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2007年9月30日

アドエスのわるいとこ

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 日頃愛用しているAdvanced/W-ZERO3[es]ですが、便利な部分も多い一方、かなりイライラさせられる部分も同じくらいあります。

 一般的に携帯電話の機種変更って、性能アップすれど性能ダウンというのはあまりないですよね。キャリアを変えて使えないサービスがあったり、機種によってワンセグやオサイフケータイがついてなかったり、メーカーによってメール入力の仕様が違うとか細かい部分はあれど、基本的には機種変更するとたいていの性能がパワーアップしている。

 ところがどっこいスマートフォンはそうはいかない。携帯電話はあくまで電話なのに対し、スマートフォンは電話すらアプリケーションの1つなので、そもそものジャンルが違うから、携帯電話から移行すると今まで当たり前にできたことができない、ってことがいっぱいある。一方で携帯電話にはできないカスタマイズ性やアプリケーションという魅力ももちろんある。

 携帯電話での機種変更は「いかにプラスがあるか」という考え方でよかったんだけど、少なくとも携帯電話からスマートフォンに変える場合「マイナスもプラスもある。それを合計したときにプラスがあるか」という考え方をしないと厳しい。携帯電話で当たり前にできるようなことがスマートフォンでは全然できません、ということもいっぱいある。

 なので今回はあえてAdvanced/W-ZERO3[es]略してアドエスの負の部分にせまってみます。メールの使い勝手が悪いとかブラウザがいまいちとかいう、慣れで回避できそうな部分はあまり気にしないタイプですが、ちょっとこれは勘弁してくださいよと思う仕様も多々あるので、これを乗り越えられるかどうかも購入の鍵ではないでしょうか。

  • 塗装がショボすぎる

 発売日購入した我がアドエス、これが2ヶ月後の塗装状態であります。

CIMG2503
型番とアイコンの印字がはげている

CIMG2504
キーロック周りの塗装

 携帯電話より壊れやすそうなのでかなり大事に扱っていて、道路に落っことしたりなんてこともほとんどないんだけど、自然接触だけでどんどん塗装が落ちていく。キーロック周りなんか2、3日ですぐにはげてきたよ……。端末を安くするためにコストダウンしている部分はあると思うけど、あまりにはげるの早いと思った。ただこの辺りは個人の利用差にもよるので、人によっては「うちのはまだまだキレイだよ」って人もいるかもしれませんが。

  • 充電器がついていない

 はじめにいっておくとこれは前フリであって、このこと自体はしょうがないかなと思ってます。アドエスはコストダウンのためか充電ケーブルはあるけど充電器がなく、充電するときは本体下部のふたをあけてケーブルを接続することになります。

 まあね、これ自体はいいんです。安くするための手段なんだろうから。

  • 端子カバーのゴムが弱すぎ

 毎日の充電や音楽を聴くための端子はゴムのふたがついているんですが、これがもろすぎる。数回開閉しただけでもうきちんとしまらなくなってもりあがってしまいます。こんなかんじ。

CIMG2505
2つの膨らみはキューティーハニーだけでお願いします><

 低コスト機「AH-K3001V」のときも同じようなゴムで、最終的にはふたがまったくしまらなくなった。次のモデル「WX310K」ではプラスチックに変わってて、おかげでしまらなくなるというケースは発生しなかった。しかしこれ自体もまあ許容範囲内であって、問題はこれらがフュージョンしたときに発動するのです。

  • 標準の充電器が使い物にならない

 発売日から遅れて発売された充電器。仕組みはすごい簡単で、標準の電源ケーブルを接続し、あとはアドエスを立てるだけで充電できるようになる。毎日いちいちふた開けて充電するのは面倒だったから速攻で購入したんですけどね。

 これ、前述の蓋が閉まらなくなる問題が発動すると、まともに充電できなくなる。本体のゴムが膨らんでしまうため、充電器の充電接点部分と本体が接触しなくなるのです。

 仕方ないから本体をぐりぐり押し込んで、充電ランプが光ったタイミングで手をはなしてそのまま放置してますが、ちょっとでも揺れるとまた接点が外れて充電ができなくなる。これ以上ゴムがふくらんだらもう手のつけようがない。


充電バトルの模様

標準ならまだしもオプション別売かつ純正オプションで、しかも1,980円も取っておいてこれはないよ……。充電器の接点がもう少し高めに作ってあればすべて問題解決だと思うんですが。

  • USB充電が実用にならない

 アドエスはUSB充電対応と謳っていますが、実際にはActive SyncでアドエスとPCを同期させないと充電できません。つまりMacでは充電できないし、ソフトが入っていない友達のPCからUSB借りて給電とか、PCではないUSB機器から充電というのも無理。

 しかもActiveSyncしているときはPHS回線が動作しないため、メールが受け取れない。一応「メールがサーバーに届いていますよ」的な表示とメールランプは光るんだけど、メール読むにはSync解除しないといけない。自動でニュース取ってくるW +Infoも意味なし。ただでさえバッテリー持たないのでオフィスでの充電は必須なのにこれは厳しい。

  • ライトメールが割り込み送信できない

 ウィルコムユーザー以外はまったく知らなそうなライトメールですが、ドコモでいうショートメールみたいな短いメッセージ送受信サービス。ただ違いは電話回線を使って送るので確実に相手に届く。相手が圏外だったら届かない、という仕組みなので、「メール来たけどたまたま圏外でサーバーに貯まってて見逃した」という事態を防げます。

 電話回線なのでデータ通信とは別に動作できるから、インターネット接続中もライトメールは受け取れるし、前述のActiveSync中もライトメールならOK。だけど問題は受信ができてもインターネット接続中は送信できないこと。ブラウジング中にライトメール受け取ってそれに返事しようとすると「インターネット接続中は無理だボケ」とはじかれて回線をオフにしないといけない。

 これがブラウジングだけならいいですが、SkypeとかWindows Liveメッセンジャーとかを使っているとさあ大変。かれらはアプリを終了しない限り自動でインターネットへ接続しにいくので、切断してライトメール送ろうとしても勝手にパケット通信して邪魔をする。結局ライトメールを返信したいだけなのにすべてのアプリを終了しなきゃいけない。

 これはSkypeやWindows Liveメッセの仕様の問題でもあるだろうけど、SkypeはいざしらずLiveは標準で入っているんだからそこは考えてほしい。そもそもWindows Mobileは固定的に使うPCではなく、移動中も使うモバイル用OSなんだから、「ずっと回線につながっているわけではない」ことはもうちょい気を使ってほしい。ライトメールを送信するときは他のパケットをすべて停止させてくれればいいし、実際Eメールもそうなっているのに。ライトメールのヘビーユーザーにはこの仕様はきついです。

  • 公式APVPNとおらない

 つなぎ放題などの定額プランでは、CLUB-AIR EDGEというアクセスポイントが無料で使えます。が、このアクセスポイントでPPTPが通らない。だから会社のネットワークに接続して外出先からメール見ることができない。

 他のISP契約すればVPNは通るし、PCでの接続用に315円のIIJmioを契約しているけど、PPTPにつなぎたいだけで回線を切り替えるのは大変。しかも一度接続するとそちらが標準回線として認識され、次から自動でIIJmioにつながってしまうと今度は公式回線でしか見られないmixiモバイルとかで切られる。初代W-ZERO3からそうでしたが、セキュリティの問題で塞いでいるのかどうかはわからないけど、モバイルでのビジネス利用シーンも想定するならPPTPくらいは使わせてください。

 他にもW-ZERO3メールが重いし画像添付でプレビューできないしOperaは終ボタン一発で終了するから押し間違いですべて水の泡になるしとか細かい課題もいろいろありますが、そのあたりは慣れだったり他のソフトで改善できる。ただ本体仕様や回線の問題はどうしようもないので、難しいとは思いますが改善いただきたい部分です。

 と、かなりの課題を感じつつ、携帯ではできないようなメリットもたくさんある。特にそのカスタマイズ性の高さはすばらしいし、個人的には外からLiveやSkype使えるだけでも十分に価値があります。

 自分は初代W-ZERO3で慣れていたんで、マイナス面もある程度織り込み済みですが、携帯電話から移行するひとはあまりの違いにきっと驚く部分も多いでしょう。買ってよかったと満足するためにも、購入前はなかなか難しいですがプラスの面だけではなくマイナスの面も情報収集した上での購入検討をお勧めしたいと思います。

2007年9月17日

Advanced/W-ZERO3[es]利用ソフトまとめ

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 アドエスことAdvanced/W-ZERO3[es]を購入してからはや2ヶ月。利用アプリケーションもほぼ固まってきたので、ここらで一旦まとめておきたいと思います。あとで自分が再インストールするときも役に立つし。

 ここに紹介するのはあくまで現状のソフトなので、まだまだ入れ替える可能性や追加する可能性は大。基本的に試したアプリは以下にまとめておく予定なのでこちらもご参照くださいませ。

check*pad - Advanced/W-ZERO3[es]インストールソフト
http://www.checkpad.jp/list/show/504483

