですよ。
で、やっぱり欲しいのは自分が作った質問のブログパーツ化ですね。質問もいまは盛り上がっているけど、一通り質問が出てしまうと飽きて終わってしまうかも。でも、自分の造った質問をブログのエントリごとに設置できたら、この先もまだブログから誘導はかれるし、自分が作った質問をブログに載せたい、っていうニーズは質問者には高い気がします。まあこのあたりは当たり前の話なので、すでに準備しているんじゃないかなーという期待はありますが。
次にアバウトミー内でのコミュニケーション流通の促進。いまだと質問に答えがついても、一覧画面にはユーザーごとにコメント数は出ても、コメントの内容は一覧できない。たとえばいかが私の作った質問です。
アバウトミー - 自分発見プロフィール : ウルトラ6兄弟で一番強いのは?やっぱりゾフィー最強だよねという意見が過半数で安心しつつ、その他は結構おどろき。2位はウルトラダイナマイトがあるし父の実の息子ということでややひいき感もあるしというタロウなのはわかるとしても、3位はセブンというのがね。セブンは技の数もないし、強さという意味ではあまり特筆すべきところ内規がするけどなあ。まあカラータイマーないから3分縛りないですよと話はありますが。
http://aboutme.jp/question/show/251
は、話がそれた!
まあそんなウルトラオタトークはさておき、この質問TOPページを見ても、質問についたコメントを読むことはできないんですね。コメント読むにはコメントしてくれた該当ユーザーを過去ログから発見して、そこの数字をクリックせにゃならん。ここは質問のコメント総数と、コメントの最新情報+コメント一覧へのリンクがほしいとこですなー。「わかってねーなジャック最強だろ」とかコメントあったら絶対もりあがるしね。
さらには友達が答えた質問もマイページで一覧したいな。いまのマイページはプロフィールとほぼ同じコンテンツが多いんだけど、それは自分が設定した項目なのでわざわざ管理画面で毎回みなくてもいい。むしろコンタクトの最新情報を見せるほうがマイページとしてはアクセスしたくなるんじゃなかろうかといことですね。今はマイページに自分に関する情報が多すぎる気がするので。それは見せるための情報であって自分が見るための情報ではないかなーという気が。
というわけで今は質問が注目の中心なので、これをもっとうまく使い、ある程度質問ネタが終息しかけたときでも1ユーザーからコミュニケーションが発生できるような仕組みになると思いました。
あとは友達の新着一覧かな。はてブとブログとFlickrをまとめて出されると数が多すぎてわけわかめなので、ここはカテゴリごと新着ページが欲しい。そうすると逆に友達が取った写真だけ一覧とかできて別の楽しみができるし。
友達が新しいサービスを使い始めると、そこのURLをチェックしたりフィードを新たに取るのって結構面倒なんだけど、アバウトミーならそれは各自がやってくれるから便利。逆に使われなくなって新しいサービスが始まっても誰も追加しなくなるともったいないので、正式版公開に向けてますますいろいろがんばって欲しいですね。ベータ版が「私にはスタートだったの、あなたにはゴールでも」ってことになるとさみしいので。
あと、ベータ版のままでいくってのは個人的には無いといいなあ。「永遠のベータ」なんて正式化できないことの言い訳にしか過ぎないし、正式版としてきちんと責任とったうえでちゃんと機能拡充続けているサービスに失礼だと思いますから。