あんまりネットでマイケルネタには触れない方向性だったのですが、R30さんとこの80年代洋楽のお勧めPV一気読みを読んだら火がついてしまいました。
自分が洋楽ハマったのは90年代からだけど、その頃は80年代から90年代のPVがものすごい好きですごい勢いで見てたなぁ。毎週テレビ神奈川の「Billboard TOP 40」を見ていて、年末に放送されるTOP 100では上位のランキングを1人で予想するとか暗いことやってた。懐かしすぎて恥ずかしい思い出ですよ。
その中でも洋楽を含めて音楽というものに目覚めさせてくれた人がマイケル・ジャクソンなわけですが、世間ではやはり整形とか肌の色とか少年虐待疑惑とかゴシップ系のネタがあふれまくっているので、ここはひとつ自分の記憶の中から、アーティストとしてのマイケルに関する小ネタをつれづれなるままに書きなぐってみたいと思います。
ちなみにこれらの知識は洋楽聴きまくってた90年代のものが中心で、当時のテレビやマイケル関連書籍から得たもの。今は状況が違うかもしれないし、書籍に書いてあったことすべてが真実とも限らないので、これは違うという点があったらご指摘いただければ幸いです。
・世界で一番売れたアルバムはマイケル・ジャクソンの「Thriller」だが、世界で2番目に売れたアルバムもマイケルの「BAD」だった
この記録はもう抜かれてるかもしれませんね。ただ、自分がハマってた90年代当時はそうだったと認識してます。ちなみに米国内の売上1位もThrillerでしたが、再結成ブームによってイーグルスに抜かれました。米国内ランキングが現在どうなっているかも今はデータなしです。
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リンクは輸入版ですがデジタルリマスタリングなのでこっち張りました
・マイケル・ジャクソンの代名詞でもあるムーンウォークは、実はマイケルが考えたものではない
関連書籍やインタビューの中で、とある少年が踊っていた振り付けをインスパイアしたと本人が述べています。ムーンウォークとして知られている技はもともと「バックスライド」と言い、ムーンウォークという技はまた別にあったらしい。
さらにムーンウォークというと前に動いているように見せながら後ろに移動する技が代表的ですが、マイケルはその後、その場で回転するムーンウォークや横に移動するムーンウォークなども生み出しています。
・チャリティーソング「We Are The World」の曲を作ったのはライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソン
しかも曲のほとんどはマイケルが作ったといわれています。歌とダンスのイメージが強いマイケルですが、実はソングライティング能力も卓越しており、ほぼ自作曲で占められたBADからは5作のNo.1を生み出しました(うち1曲は自身の曲ではないですが)。ただ、セルフプロデュースゆえに昔の良さが失われたという声があるのもまた事実。
Various Artists
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もうCDは絶版かな?
・全米のオリコン的存在とも言えるBillboardで初登場1位を初めて獲得したのもマイケル
ここはかなり記憶ベースなので話半分でよろしく。それまでNo.1の最短記録はビートルズの「Can't Buy Me Love」の2週だったのが、マイケルが95年にリリースしたシングル「You Are Not Alone」で初登場1位を獲得しました。(余談ですがこのYou Are Not AloneのPVはマイケルの作品群の中で最悪のデキです)
ただ、悲しいことに翌週にはクーリオが「GANGSTA'S PARADISE」で初登場1位、その次の週にはマライア・キャリーが「FANTASY」で初登場1位を獲得するなど、マイケルは単なる1週天下に終わりました。さらにこの前には、ジャネット・ジャクソンとの競演で話題を呼んだ「SCREAM」で初登場5位という登場週での歴代最高位に輝きながら、これまた翌週に初登場5位の座を奪われるというなんともついてない展開になっております。ちなみに2曲とも「HIStory」に収録です。
Michael Jackson
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2枚組で1枚がベスト、もう1枚がニューアルバム