★★★ソフト

TCPMP
http://blogs.shintak.info/articles/2275.aspx

 モバイル動画する人は必須。再生できる動画フォーマットが幅広く、プラグイン入れればFLVも再生できるからYouTubeの好きな動画をほげほげなこともばっちり。アドエスは画面が800×480ピクセルと広く、DVDの画面サイズを縮小せず表示してもまだ余るくらい大きいのでモバイル動画はかなりオススメ。

runner_es
http://smart-pda.net/Members/asa_ope/software/runner-es/runner_es_0103.zip/view?searchterm=runner

 ランチャーアプリ。呼び出した後1〜9に割り当てたアプリを呼び出せるので起動が速い。アプリ画面は複数作れて、ソフトキーで画面を送れるので大量のアプリを登録しておくのにベスト。

YTaskMgr
http://www31.ocn.ne.jp/~yoshio2/ytaskmgr-1.html

 同じくランチャー系。こちらは今起動しているアプリ切り替えに加え、画面の輝度やボリューム、画面の向きも変更できるのがGood。アプリケーション起動もできるんだけど、一覧表示なので大量アプリ登録には向かないので、アプリ起動は主に上記のrunner_esを使ってます。

 アプリのキー割り当てですが、runner_esを文字ボタン長押しに割り当て、さらにrunner_esの中央にカメラを設定。これで「文字ボタン長押し」→「中央ボタン押下」でカメラが簡単に起動できます。YTaskMgrのほうは側面の画面縦横変更ボタンに割り当て。縦横変更ボタンの長押しは無線LANのオンオフ設定に割り当ててます。

Battery Monitor
http://d.hatena.ne.jp/KOTETU/00000111/p1

 電池の残量を教えてくれるアプリ。それだけじゃなく無通信が一定時間続くと接続をオフにする機能(電池の長持ちには必須)、ソフト再起動、縦画面と横画面でのATOK推測変換をそれぞれオンオフに割り当てられる。横画面の時はオフのほうが打ちやすいという人は便利です。

XcrawlEx
http://d.hatena.ne.jp/mcfmk/20070805/1186277869

 XcrawlExの動作改善。動作改善というとわかりにくいですが、要は「ちょろっと触っただけではXcrawlが動かなくなる」ということ。なので上下左右キーとして使いたいのについXcrawlが回転してしまう、という事態が避けられます。設定よくわからない人はとりあえず初期設定で入れておくだけで十分かと。

es_silencer
http://dislife.com/?date=20070723

 カメラのシャッター音を消すアプリ。変な目的に使う気はないですが、街の中で写真を取ることが多いブロガーは周りの人に迷惑かけないためにもシャッター音を消せたほうがありがたいです。

Skype for Mobile
http://www.skype.com/intl/ja/download/skype/mobile/downloading.html

 主にチャット用途ですが、移動中もSkypeできるのはありがたい。グループチャットも対応しているし、動作も軽快だし。Windows Liveメッセンジャーは最初から入っているので代表的なチャットはこれで十分対応できます。

NAVITIME
http://corporate.navitime.co.jp/willcom/index.html

 月額制の有料サービスですがすごく便利。駅から行きたい場所までのルートを表示してくれ、地図も移動できるので道に弱い人にはうってつけ。検索がPCと連動しているので、行きたい場所の住所をPCで検索しておいて、目的地付近の駅についてから検索履歴をたどる、なんてこともできます。地図も2xで十分さくさく動作。ただ惜しむらくは、電車の乗り換えがあまり賢くないことと、住所検索であるべき住所が表示されないこと。乗り換えは駅前探険倶楽部、地図はMapionと使い比べてて明らかに精度が劣ってるのが画竜点睛なかんじです。

NextTrain for PocketPC
http://office.toyolab.com/nexttrain/nextpkt.html

 時刻表ソフト。データを保存しておくタイプなのでローカルでも使えます。NextTraion for Todayと組み合わせるとToday画面に今の時間に最も近い時刻表を表示してくれるので、会社を出てから一番近い電車の時間をToday画面で確認し、駅へ急ぐかゆっくり歩くかを決められる。時刻表データはTrainConv Explorerで作成できるので、利用頻度の高い時刻表をあらかじめ作っておきましょう。手動で設定する必要はありますが、時刻表を複数設定して乗り換え案内もできますよ。

時刻表変換ツール
http://www.bzwind.com/users/ntak/tconv4.html

★★ソフト

GSFinder+for WM5
http://www.geocities.jp/gsfinder_wm5/

 エクスプローラ。標準ではできないショートカット作成なんかがこれなら一通りできます。エクスプローラ拡張するという手段もありますが個人的にはこっちのほうが使いやすいかな。

nPOPs
http://www.geocities.jp/cloakroom333/apli/npops/npops.html

 PC版でもおなじみメールサーバーの中をのぞけるソフト。会社のメールを外からチェックするときなんかにつかいます。

 しかしここでまたウィルコムのひどい仕様の話になるんですが、標準のアクセスポイントだとPPTPが通らないんですよね。なのでPPTP使ってメールサーバーにアクセスしたい人は別途ISP契約して毎回切り替えないといけない。これなんとかならんかなー。

無線LAN接続切替ツール(ウィルコム公式サイト)
 標準の無線LAN接続でもいいですが、複数のアクセスポイントが存在するとき接続の挙動が微妙なので、指定したアクセスポイントだけつなげるツールが便利です。

Google Maps(ウィルコム公式サイト)
 地図だけならNAVITIMEよりこっちのほうが軽いかも。

gmm_navi Auto
http://ssipa.web.fc2.com/ 

 PHS基地局から現在位置を取得してGoogle Mapsに投げてくれるGPSいらずの現在位置表示ツール。でもPSP「みんなの地図2」でも思ったんだけど、「今いる場所がわからない!」ってニーズってそんなに無かったり……。「今いる場所の近くに有る食べ物屋!」とかなら便利そうですけどね。

AlarmClock
http://page.freett.com/todamitsu/AlarmClock.htm

 アラームソフト。これが気に入っているとかではなくとりあえず入れている感じ。他にもいいアラームがあったら入れ替えたいかな。

アドレス帳CSVコンバータ
http://dev.officeservice.co.jp/top/index.php?%A5%BD%A5%D5%A5%C8%A5%A6%A5%A7%A5%A2%2FPocketPC%2FPOCSV

 CSV形式の電話帳をW-ZERO3形式に変換してくれるソフト。WX310Kのように赤外線ないソフトからの変換には役立ちました。

synct_a
http://blog.livedoor.jp/kobayasu/archives/50020029.html

 時刻修正ツール。W-ZERO3は同期したPCの時刻に合わせてしまうので、PCの時刻設定がおかしいとつられてしまいます。正しい時刻が知りたいときはこれで調整。

GSPlayer
http://hp.vector.co.jp/authors/VA032810/

 アドエスで音楽聴きたい人は、標準のWMPだとメモリ食い過ぎるので定番ソフトのこちらをどうぞ。ただしDRMが掛かった音楽は再生できないです。残念。

EasyDial
http://d.hatena.ne.jp/KOTETU/20051005/p1

手動でダイヤルアップ接続のオンオフ。

KTCapt
http://d.hatena.ne.jp/KOTETU/00000111/p2

JPEGで画面キャプチャー。

Pocket の手 for Windows Mobile 5.0
http://smart-pda.net/Members/mikiofuku/software/pockethand2/pockethand2#010000000000

 カスタマイズソフト。ソフトキーで呼び出せるアプリを変更できたりと機能もりだくさんなのでカスタマイズ派はぜひ。

〇号エディタ
http://www.fermes-soft.com/zhe_download.htm

テキストエディタ。標準は手書き機能がまじっているのでちょっと使いづらいからこっちを使ってます。

UKTenki
http://homepage3.nifty.com/UK-taniyama/tools/UKTenki.html

 天気予報をToday表示。ただ、アイコンが小さすぎていまいち気に入ってない……。アイコンをどーんと表示できる天気ツール探し中です。

AutoConnect
http://www.willcom-fan.com/wzero3/entries/kzou/000087/

 アプリケーションと組み合わせて自動で接続。UKTenkiの自動天気情報取得なんかに使います。

ソフト

KeyLockSuspender
http://dislife.com/software/

 キーロックをかけると即座にサスペンドするソフト。ただ、自分が使っている限りサスペンド復帰時におもいっきり時間がかかったりとあまり動作が思わしくなかったので今はオフにしています。

POsync
http://www.geocities.jp/bjsoftab4/zero3.html

 Googleカレンダーの情報をW-ZERO3のスケジュールに取り込めるソフト。かなりいい感じなんですが、同期できるのがカレンダーごとなので複数のカレンダー使っている人にはちょっとめんどい。

 使い方がかなり偏っているので補足しておくと、スケジュールはGoogleカレンダーなのでローカルではあまりつかいません。メールは使いにくいですがW-ZERO3メールでとりあえずなんとかなってるし、電話帳ももう慣れたのでそのまま。

