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2007年9月30日

SonicStageレスのウォークマンライフ

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 以前にeyeVioのローンチパーティーでゲットしたウォークマン、大変に愛用しております。


SONY ウォークマン Aシリーズ ビデオ対応 2GB ホワイト NW-A805 W (ソニー)

 どうにもiPodのスクロールが苦手で、行きたいところで止められないので自分としてはこういう十字キー型のほうが好み。音楽だけでなく動画も静止画も行けるし、動画は液晶がキレイですごく見やすい。動画はiPod nanoも対応したのでその魅力は薄れてしまったかもしれないけど、デザイン面も含めて十分対抗馬になるんじゃないかな。

 さりげなくすごいのがファイル検索で、漢字のタイトルでもきちんと五十音でソートされる。ファイルが増えすぎた人にはかなり便利な機能だと思います。というわけでウォークマンの面白さを動画でちとご紹介。


日本語でソート


イニシャルサーチ


タイムマシンシャッフル


動画の表示イメージ

 と、ハードウェアには満足しているんですが、問題はSonicStageのできがあまりにもなこと。ソフトは重いし転送も遅いし、インターフェイスは嫌いじゃないけどかなり使いにくい。

 中でも苦手なのがプレイリスト周りの機能で、iTunesでは当たり前の「プレイリスト作成」→「プレイリストに音楽ファイルをドラッグ&ドロップ(orプレイリストにリッピング)」→「プレイリストごと転送」ができない。楽曲ファイルを先に転送し、それからプレイリストへ登録しなきゃいけないのです。新曲ばかりレンタルして聴いているプレイリスト派にはかなり辛い仕様。

 苦肉の策として取り込んだ楽曲の取り込み日付順でソートできるので、リッピング終わったら日付でソートして上からまとめてドラッグ&ドロップで登録してるんですが、これ取り込み日がバラバラだと1つ1つアルバム名で探さなきゃいけない。ライブラリが大きくなるとかなりしんどそう。

 さらに一度デバイスに転送したプレイリストに楽曲を追加できない、デバイス内の楽曲削除はプレイリストごとできない(楽曲ファイルを指定しないとプレイリストだけ削除されて楽曲は残る)」あたりもかなり厳しい仕様。全体的にアルバムでの管理ばかりで、プレイリストという概念がかなり追いやられてるんですよね。大容量での音楽管理時代だけにプレイリストこそ重要だと思うんですが。

 ちなみに静止画と動画に関しては、マスストレージに対応しているので、それぞれ対応しているフォルダにつっこむだけ。SonicStageがいらないどころかMac OSだって使えます。問題はほんと音楽管理なんですよねえ。

 で、考えたのがSonicStageではない音楽管理ソフトを使うという方法。それがジャストシステムの「BeatJam」であります。

Music@Life PCで音楽をもっと楽しく! 音楽ダウンロードでいつでも試聴・購入
http://beatjam.justsystem.co.jp/app/static/beatjamle/index.html

 BeatJam自体は有料のソフトですが、無償で利用できるLE版も用意されております。ATRAC楽曲の管理も対応しているのでウォークマンの楽曲管理もOK。実際に使っているんですが、要望していたプレイリストごとの楽曲登録やプレイリストでの編集はOKでした。さらには一度ウォークマンに転送したプレイリストへの楽曲追加もできるので、やりたいことはこれで一通りできる。

 無償版ではリッピング機能がついてないんですが、まあそれはiTunesとか他のソフトで代用すればいい。それも含めてすべてBeatJamで、って人は有料版もご検討くださいませ。


BeatJam 2005[Music Server Edition](発売記念パッケージ) (ジャストシステム)

Wiiユーザーにお勧めのスイッチングハブ

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 家の中のLANが足りなくなってきたので、久々にスイッチングハブ増強しました。

Cimg2507

アイ・オー・データ機器 100BASE-TX/10BASE-T対応 5ポートレイヤー2スイッチングハブ(パールホワイト) ETX2-SH5SPW (アイ・オー・データ)

 この製品の特徴は、給電をUSBで行なえるということ。スイッチングハブを使うには普通LANケーブルと電源ケーブルが必要になりますが、この製品なら電源ケーブルの代わりにUSBケーブルでつなげばいいから、電源コンセントが1つ減らせます。

 といってもスイッチングハブたるもの常に起動していなければいけないから、USBでつなぐ先もつねに電源がはいってないとだめ。というところでWiiの登場になるわけです。WiiならWii Connectで24時間起動しているだけでなく、USBポートからの給電もOK。電化製品の多い我が家においてコンセントを1つ省略できるというのはかなりのメリットなので愛用しております。

 常時起動でUSBつき、というと実はNASでもいいんだけど、そこがWiiならではのもう1つのメリット。我が家はADSLなので電話回線のそばにモデムがあり、そこに無線LANルータやNAS、電源つきのスイッチングハブを置いています。そこのNASにUSBで結ぶんだったら、じゃあスイッチングハブのポート増やしても変わらない。

 ところがWiiはテレビの置いてある部屋で使うから、そこからスイッチングハブで分岐することで途中のケーブルを減らせるんですね。我が家にはWiiだけじゃなく2台のRDやプリンタ&プリントサーバーもテレビの側にあるので、今まではながーいLANケーブルを何本もルータ付近から延長して使っていました。

 それをとりあえずWiiの側までLANケーブルを1本用意し、そこからスイッチングハブで分岐すればLANケーブルの長さを抑えられる。部屋の配線という意味でもちょいと便利な気がします。