・「All I Wanna Do」でブレイクしたシェリル・クロウは昔マイケルのライブのバックボーカル
BADツアーではバックボーカルしてました。マイケルのデュエット曲「I Just Can't Stop Loving You」ではライブでデュエットしてます。その後一回アルコール依存症になりながらAll I Wanna Doでブレイクしたシェリルは、All I Wanna Do自体が酒飲みながら収録してたと告白したとか。
・ビリー・ジーンは実在する
といっても歌とはあまり関係ないですが。往年の名テニスプレーヤーです。
ジーン・キング,B - テニス365 | tennis365.net : 選手名鑑
http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00135
曲が発表になった際、このテニスプレーヤーが曲のモデルかと噂されたものの、マイケルに当てられたファンレターがきっかけになったと本人は説明。ちなみにビリー・ジーンはマイケルの自作曲です。
立ったままその場で斜めになるPV「Smooth Criminal」のシーンは、ライブ映像でもそのまま再現される
Smooth Criminal自体、映画「MOONWALKER」の一場面を切り出したものですが、これはライブで見たとき本当に感動しました。どうやっているかというと、靴の裏に穴が開いていて、そこに棒を差し込んだ後に背筋の力だけで前に倒れるらしい。マイケル好きを自称する(ファンからは賛否両論ありますが)湯川れい子によれば「並みの背筋力ではできない」とのこと。
ちなみにマイケルのライブ映像は長いこと作品化されませんでしたが、CD4枚組のベスト+DVDのボックスセット「アルティメット・コレクション」では、ブカレストで行なわれたDANGEROUSツアーの模様が始めてDVD化されました。この中で見られる斜めシーンは必見。CDには未発表曲も多く収録されており、J5時代からの軌跡がまとめられているので1つ持っておいてもいいかもですよ。
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ディズニーランドで上映されていた「キャプテンEO」は半永久的!? に作品化されない
20代後半より上なら一度は見たことあるとおもわれるキャプテンEOですが、著作権をディズニーとマイケル、ソニーがそれぞれ持っており、方向性の違いから作品化される可能性が極めて低いんだとか。個人的にはマイケルの映像作品の中でTOP3に入るべき快作であり、Thriller以降BAD以前という一番マイケルの(顔が)いい時期に作られた作品でもあるので、なんとかDVD化されることを期待したい。なお、キャプテンEOのダンスで使われている「We Are Here To Change The World」は、前述のアルティメットコレクションで初めてCD化されました。思いっきり映像からの切り出しっぽくて楽曲クオリティは低いけど曲そのもののできはすばらしいです。
・マイケルはビートルズの著作権のほとんどを持っている
最近マイケルがお金に困って売却するという報道があったのでこれは知名度高いかも。関連書籍によればこの権利が売りに出された際、マイケルがポール・マッカートニーに「売ってるから僕買っちゃうよ」と電話したら「好きにすれば」との返事だったのでほんとに買っちゃったらポールが激怒してそれ以来仲が悪い、ということになってますが真実のほどは知りません。
かなり勢いで書いたんでタブロイドレベルのネタも多いかも。間違いや最新状況などご存知の方はどどんと突っ込んでください。なお、マイケルのPVはほぼ公式サイトで見られますので興味ある方はそちらもどうぞ。
Michael Jackson
http://www.michaeljackson.com/
あと、少年性的疑惑についてもちょいとコメント。その真実は当事者でないと知らないし、もしやってたらそれは明らかな罪だと思いますが、彼の育ちを考えるとちょっと同情するところも。親父はDVでことあるごとにムチや鉄拳でしばかれ、時には空砲ながら銃を突きつけられたこともあるというマイケル兄弟。しかもジャクソン5時代にアイドル人気絶頂だったマイケルの兄たちは、当時10代前半のマイケルが寝てるホテルの部屋に女の子連れ込んであーだこーだしていたらしく。幼少期から今までスーパースターとして生活し続け、そんな家庭環境で育った彼だけに、そういうことが起きても不思議ではないよなぁと思います。もちろんほんとにやってたらダメなんですけどね。