 Today画面は「パっとみて便利なもの」を置いておくだけで、ランチャーとしてはあまりつかわない。というのはブラウザとかを開いている時に他のソフト立ち上げたい、なんてときはTodayだと二度手間になるから。Todayカスタマイズ派の人にはrltodayなんかが定番でしょうかね。なんかiPhoneっぽいデザインもできるらしいですよ。

Shu-Style(W-ZERO3 Style):【Advanced/W-ZERO3[es]】アドエスTodayをiPhone風に - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/shu123/archives/50411342.html

2007年7月28日

Advanced/W-ZERO3[es]カスタマイズ

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 前のエントリでも書いてますが、ウィルコムのスマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」を買いました。

アドエス充電台
WILLCOM|Advanced/W-ZERO3[es]
http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/011sh/

 初代モデルのW-ZERO3を体験した経験から「これは音声端末にならない」とあきらめていたのですが、ウィルコムの音声端末がWX310K以降待っても待っても出てこない。正確にはWX320KやWX321Jなんかが出てはいますが、WX310Kと比べると大きな機能向上はなく、W-OAM対応で高速化されたことを考えても全体的にはスペックダウンになってしまうので、ちょっと機種変更する意欲がわかなかった。

 そこに出てきたAdanced/W-ZERO3[es](以下アドエス)。大きさも携帯電話っぽくなったし、OSもWindows Mobile 5からWindows Mobile 6にバージョンアップ。音声端末ほど手軽には使えませんが、そのぶんWindows LiveやSkypeが使えたり、動画や音楽を楽しめたりと機能は充実。プラスマイナスでいくとプラスも大きいので、操作が困る分は自分が慣れればいいや、ということで機種変更に至りました。

 さすがに3機種目ということもあって標準機能でもいろいろ使えるようになっているアドエスですが、やっぱりいろいろソフトをインストールしてカスタマイズしてこそのスマートフォン。なのでいろいろソフト入れて楽しんでますが、MacユーザーはおろかWindowsユーザーにとってもまったく違うOS感覚だけにインストールが結構ややこしい。なのでここで簡単に手順ご紹介しておきます。

1.ファイルの種類
Windows Mobile用のインストールファイルは大きく3種類で拡張子は2種類。「.cab」が1つと、「.exe」が2つです。
「.cab」はWindows Mobile用のインストーラーなので、microSDや本体メモリに保存して、アドエスの「ファイル エクスプローラ」から該当のcabファイルを選択すればインストールしてくれます。

 exeファイルは2種類あって、1つはアドエス用のアプリケーションなのでアドエスの好きなところに保存して、ファイル エクスプローラで選択するとそのまま動作します。

 もう1つはPC用のインストーラーで、アドエスをWindows PCと接続してインストールするタイプ。どっちがどっちかは基本的にダウンロードサイトに紹介してあると思いますが、わからなかったらPCでクリックしてみて「有効なx86アプリケーションではありません」と言われたらアドエス用です。そのままアドエスに保存してください。

 なお、PCと接続してインストールするタイプは、Active Sync 4.5をWindows PCにインストールする必要があります。アドエスの同梱CDにも収録されていますが、Webサイトからもダウンロードできます。英語版と書いてありますがそれはガイドのことだけで、ソフト自体は日本語表示対応なのでご心配なく。

ダウンロードの詳細 : ActiveSync 4.5
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=9E641C34-6F7F-404D-A04B-DC09F8141141

2.「プログラム」からの起動(exeファイル)
 cabでインストールした場合、そのソフトは「スタート」メニューの【プログラム」から起動できるようになりますが、アドエス用のexeファイルを任意の場所に保存した場合、その保存場所を選択しないとファイルが起動しない。それだけでなく、スタートメニューのショートカットに登録できるアプリケーションとしても対象外になってしまいます。

 すべてのアプリケーションは「プログラム」から見えた方が便利だと個人的には思うのでそのやり方を。まずはActive Sync 4.5をインストールしたWindowsとアドエスを接続し、PCのActive Syncアプリケーションから「Pocket PCを参照」を選択。そうするとPCからアドエスの中がのぞけます。

Pocket PCの参照

 そしたらアドエスの中を表示しているフォルダ画面の上から「ツール」「フォルダ オプション」を選び、「表示」タブを開いて「ファイルとフォルダの表示」「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選ぶと、アドエスの中の「Windows」フォルダがActive Sync経由で見えるようになります。

 そうしたら最後にプログラムに登録したいアプリケーションを右クリックして「ショートカット」を作成。このショートカットを「切り取り」してアドエスの「Windows」「スタート メニュー」「プログラム」の中に「貼り付け」すれば、アドエスの「プログラム」から見られるようになります。ショートカットは初期状態だと「ほげほげのショートカット」となっていますが、名前はなんでもいいので「のショートカット」を削除するとキレイかも。

3.インストール先
 アドエスのアプリケーションは本体メモリとmicroSDどっちにも保存できます。ただし、microSDに保存すると当然のことながら動作が遅くなります。なのでSkypeのようなヘビーアプリケーションはできるだけ本体メモリにいれたほうがよし。アドエスになって本体メモリもだいぶ拡張されましたしね。逆にexeファイルのような軽く利用頻度の少ないアプリケーションなんかはmicroSDでもよし。まあ容量があるかぎりはできるだけ本体メモリにいれておくのが無難ですが。

 最後に私のインストールしたアプリケーションをご紹介。できるだけよけいなソフトは入れたくない派なんですが、それでもこのくらいはいっちゃいました。自分で再インストールした時にも役立つのでアプリケーションはcheck*padにてまとめました。公開しておくのでcheck*padユーザーのヒトはこれコピって自分でチェックいれて使うなり、自分のアプリ追加しておくなりすると便利かもしれませんよ。

check*pad - Advanced/W-ZERO3[es]インストールソフト
http://www.checkpad.jp/list/show/504483

 アドエスがだいぶ携帯らしさを持ったおかげか、周りでもアドエス所有者が増えてきました。実際、発売当日にもヨドバシで何人もいわゆるOLっぽい普通の女性が購入しているのを見かけたし。しかしながら使い勝手はWindows Mobile 5からはだいぶ向上したとはいえ、まだまだ携帯にはほど遠い。個人的にはWindows Mobile 6の問題もされど、ランチャー類のアプリケーションソフトを充実するとかメールソフトの機能向上するとかでもうちょいなんとかなりそうな気もしますが、現実問題としてそうはなっていないので、このあたりの手順が少しでもみなさまのお役にたてば幸いであります。

2007年2月 1日

ドコモのフルブラウザ定額対応記念。4キャリアの最安値定額プラン比較

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 ドコモはPCサイトビューアー定額もないし論外ですねと発言したばかりのタイミングで、ドコモがフルブラウザ定額プラン出してきましたよ。

報道発表資料 : 新たなパケット定額サービスを提供 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20070131.html

 端末ラインナップの充実ぶりはすばらしいドコモだけに、パケ・ホーダイフルの登場で乗り換え選択肢にもドコモが視野に入ってきました。そこでウィルコムと携帯電話3キャリアを、フルブラウザ前提の料金プランで比較してみましたよ。

 ちなみに私の使い方の場合、メールとブラウザが中心で電話はほとんど使いません。ウィルコムでも普段は数百円、高いときでも千円はいかないくらい。かわりにパケット量はトータルテンボス並みにハンパなく、毎月数十万パケットが当たり前なので、フルブラウザ定額プランも確実に上限まで行くという前提で、通話料金は一番安いプラン、フルブラウザは上限でそれぞれ比較しております。

 割引は家族割が使えるかどうかで大きく変わるので併記。また、長期割引はウィルコムが上限まで達していますが、純粋に料金比較するためにウィルコムも含め全キャリアで1年目からの料金を比較しておりますよ。

キャリアプラン下り速度適用割引割引内容月額料金無料通話通話料金割引適用Web・メール定額プラン合計
ドコモプランSS384kbps新いちねん割引10%オフ3,780円1,050円
(25分)
30秒21円3,402円210円5,985円9,597円
新いちねん割引
+ファミリー割引
35%オフ3,780円2,340円5,985円8,325円
auプランSS2.4Mbps年割15%オフ3,780円1,050円
(25分)
30秒21円3,213円315円5,985円9,513円
年割+家族割
MY割(2年契約)
36.5%オフ3,780円2,400円5,985円8,385円
ソフトバンクホワイトプラン384kbpsなしなし980円なし30秒21円315円5,985円6,300円
ウィルコム

(W-OAM)
つなぎ放題[2x]102kbps年間契約15%オフ6,090円なし10.5円で
70?20秒
5,176円無料追加不要5,176円
つなぎ放題[2x]年間契約
+A&B割
30%オフ6,090円10.5円で
70?20秒
4,263円追加不要4,263円
ウィルコム定額プラン
+データ定額([4x])
204kbps年間契約必須2台目は

700円割
2,900円30秒13.125円
(携帯宛て)
2,900円3,800円6,700円
ウィルコム定額プラン
+リアルインターネット
プラス([2x)]
102kbps年間契約必須2,900円30秒13.125円
(携帯宛て)
2,900円2,100円5,000円
つなぎ放題[4x]204kbps年間契約15%オフ9,765円10.5円で
70?20秒
8,851円追加不要8,851円
つなぎ放題[4x]年間契約
+A&B割
30%オフ9,765円10.5円で
70?20秒
7,938円追加不要7,938円

 比べてみて面白かったのがドコモとau。最安値プランはプラン名も料金も一緒だけど、割引率はauが微妙に上なので結果的にはauがちょいと安くなってます。あと、フルブラウザ定額は3キャリアとも全部同額に合わせているというのもなかなか興味深かった。

 ちなみにソフトバンクはホワイトプランを選んでいますが、これは無料通話分が含まれていないプランです。ドコモ、auは無料通話が1,050円含まれていて、さらに無料通話の繰り越しもできますから、ソフトバンクの料金プランは+1,000円で考えたほうが比較しやすいかな。

 さてさて問題のウィルコムですが、こちらも無料通話は含まれていません。ウィルコムオススメの「ウィルコム定額プラン」「データ定額」の組み合わせで上限までパケットを使うと料金は6,700円。ソフトバンクのホワイトプランよりも高くなってしまいます。家族割適用したドコモ、auとも、無料通話込みで考えたら1,000円程度しか違わない。安そうに見えて意外と高いウィルコムの定額プランであります。

 しかし速度を犠牲にして、2xプランのつなぎ放題であれば料金は一気に5,000円を下回ります。しかも私は長期割引で3年越えているので、月額料金はA&B割を組み込めば3,654円。携帯電話の定額プランの半額以下です。ウィルコムを料金プランのメリット重視で使い続けるなら、2xプランしかないってことですね。

 しかし前から口すっぱくいってますが、いい加減ウィルコムはネット25をCLUB AIR-EDGE対応にしてくれませんかね。PCでも使えるいいプランなのに、公式サイトにアクセスできないがためにすごく使いにくいプランになっている。公式サイトにアクセスできればアプリとかも購入できるようになって、結果的に儲かると思うんですけどだめなんでしょうか。回線交換はダメでパケット接続ならOK、ってのでも十分に便利なんですけど。

 と、話がそれましたが、続けてウィルコムの話題。スペックがイマイチながらウィルコムユーザーの中では京セラ「WX320K」が注目されているようですが、私が注目してるのは日本無線の「WX321J」。外部メモリ直接保存とストレート型という点がWX320Kよりも魅力を感じています。

京セラ | WX320K
http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/wx320k/
JRC日本無線 ウィルコム向けPHS WX321J
http://www.jrc.co.jp/jp/product/comm/air-edge/wx321j/

 しかし前モデル「WX310J」はあまり評判がよろしくない。特に困るのが、ブラウザを開いてデータ通信中にメールが受け取れない仕様になっていること。私は移動中しょっちゅうブラウザ開くタイプなので、この仕様は非常に困るのです。

 ただ、WX321JはブラウザがNetFront 3.4にアージョンアップしているので、そのあたりが改善されていたら嬉しい。望みは「ブラウジングしてようがメール見てようが、メールがいつでも受け取れる」その一点です。

 待ってたらきっとWX321Jの情報も出てくる、と思ってたんですが、あまり注目されてない端末のようなので思い切ってサポートに聞いてみました。そしたら「ブラウザでデータ通信中にメールを受け取れるかはまだわからない」という悲しいお答え…・・・。いつごろわかるのかと聞いても「それもまだわからない」ということでした。これでは正直機種変更できないよ……。

 で、端末スペックに関してはうらやましすぎる他キャリアですが、顧客満足度NO.1のauでは「W51CA」に注目。ほぼ全部いりの仕様に加えて、テレビっ子な私としてはワンセグの予約録画がうれしいところです。PCサイトビューアーもタブやポインタに対応するなど機能向上してるみたいですしね。

W51CA - au携帯電話 - 個人向け製品 - CASIO
http://casio.jp/k-tai/w51ca/
PCサイトビューアーがよりパソコンライクに
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/32747.html


 次候補のソフトバンクでは、これまた全部いりの「911T」がよさげ。機能充実しているだけでなくHSDPA対応なのも魅力ですが、ワンセグが予約録画できないんですよね……。どうせワンセグ乗るなら予約録画も欲しいところなので、ここがちょいとネック。あと、スライドなのもボタン押しにくそうなんですよね。ボタン操作を考えるとストレートか折りたたみがいい。

株式会社 東芝 携帯電話:SoftBank:911T
http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/softbank/911t/911t_menu.htm

 というわけでソフトバンクならワンセグ重視でアクオス2ndケータイ「911SH」かも。将来性を考えるとHSDPAないのがちょっと寂しいですが、スーパーボーナス使わなければ新しい端末出たときに乗り換えればいいかなあ、と。

SoftBank 911SH
http://www.sharp.co.jp/products/sb911sh/index.html

 最後にフルブラウザ定額してきたドコモは、端末が多すぎて悩みまくりと言うか、あまり視野になかったので情報がありません。なんとなくの印象ではこれまたアクオスのSH903iTVかなーという感じですが。

FOMA 903i | SH903iTV
http://903i.jp/sh903itv.html

 しかし私の記憶によれば、FOMAって「圏外にいるときにメールが来ると、3回通知した後は自分から取りに行くか、他のメールが来ないと受信できない」仕様だったと思うんですが、これってもう変わってるんですかね。メールとブラウザ重視の私には、この仕様がまだ残ってたらドコモは星野卓也並みにありえないありえない。まあPDCだと1回通知して圏外だとハイおしまいなので、それに比べたら僅差でましですけどね。PDC使ってた頃、お誘いに気づかなくて参加できなかった飲み会がいくつあったことか……。

 そんなわけで、ドコモのメール事情について詳しい方は情報いただけると助かりますです。

 しかしauのW51CAはもう発売ですかー。気が焦る焦る。

2007年1月24日

ウィルコム音声端末新モデルとWX310Kの気になるところ比較

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 ウィルコムユーザーにとっては「WX310」シリーズから1年以上待たされた音声端末の新機種がやっと発表です。いやあ、長かった……。

WILLCOM|ウィルコムの新しい音声端末ラインアップの発売について?全機種が高度化通信規格「W-OAM」(ダブリュー・オー・エー・エム)に対応?
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2007/01/22/index_02.html

 DDIポケット時代からのウィルコムユーザーにとっては、やっぱり端末は音声端末がいい。W-ZERO3シリーズのようなスマートフォンももちろん魅力的ですが、日常的に使う「音声」「メール」「ブラウザ」が使いやすいという意味ではスマートフォンより音声端末のほうが格段に便利なのです。W-SIM端末だと、いまのところ音声端末より電波も弱いですしね。

 そんな待望の新機種は2メーカーから3モデルが登場。うち日本無線の「WX220J」はカメラ無しの法人向けモデル、「WX321J」は、ストレート型の前モデル「WX310J」にカメラを搭載し、指紋認証機能など全体をブラッシュアップした後継モデルという感じ。

JRC日本無線 ニュース 2007.1.22 高度化通信規格「W-OAM」(ダブリュー・オー・エー・エム)に対応 ウィルコム向け音声端末「WX220J」「WX321J」を発売
http://www.jrc.co.jp/jp/whatsnew/20070122/

 そしてウィルコムユーザーからもっとも注目されていたであろう「WX320K」は、フタを開けてみれば外部メモリなし、Flash非対応、各種プレーヤー機能非対応と、前モデル「WX310K」よりもバージョンダウン。画面サイズも2.4インチから2.2インチへと縮小してしまいました。これは私も愛用しているWX310Kの後継ではなく、廉価モデル「WX300K」の後継ってことですね、はぁ。

京セラ | ニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2007/0102.html

 ウィルコムとしてはこれは大事な戦略だと思います。W-ZERO3シリーズなど高機能なスマートフォンがとかく注目されがちなウィルコムですが、ランキングを見てみると実際には「nico.」「NINE」といった機能限定モデルが大人気。通常の音声端末でも、機能満載のWX310シリーズではなく、シンプルなWX300シリーズが上位に食い込んでいるわけです。

WILLCOM STORE|ウィルコムストア 総合売れ筋ランキング!
https://store.willcom-inc.com/ec/faces/lstlsht000140/?JSESSIONID=F26DsLwy5NhLxmLTwy5f266ZCqZQ738Gh1ntTpWpw54KTBQRvShB!33631246

 結局のところ、W-ZERO3のようなスマートフォンを欲しがるユーザーを除けば、たいていの人は音声定額が使える「2台目」の端末しか望んでいない。そんなユーザーに発売時の価格で2万円以上もするWX310シリーズなんて受け入れられないわけです。電話とメールさえできればいいわけですから。

 そこに1万円台の価格でそれなりの機能を積んできた今回の新端末は、そうした「2台目」として新規加入するユーザーにはいい商品になると思います。本当に機能限定の人はnico.やNINE、WX300Kでいいし、今までそうした端末を使っていた人の機種変更や、もしくは新規でもそれなりの機能を使いたいというボリュームゾーンと思われる層を狙うにはとにかくよい値段。これが1万円台前半だと完璧だと思いましたが、あとは実際に店頭で販売されるときの価格に注目ですね。

 と、ウィルコムの戦略としてはいいと思うんですが、一年以上新規端末を待っていた古参ユーザーとしては心中穏やかではないわけです。百歩譲ってボリュームゾーンを狙う端末を出すにしても、1機種くらいは今までのユーザーを喜ばせるような端末があっても……。新機種に変更するのはヘビーユーザーの大きな楽しみでもあるだけに、一年待ってもこの状態というのは正直凹みます。

 実際、ウィルコムを使い続けているのは別にキャリアが好きというより、「月額5,000円程度でフルブラウザ使い放題」という安さがメイン。でもそうはいいつつやっぱり電子マネーやらワンセグやらの機能だって使いたい。そういう高機能の要素を加味するならば、プラス数千円で携帯電話に乗り換えてもいいなあ、と真剣に考え始めました。

 で、実際に携帯電話の乗り換えも考えてはいるところですが、それとは別に一晩たって考えてみると「あれ、今回の新機種でもそんなに問題ないかも……」という気もしてきた。やっぱり少し時間をおいて考え直してみるっていうのも大事なことですよね。

 例えばW320Kでは外部メモリ非対応ですが、WX310Kの頃も外部メモリってあんま使ってなかった。64MBのminiSDを差しっぱなしだけど、容量は半分も使ってない。動画プレーヤーもPSPの「ちょっとショット」手に入れた今はほぼ用無し。音楽プレーヤーは着うたに使っているけど別に無くても困らない。

 そんな気持ちが芽生えてきたところで、ついカっとなって気になるスペックを手持ちのWX310Kと新端末2機種とで比べてみました。個人的に気になるポイントはピンクで色づけしております。

仕様WX310KWX320KWX321Jコメント
デザイン折りたたみ折りたたみストレートストレート好き
通信速度(2x)64kbps102kbps102kbps速度はそこまで求めないが
料金同じで速いなら嬉しい
通信速度(4x)128kbps204kbps204kbps
画面サイズQVGAQVGAQVGA差別化要素なし
液晶2.4インチ
26万色
半透過型
TFT
2.2インチ
26万色
全透過型
広視野角
TFTカラー
2.4インチ
26万色
TFTカラー
IPS(広視野角)
特に気にならない
ブラウザOperaOperaNetFront v3.4がぜんOpera。
ちなみにWX310Jは3.3
Flash表示××いざというときに欲しい
Operaサーバーサービス
(ストレージ/アルバム)
××あったら便利かも? くらい
カメラ1.3M・CMOS1.3M・CMOS1.3M・CMOSスペックは同レベルながら
WX310Kは撮影能力低い
外部メモリminiSDなしmicroSDWX310Jは直接保存OK
本体メモリ容量
(メール容量)
5.3MB
(1MB)
16MB
(4MB)
2MB
(2MB)
画像を簡単に取り出したい
WX320Kはデータ連携に
専用ソフト必要
JAVAアプリ×欲しい
予測変換
(Advanced Wnn)
V2V2V1.2使わない
自動時刻補正×欲しい機能
WX310Jにはあった模様
Bluetoothありなしなしほぼ使わなかった
音楽プレーヤーありなしなし着うたできなくなるけど
なくてもいい
動画撮影/プレーヤーありなしなしなくてもいい
オフィス文書購入済みなしありあったら便利かも? くらい
指紋認証××とくに必要なし
RSSリーダー××フレッシュリーダーで十分
ICレコーダ××いざというときにあれば便利かも?
QRコード必須
ハンズフリー×あると便利
通信中メール受信必須
ブラウザ通信中着信必須
ダイバシティ必須(WX310Jはダイバシティ)
自営××第2版使わない
連続通話5時間5時間6.5時間大差なし
連続待受500時間450時間750時間Kってなんか短い?
イヤフォン平型平型平型大差なし

 気になるポイントをちょろちょろコメント。新機種だと高度化PHS規格「W-OAM」に対応することで通信速度が向上しますが、もともと音声端末は料金重視で最大64kbpsの2x使っているのであまり気にならない。でもW-OAM対応なら同料金で速度が早くなるので、それなら速いにこしたことはないなあ。

 ブラウザはもうOpera最高。Operaだとデータ読み込み中に画面を進められるのですが、NetFrontはそれができないので体感速度がぜんぜん違う。ただ、NetFrontはバージョンが最新の3.4をWX321Jで搭載しているので、ひょっとしたらこのあたり改善されているかも?

 Flashは普段はあまりつかわないですが、外出先で必要に迫られてサイトにアクセスしたとき、そのサイトがFlashバリバリだともうお手上げになるんですよね。今までも「Flashで見られてよかった!」って場面が多々あっただけにFlashは欲しい。ただ、WX310KもFlashは後付けだったので、ひょっとしたらWX320Kなら後付けの可能性もあるかも?

 外部メモリは前述の通りあまり必要ないんですが、問題は今のWX310Kの仕様。WX310Kの場合、「VGA以上はminiSD保存、QVGA以下は本体保存」と強制的に決められているため、一番撮影頻度の高いQVGAは本体メモリの中に。しかし本体メモリは専用ツールを使わないとPCから読み込めないので面倒。仕方なくいつもは使いたい画像をメールで送るというこれまた面倒な手順を踏んでいたのです。

 WX320Kの場合、内部メモリが容量大きいのはいいんですが、やっぱり専用ツール使わないと中がのぞけないらしい。対するWX321Jは初のカメラ採用だけに仕様が謎ですが、WX310JではminiSDへのデータ直接保存がOKだったようなので、microSDに保存してPCからマスストレージ接続、と使えれば今より便利になりそうです。

 QRコードはみんなついているから割愛。ブラウザ中着信に関しては電話だけでなくメールも必須です。WX310Jではないですが、何度かいじったことのあるほぼ同仕様のWX310SAの場合、ブラウザ開いているとメールが受け取れないという悲しい仕様だったのですが、NetFront最新バージョンを積んだWX321Jがこのあたりどう改善されているのか。だれか調べてくれないかなー(他力本願)。

 もともとWX310シリーズが出たときも「ストレート好きだけどカメラないから」という理由でWX310Jを除外した私。WX310Jは指紋センサーが使いにくいとの評判も聞いていますが、WX321Jでは上下キーも搭載しただけでなく、指紋センサーの操作性も改善されたようで、JAVAアプリや外部メモリ直接保存、自動時刻修正という新しい機能に対して、Flash無し我慢しつつ、ブラウジング中のメール着信が可能であればWX321Jでもいいかも。WX320KはOperaサーバーサービスが気になるけど、本体メモリに直接アクセスできない、Flashも使えないという点でちょっと候補から落ちるなあ。当初言われていた「本体メモリがマスストレージ対応」だったらWX320Kで十分よかったのに。

 そもそも機種変更しなくていいという選択肢もあるんですが、新しい端末で気分一新したいという気持ちだけでなく、電池がもうかなりへたってきているのが問題。フルブラウザを毎日使いまくり、月のパケット量は70万を超えるほど使い込んでいるだけに、最近では電池が1日持たなくなりました。朝の通勤でガシガシ使うと、会社つく頃には電池の残りが1になっていることもザラ。

 電池だけ交換という選択肢もアリですが、それならプラスアルファで機種変更してもいいし、これまで何度も地面に落として傷だらけだったり、特定のサイトアクセスするとフリーズして起動しなくなる(電池抜けば回復)という症状も発生しているだけに、端末もリフレッシュしたいんですよね。次の京セラの端末なんていつになるかわからんし。

 ちなみにウィルコム以外の選択肢も考えつつあるところ。auだとひとまず全部入りの「W51CA」に心決めてますが、ソフトバンクは春モデルの発表を待ってから考えたいところです。ちなみにドコモは選択肢としてありえません。あのメール仕様じゃ使う気になりませんしね。PCサイトビューアー定額もないし。

 ふぃぃ、キャッシュからなんとかデータ復帰できたよ……。やはり電車で更新は危ないな……。

2006年10月29日

ソフトバンクの無料攻勢で考える携帯電話の料金プラン

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ソフトバンクの進撃が続いております。

いろんな意味で驚愕しまくりの「予想外割」発表時、26日に発表するとしていた隠し球は「端末0円」攻撃でした。

ソフトバンク、「新スーパーボーナス」は頭金0円の分割払い
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31686.html

ITmedia +D モバイル:「0円大好きのソフトバンク、端末の持ち帰りは全て0円」──孫正義社長
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0610/26/news059.html

ソフトバンク、携帯電話全機種を「頭金0円」で販売:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061026/251883/

まあ無料といっても頭金がゼロになり、月の支払いに加算されるというだけなんですが、ここまで無料で攻める姿勢には頭が下がりますね。これに関してはリリースが出てないので正式な情報がイマイチわからないんですが、705SHのようなエントリーモデルに関しては端末の月々の支払いも無料で、905SHのような高機能モデルでは月額390円を支払う必要がある、ということに。

この「端末無料」作戦は結構いいなと思いました。といっても前回述べたように料金プランは問題ありまくりなわけですが、その料金プランをきっちり理解した上でソフトバンクを選ぶんであれば、どうせ27ヶ月縛りなんだから「毒を食らわば皿まで」感覚で、端末がとりあえず最初だけ無料になるのは結構嬉しい。というか27ヶ月縛りなんだからむしろそのくらいしないと割に合わないとも言いますけど。

料金の見せ方って割と大事で、たとえば月額500円だけど年額一括すると5500円でいいよー、みたいなプランがあっても、気軽に手を出せるのは月額プランだったりする。実際には一括が安くても、月々ちまちまはらうほうがいいんです、っていう人は結構多いと思います。

しかも見方を変えると、これって端末料金を電話料金と合算して請求できるということですよね。これってISPとかだと「請求書を一括にできてオトク!」とか自慢げにアピールする部分だったりもするわけで。繰り返しますが料金プランを納得し、27ヶ月縛りに飛び込む覚悟があるのであれば、この端末頭金無料作戦はなかなか魅力的だと思います。

ただ気になるのは、月々の端末分割料金は無料になるってことは、結局インセンティブが働いているわけですよね。「インセンティブモデルはおかしい」とあれだけ言っていた孫さんですが、実際にはインセンティブをやめたわけではありません。正しくは「インセンティブの元を取るまで27ヶ月間お前ら契約やめるなよ」という縛りでしかない。

海外では確かにインセンティブモデルがありませんが、その代わり余計な料金を通信料金で稼ぐ必要がありませんから通話料は安価です。ソフトバンクの場合、結局はインセンティブモデルを継続しておきながら、ゴールドプランの通話料金は他キャリアと比べても高くなっているという罠。ウィルコムみたいにセカンド端末として持つならともかく、ソフトバンクをメイン端末で使おうとすれば、どうしてもソフトバンク以外の通話やメールは発生するわけで、無料通話もないゴールドプランはかなり高くなってしまいそう。実はオレンジプランやブループランのほうが幸せになれそうな気がします。


そんな孫さんの攻撃っぷりに、ドコモもたまらず反撃。

ドコモ中村社長、「孫氏の発言には怒りすら覚える」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31710.html

ITmedia +D モバイル:言いたい放題のソフトバンクにもの申す──ドコモ中村社長
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0610/27/news109.html

ドコモ中村社長,ソフトバンクモバイルのやり方に対し「怒りを覚える」:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061027/252028/

しかしながら、非携帯電話ユーザーとしてはドコモの発言もつっこみどころ満載なわけですよ。

 中村氏は、「23日夜から言われっぱなしで、怒りすら覚える部分がある」と発言。ソフトバンクの新聞広告を持ち出して、「0円の表記と、孫社長の名前は大きく書いてあるが、大切な条件が小さく書いてある。ソフトバンクモバイルに移動したが、請求書を見て、こんなはずじゃなかったという人が増えることが心配。こういう出し方はフェアなのかどうか」などと語った。

これが「4,095円で定額!」とパケホーダイを宣伝しているキャリアの言うことですかね。ドコモもやってること一緒じゃありません?

解説しておくと、ドコモのパケホーダイはあくまでオプションですから、4,095円に月額基本料がかならず必須になるので、4,095円のみとはいきません。「でもデータだけ定額という意味ではあってるのでは」という考えもありますが、実際にはパケホーダイにはiモード料金が含まれていないから、データ通信だけ考えても210円足りませんよ。

iモード付加機能使用料:200円(税込210円)/月のお申込みが必要です。ご利用いただくサイトによっては、別途iモード情報料がかかる場合があります。

パケ・ホーダイ(パケット定額サービス) : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/pake_houdai/notice.html


定額の宣伝に関してはauも同じこと。ダブル定額の料金だけをピックアップするけど、EZwebの料金月額300円は含めていない。確かにソフトバンクの今回の料金プランはやりすぎ感がありますが、他の携帯電話キャリアも自分の料金プランをまず見つめなおすべきではないでしょうか。

ここ最近は既存ユーザーにあまり優しくないウィルコムですが、少なくとも「ウィルコム定額プラン」はかなりわかりやすい。通話料こそ既存プランよりちょっと高い場合もありますが、どこにかけても料金一律で携帯電話・PHSへの発信もそれなりに安価。月額2,900円払えばウィルコム間通話およびすべてのEメールが無料。ウィルコムは一見同じような定額プランに見えるソフトバンクに対して、きっちり料金プランのシンプルさで勝負したほうがいいと思いますね。


【追記】
 トラックバックしていただいたネタフルにて修正が入っているので一応補足。上記では「ウィルコム間通話は無料」と書いていますが、きちんと正確に表現するなら「ウィルコムならどの070にかけても定額」であります。

2006年10月20日(金)より「ウィルコム定額プラン」の無料通話先をウィルコムだけではなく、ウィルコム以外のPHS事業者を含むすべての070番号へと拡大いたします。

「ウィルコム定額プラン」の無料通話先がすべての「070」番号へ拡大
および新オプションサービスの導入について
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2006/10/18/index.html

このあたり表現迷ったんですが、070なら定額といっても相手はすでに新規加入がほぼできない状況にあるアステルとNTTドコモであって、知り合いがアステルやNTTドコモのPHSユーザーというのでもないとメリットないんですね。

しかも同じ070といっても、アステルやNTTドコモのPHSからかけても定額になるわけではなくて、定額通話ができるのはウィルコムのみなので、ソフトバンクの「相互定額」というところにあわせて「ウィルコム定額」という表記にしていました。

ただもちろん、ウィルコム以外の070へも定額範囲内で電話できるというのが一番正しい点なので、この点は補足させていただきます。誤解を与えた方々にはお詫びいたします。

WILLCOM|ウィルコム定額プラン
http://www.willcom-inc.com/ja/plan/phone/fixed_rate/index.html

ドコモ社長の発言にもう1つ突っ込み。

 加えて、「固定発携帯電話料金は、3分120円だったものを、ドコモは3分70円、auは3分80円へと値下げしてきた。それに対して、ソフトバンクモバイルは3分120円のまま。これはかなり収益に作用する部分であり、こうした点を言わないことは疑問」などと語った。

固定発携帯電話の料金値下げは、今は無き平成電電が言い出したもので、その当時の携帯電話キャリアはみんな料金値下げを渋ってた。それを「料金値下げにがんばってきた」みたいな言い方もいかがなものでしょうかね。

総務省が裁定、固定発携帯着の料金設定権は平成電電側に
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/11793.html

ソフトバンクのあまりの攻めっぷりに反論したくなるのはわかります。でもいま他キャリアがすべきは「あいつはずるい」と言うことではなく、いかに自分たちがきちんとしたサービスを提供しているかをアピールすることではないでしょうか。なんだかこの一連のやり取りって、中学生が「先生、○○くんだってこんなズルしてます」って言い合ってるすごくみっともない言い争いに見えます。

MNPのおかげで「新規顧客の流動」にばかり目がいきがちですけど、本当に大事なのは既存のお客さんを大事にすることでは。なんだか最近はお客の奪い合いにばかり焦点が言っているような気がして心配です。テレビCMなんかも「こっちにおいでよ」とか「いいことあるよ」とかばっかりで、声の無い既存ユーザーが忘れられている気がしますよ。


そして最後に発生したソフトバンクのMNPシステム障害。わざとだったらシャレにならんですが、わざとじゃないとしたら実に運の悪いタイミングですね。そうではないとしても「わざとやったの?」と見る人がでてきてもおかしくない絶妙のタイミング。メディアやネット上では悪役イメージがつきつつあるだけに、ソフトバンクは「障害ですみません」というアピールをきちんとしておいたほうがいいように思います。

ソフトバンクのMNPシステムに障害、ドコモやauに乗換え不可
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31722.html

2006年9月11日

ウィルコムはそろそろネット25を認知してほしい

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 携帯電話向けフルブラウザで有名なjigブラウザが、とうとうW-ZERO3にも対応です。

jigletが利用可能なW-ZERO3向け「jigブラウザ」提供開始
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/30968.html

 お試しは無料だということでどんなもんじゃいと思ってインストールしてみたけど、とりあえず自分には無用の長物だということが瞬時に判明。

 それはなぜかというと、ウィルコムのオフィシャルISP「CLUB AIR-EDGE」回線でないとダウンロードはもちろん設定や起動もできないからです。一通り設定終わってから回線だけ切り替えて使ってみたけど、やっぱりCLUB AIR-EGDEからでないと起動できなかった。

 もちろんウィルコム定額プランやつなぎ放題のユーザーであればCLUB AIR-EDGEが無料で使えるので問題ないですが、私が使ってるのはネット25。25時間まで定額、以降は従量制という準定額ですが、ネット25では公式アクセスポイントが別途有料になってしまいます。公式ISPのPRINは1分5.25円で、上限は1,575円/月と結構高い。なので私は月額315円のIIJmioを使ってます。

 ネット25を何故選ぶかというと、PCにもつないで使う場合は非常にコストパフォーマンスがいいから。つなぎ放題の場合、32kbpsの1xは安いですが遅いし、128kbpsの4xは早いけど高い。ネット25なら4xのスピードを1x並みの低料金で使えるので非常に重宝するのです。25時間というと1月の営業日20日で換算すれば毎日1時間使ってもおつりがくるくらいですから、外出先でしか使わない私には制限も問題なし。

 しかしこういう公式サイトが必須のサービスを使う時にネット25は非常に不便なのです。jig.jpが悪いとは思いません。UAなんてブラウザでいくらでも変えられるので、IPアドレスできちんとキャリアを確認するというのは大事だと思います。

 でもちゃんとウィルコムのサービスを使っているのに、こういう時だけ除外視されてしまうのが辛い。ちゃんとPRINを使えばいいだけの話かもしれませんが、PHS接続だけに月額1,575円というのは周囲のサービス見ても高すぎです。1,575円もあったらダイヤルアップとADSLをコミコミで契約できるくらいの値段ですから。

 なのでお願いですウィルコムさま。そろそろネット25でのCLUB AIR-EDGE利用も無料にしてもらえませんか。全部がタダとは言いません。ダイヤルアップでつないだ時は旧設備だから課金してもいいと思いますが、パケット接続であればつなぎ放題やウィルコム定額プランともそれほど変わらないと思います。ネット25で使っているようなマニアックなユーザーは少ないのかもしれませんが、せっかく使いたいサービスを使うために別途多額な料金が発生するのは辛いです……。

2006年7月31日

W-ZERO3のオススメ料金プランを考える

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このエントリーは2006年7月に書いたものですが、最近になってまた参照数が増えていることもあり、通信速度をW-OAM対応に書き換えました。W-OAMは機械さえ対応していれば料金は同じで、エリア内であれば64kbpsが102kbps、128kbpsが204kbpsに高速化されます。なお、修整は本文のみで画像には反映しておりません。

 W-ZERO3[es]の登場で更に人気を集めているW-ZERO3シリーズ。フルキーボードでPCサイトも閲覧できてと機能盛りだくさんの端末ですが、意外と難しいのが料金プラン。よく知人から料金プランについて相談受けることもあり、DDIポケット時代からの古参ユーザーであります私なりのW-ZERO3向けオススメ料金プランを紹介してみたいと思います。


「音声プラン」でも「データ通信プラン」もできることは変わらない

 ウィルコムの料金プランは大きく「音声」「データ通信」の2種類がありますが、実は「音声専用」「データ通信専用」というプランは一部の例外を除いてほとんどありません。音声プランを契約しても、音声通話無料分を利用してデータ通信できるし、データ通信プランでも音声通話ができる。このあたりすごくややこしいのですが、あくまで「音声/データ通信向け」だという理解していただけるとわかりやすいと思います。

 今回の料金比較では、W-ZERO3を使う人はデータ通信もある程度使うだろう、ということで音声プランは除外。また、W-ZEROが対応していない[PRO]プランや従量課金の「データパック」シリーズも外し、データ通信の定額もしくは準定額プランのみを対象としました。テーブルは入りきらないので画像キャプチャにて。


※A&B割:対応ISPのブロードバンドコースに加入していれば15%オフ。大手ISPはほぼ対応


PCでも使えて安価な「つなぎ放題[2x]」。通信速度は64kbps102kbps


 上の料金比較の細かいところを補足。まずはウィルコム間での通話料金無料が必要なら「ウィルコム定額プラン」+「データ定額」しかありません。しかしこのプラン、決して料金が安いとは言い難い。10万パケットしか使わなければ3,950円ですが、上限までいくと月に6,700円かかります。

 例としてYahoo! JAPANにアクセスしたとしましょう。今確認した限りでは、Yahoo! JAPANのデータ量はHTMLが98.3KB、画像などファイル一式が69KBで合計は167.3KB。1パケットは128byteですから単位を合わせるために167.3に1,024を乗じると171,315.2バイト。これを128で割ると1,338.4パケットが1回で課金されます。

 Yahoo! JAPAN1回見ると約1,300パケット。平日で20回見たとすると1,300×20で26,000パケット。Yahoo!クラスのサイトを1日5個みたらもう10万パケットは突破ですね。これがFlash対応サイトだとさらにパケットは跳ね上がるでしょう。フルブラウザでPC向けサイトを積極的に見る人は6,700円くらい使う気でいたほうがいいかも。

 というわけで対抗馬の料金プランです。まずは「つなぎ放題[2x」」こちらはデータ定額が最大128kbps204kbps(4x)なのに対して最大64kbps102kbps(2x)ですが、データ通信の料金や時間の上限がありませんし、PCにつないでも使えるのが強み。また、PCほどスペックの高くないW-ZERO3では、64kbps102kbpsにしても128kbps204kbpsと数字ほどの違いは感じないかもしれません。個人的にはこのプランがオススメです。

128kbps204kbpsでPCもOKなネット25。ただし使い方はひとクセあり


 速度にもこだわりたいけど料金は安く、という人はネット25をオススメ。こちらは25時間まで定額で、それ以上は従量課金というプランです。つなぎ放題[2x」と違って128kbps204kbpsに対応しており、PCで使えるので、PCとW-ZERO3合わせても25時間いかない、という人にはうってつけ。

 ただこのプランは少々クセがあります。まず1つは「つなぎ放題」では無料で使える公式ISPがネット25では定額範囲外で有料のため、ISPを自分で用意する必要があること。ISPのブロードバンドプランでは無料でウィルコム対応していることも多いので、まずはISPを調べてみて下さい。単独プランの場合、IIJmioが月額315円で最安値です。

 2点目は上記の続きですが、ウィルコム公式アクセスポイントを利用する場合は定額に含まれないこと。このためウィルコム公式サイト、ウィルコムメールは25時間に関わらず別料金が発生します。ただし、ウィルコムメールについては月額525円の「メール放題」をつけることで無料にできますので、実質は公式アクセスポイントが別課金になるところが問題でしょうか。

 ウィルコム向けの公式ゲームアプリなどは公式アクセスポイントでないと使えません。また、携帯電話向けサイトでIPアドレスから端末を判断している場合もウィルコム公式アクセスポイントでないと対象外になります。ただ、そもそもウィルコムは携帯電話向けサイトでほとんど対応されていないのであまり意味はないかも……。

 以上の理由からネット25のメリットは「安価」「25時間まで定額」「PCでも使える」、逆にデメリットは「公式サイトが別途課金」「ウィルコムメールも別途課金(ただしメール定額は適用できる)」といったところでしょうか。このあたり理解して使える人、特にウィルコムメール使わない人なんかには安価で128kbps204kbps接続できるのでいいでしょう。私はもともとPCで使うのがメインだったのでネット25を使ってます。


PCで時間制限なく128kbps204kbpsでつなぐなら「つなぎ放題[4x]」

 さて、PCで使う場合ですが、前述した通りPCサイトはパケット課金だとあっという間にパケットが飛んでいきます。ウィルコム定額プラン+データ定額はPCで使うと上限が9,200円に変わりますが、ここまで使ってしまうんだったら128kbps204kbpsのつなぎ放題[4X]を使った方が安いという罠。A&B割を適用すると1,200円近く安く使えます。もちろん速度や時間という制限はあれど、つなぎ放題[2x]やネット25もPCで使うならいい選択肢でしょう。

 最後にパケコミネット。こちらは20万パケットまで定額というプランで、つなぎ放題と同じく公式サイトや公式メールは20万パケットの範囲内に使えるのですが、何度も説明している通りPC向けサイトをパケットで閲覧するのはかなり危険。使うのはメールが主であまりサイトは見ない、という人ならメリットありそうですが、それ以外の人はにはあまり向かなそうですよ。

 おまけですが、ウィルコム定額プランの場合、一般加入電話の料金がちょっと高いという秘密もあります。ウィルコム定額プランは一般加入電話への通話料金が全国一律10.5円/30秒。これに対して「つなぎ放題[2x]/[4x]」の場合、同一区域内は10.5円/70秒と倍以上で、60km以上100km以内でも10.5円/36秒と安い。100kmを超えるとさすがに定額プランが安くなりますが、ビジネスなどで使っていて近場への通話が多い場合、通話料金が倍近く変わってきますのでお気を付けて。


ウィルコム定額プランの通話料金
http://www.willcom-inc.com/ja/plan/phone/fixed_rate/index.html

つなぎ放題の料金プラン
http://www.willcom-inc.com/ja/plan/data/whole/charge/index.html

2006年6月 5日

ウィルコムの位置検索サービスを試す

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ウィルコムが4月に開始した位置検索サービス、遅まきながら体験してみました。

ウィルコム、位置検索サービスを4月6日開始
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28435.html


 なぜこんなに遅くなったかというと、手続きに手間取ってしまったから。方向音痴な自分としてはこういう位置検索サービスは願ったり叶ったりで、4月6日にすぐ申し込もうと思ったら公式サイトに

資料請求フォームから「ウィルコム位置検索サービス申込書」をお取り寄せいただき、お申込みください。

WILLCOM|ウィルコム位置検索サービス
http://www.willcom-inc.com/ja/service/location/


と書いてあり愕然。既存ユーザーだったら個人情報も持っているし、Webから契約プランを変更できる「Pic@nic」なんてサービスも持っているのに、なぜ今さら書類なのよ……。

出鼻をくじかれたショックで、書類返送手続きもだらだら進めていたら数週間が経過し、さらにハンコ押してないという凡ミスで書類が戻って来るという始末。はいそうです、全部自分の手続きがテキトーだったのがいけないのです。さらにメールアドレスの記入が手書きゆえに読み取りづらく、ウィルコムの方から直々に「これは1ですかiですか?」なんてお電話を頂戴したこともあって、結局使えるようになったのは5月末でしたよorz。

で、サービスの詳細を見て自分の理解が違っていたことに気づく。これは自分のいる場所を確認するのではなく、他人の居場所を知るためのサービスなのね。要は子どもに持たせたPHSの居場所を、PCや携帯電話から確認できる、ということです。

使い方は大きく2つで、1つはPCや携帯電話から専用サイトにアクセスし、位置検索に申し込んだPHSの居場所を通知させる方法。もう1つは逆にPHSから自分の居場所を通知する方法です。前者はサイトから、後者はメールで通知されるURLにアクセスすると地図が表示される仕組み。

 URLは携帯電話とPC両対応で、アクセスした端末に最適な画面が表示されます。位置を通知するメールアドレスは2つまで登録OK。なお、URLにアクセスする場合、ウィルコム端末であればケータイモードでケータイ用地図、フルスクリーンでPC用地図が出るので、より広範囲の地図が見たい時はフルスクリーンでアクセスすると便利ですよ。

使ってみて感じた課題の1つは精度の悪さ。この位置検索サービスでは基本的にPHSが接続したアクセスポイントの位置を表示する仕組みらしく、位置情報は自分の居場所というよりもアクセスポイントの位置ということになります。しかし原理的には3つのアクセスポイントを使い、それぞれの距離から位置を割り出す3点測量のほうが精度は高まるのです。この違いについて詳しくは以下のサイトをご覧下さい。

位置情報精度対決!AH-K3001V v.s. AH-J3002V!
http://www.phs-mobile.com/jikken/j017.html


ユーザーが熱いウィルコムでは、公式サービスが出る前から位置情報を使ったサービスが有志によって作られていました。その1つが下記URLのもので、私も愛用させていただいています。

Kuroken Blog Plog Drop:貴方のページにも位置情報→地図を置こう! http://blog.goo.ne.jp/kuroken_com/e/2ae76de54fad21aea04ba01d4086de7a


こちらはいきなり位置情報取得に入ることで3点測量が使えている模様。というわけで位置情報の違いを比べてみました。

まずは汐留の日テレホールで計測した場合。右はウィルコム、左は上記ブログのサービスで地図にはMapionを用いています。どちらもピンポイントとは行きませんが、距離で見るとウィルコムは大幅にズレが生じています。

Mapionで計測ウィルコムで計測


次に有楽町の東京国際フォーラム。こちらはMapionの場合ほぼばっちり計測してくれました。実際にはA棟にいたのでもうちょい左寄りなんですが。それに対してウィルコムよ、有楽町どころか東京駅行っちゃったよ……。大まかな位置を知るには十分ですが、自分の位置情報としてはやや不安の募る精度です。

Mapionで計測ウィルコムで計測


次に気になったのは通知URL。論より証拠なのでまずはURLご覧下さい。

http://alds2.tliserv.co.jp/wLoc/mailmap/20060604154007_070xxxxxxxx.asp(xxx……は伏せ字)

ご丁寧に位置情報の取得時間と電話番号を丸ごと表示ですよ。取得時間はいいとしても、電話番号までインターネット経由で送るとは。ウィルコムの会員サービス「Pic@nic」の場合、メールに記載された電話番号はいくつかの場所が伏せ字になっているので、「メールで電話番号は送らない」という認識はあるようなんですが、これじゃ友達はまだしも、気軽にmixiやブログにエントリはできないな……。1週間で閲覧期限が切れるんでもともとそういう使い道ではないかもしれませんが。

と、課題の多いこのサービスですが、そもそも自分の位置を調べようとする使い方が本筋とは外れているので、自分の子どもがいる位置を大まかに知りたい、くらいの要望では十分かもしれません。でもせっかく3点測量ならそこそこの精度でるんだし、自分の位置を知るためのサービスも欲しいなあ。

2006年2月27日

WX310Kのミュージックプレーヤー機能でフリー着うた生活

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 WX310Kユーザー待望のミュージックプレーヤー機能が本日公開されました。WX310Kをお持ちの方は、本体のファームウェアを最新にアップデートした上で、公式サイト「サイトK」から購入できますよ。

WX310K向け追加アプリ「ミュージックプレイヤー」27日発売 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/27919.html

 しかしながら待望といってもミュージックプレーヤー機能そのものはちと微妙。ATRAC対応というリリース時の話からイヤな予感はしてたんですが、ミュージックプレーヤーで再生できるのはPCからソフト経由で転送したセキュアなファイルのみ。生のMP3は再生できるけどミュージックプレーヤーでは読み込めないという何とも使いづらい仕様です。とはいえ、MP3が単体でファイル再生できるようにはなるので、誰かしらそのままMP3が読み込めるプレーヤー機能を作ってくれれば最高な訳ですが。

ちなみにミュージックプレーヤー機能を購入したユーザーは無償でダウンロードできる「BeatJam for WX310K」もあんまり意味なし。このバージョンだとCDからのMP3リッピングができないし、このソフトでなくてもATRAC転送に対応していれば問題ないので、同じく無料のSonicStageでも十分。元々MP3は別のソフトでリッピングしていて、純粋にWX310Kへの転送にだけ使いたいというのでもなければおすすめはしないかなー。ユーザーインターフェイスはそこそこ使いやすそうではありますが。

ではなにが待望かといえば、MP3が再生可能になったことで着信音が自由に設定できるようになったこと。生のMP3が再生できる携帯電話ってそれだけで前代未聞な気がしますが他にもありましたっけ?

 しかし着信音に設定できるのはminiSDではなく本体メモリに保存したファイルのみ。本体メモリは5.3MBしかありませんから、MP3ファイル1つですら入れるのが難しそう。しかも着メロに使うならオープニングではなくて好きなところから再生したいのが人情ですから、そもそも1曲まるごと本体メモリに入れるって使い方はなさそうです。

 と、前置きが長くなったところで要はMP3の切り出しソフトを使いましょうという話なわけですが。前機種「AH-K3001V」の時はフィリップスの「mobile PhoneTools」というソフトを使ってましたが、これはadpファイルを作るための選択肢であって、今回みたいにMP3が使える場合は意味がない。しかもmobile PhoneToolsだと時々読み込めないMP3もあったのでイマイチ使いづらいのでした。

 で、その道の詳しい方にご教授いただいた上で今回使ったのが「Audacity」というソフト。標準でWAVE/Ogg Vorbis/AIFF形式の楽曲ファイルの編集に対応していますが、そのままではMP3ファイルをいじれません。なので別途MP3エンコーダ「LAME」が必要になります。

窓の杜 - Audacity http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/soundedit/audacity.html

自分の場合は、もともと使っているリッピングソフト「CDex」にLAMEが含まれているので問題なしでした。LAMEは音質などで定評あるエンコーダのようですから、入れておいても損はないかも。ただ、運用はちと面倒な部分があるのですが、それはまた機会を改めて書きたいと思います。

CDex http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=567

AudacityでLAMEを設定する場合、「編集」「設定」の「ファイル形式」タブで、MP3 書き出しセットアップの「ライブラリ検索」を選び、「lame_enc.dll」を指定してあげればOK。CDexを使う場合であれば、ダウンロードして解凍したフォルダに入ってます。

あとは楽曲ファイルをドラッグ&ドロップなどでAudacityに移し、切り出したい部分をテキトーにドラッグで選択。選択した両端までマウスを持って行くとカーソルが指の絵に変わるので、後はドラッグで選択幅を変えられます。選択した領域は再生ボタンと停止ボタンで再生可能。ただし一時停止だと選択範囲に関係なく一時停止してしまうのでお気を付けあれ。より正確に好きな場所で切り出したい場合は拡大も併用するといいですよ。

無事選択が終了したら、あとは「ファイル」から選択部分をMP3で書き出すだけ。WX310Kに持って行く場合、メールだと重いのでminiSDにいったん保存し、「移動」を使って本体に保存するといいでしょう。ただ、ファイル容量にはくれぐれもご注意くださいませ。

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