 あと、一応説明しておくと、Wiiを使っているからといってWiiの無線LAN経由でネットワーク構築している、というわけではありません。Wiiはあくまで24時間起動しているコンセント代わりで、WIiまではLANケーブルを引き回す必要アリ。だけどWIi自体は無線でつながっているという、ネットワーク的にはまったく関係ない構成なのであります。

 とはいえ我が家ではコンセントを1つ減らせる、長いLANケーブルの本数を減らせるというだけでも十分にメリット。本体も小型なので場所を取らないのもうれしいですな。

2007年8月10日

Mac/Win両対応のワンセグチューナーが気になる

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StartMacのおかげで地味に動画もPCで楽しむようになりはじめた私。今まで持ってたPCはスペックが低くてうまく再生できないし、さらにノートPCは音声出力がこわれていて音が片方しかでないので困っていましたが、Macbookはスペックも高いしDVDも見れるし液晶も奇麗なので、DVDをMacで見たり、テレビで録画したドラマをMPEG-4に変換して見たりと動画三昧であります。

 そんなこんなで最近気になっているのがワンセグ。携帯がウィルコムなだけにワンセグには対応していないし、アドエスのワンセグもでかいしアドエスでは録画できないしであんまり意味がなさそう。だったらテレビドラマをエンコードしてアドエスで見たほうが便利だしなあ。

 しかも最近はMacとWin、両方に対応したワンセグチューナーも結構増えていて、お値段も1万円ちょっと。Windows専用ならもっと安いのありますが、家のメインがMacになっているだけに両対応にしておきたい。

 というわけでAV Watchのワンセグ比較を参考にしてまとめてみました。Win/Mac両対応だけ拾ってますが、どちらか一方対応でいいならこっちみたほうが役に立つと思います。

メーカー 型番 EPG
iEPG
字幕 データ Apple
Remote
ロッド
アンテナ
タイムシフト 1/2表示
バッファロー DH-KONE/U2MA ×
ハンザテック HMR-MW200 ×
MET UOSG-WM ×
ログファーム PCTV-hiwasa mini 予定 外部
ロックリッジ DUS-01 × タイムシフト
△=MacでEPG非対応
録画および静止画キャプチャは全機種OK
メーカー名は製品ページ、型番はAmazonリンク

 正直機能は横並びであまり違いはないかなー。メーカーで見るとバッファロー以外あまり有名なところがないですが、気になるポイントとしてはロッドアンテナ、1/2表示、そしてログファームが対応しているネットワーク機能かな。

 ワンセグは感度命なのでアンテナは大事。だけど外付けアンテナは結構めんどうなので、本体についていてビョイーンとのびるロッドアンテナはありがたい。あと、自分はながら見が多いから、画面の隅っこに小さくおいておいて見たいんですよね。GyaOなんかもビットレートは384kbpsにして画面サイズ小さくして見ているので。

 機能面でちょっとおもしろいのがログファーム。このリモートアクセス機能は、同じネットワーク内であれば1台の端末から別の端末へワンセグ映像を配信できる。ただ対応がMacだけなので、Mac2台はもってないから必要ない機能かなあ。boujourで配信しているというならWindowsでいけそうな期もするけど。

 ?になっているのはWeb上でスペック確認できなかった部分なので、バッファローが1/2表示できたらそれでいい気もする。店頭でワンセグ触れるサンプルとかないかなー。ちょっといじってみたい。

2007年5月25日

PS3がDLNA普及の立役者になるかも

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 今日はブログするヒマがあったら寝たいとこだったんですが、ちょっと面白いデータがあったのでサラっとエントリー。

 というのは5/24のアクセス数がなんだか高くて、表のカウンタでは,1400、Google Analyticsでは1,500超えてました。エントリ昨日たくさん書いたからかな、でもそんなにアクセス増えるのおかしいな、と思ってデータ見てみたら、検索のアクセス数が圧倒的に増えていた。こりゃエントリのおかげじゃないね。

 で、エントリごとアクセス数を見てみると、このあたりが上位でした。

1.カイ氏伝: Wi-Fiオーディオで使えるサーバーソフトを比較 373PV

2.Windows Media Player 11でWi-Fiオーディオ「WA1」を使う方法 181PV

中略

5.WA1との組み合わせに便利なDLNA対応NAS一覧 51PV

 なんだか世間でWA1が話題になったのかな? と思って検索キーワードを拾ってみたらやっと納得。めんどくさいからベタ貼りしますが、これが24日付の検索キーワード順です。

ccapp 51 1.37 00:00:22 80.39% 76.47%
ccapp.exe 29 1.76 00:01:59 82.76% 68.97%
dlna サーバ ソフト xp 24 1.38 00:00:23 83.33% 75.00%
dlnaサーバソフト 21 1.43 00:03:24 90.48% 57.14%
windows media player 11 dlna 21 1.81 00:01:16 80.95% 52.38%
dlnaサーバーソフト 12 1.67 00:01:56 75.00% 58.33%
ヘルスパック 11 1.09 00:01:28 90.91% 90.91%
dlna wmp 8 1.50 00:01:43 87.50% 62.50%
マリオカート ミニターボ 8 1.38 00:00:45 100.00% 62.50%
dlna サーバ ソフト 8 1.50 00:00:44 87.50% 75.00%

もともとうちはccappの検索がずっと強かったんですが、それに続いてDLNA関連のキーワードが多数並ぶ結果に。5/24のDLNAといったら、そりゃもうあれですよ、PS3のDLNA対応しかありえないわけですよ。

DLNAサーバー機能を持つパソコンやハードディスクレコーダーなどに保管してある画像、音楽、および動画ファイルをネットワーク経由で再生できるようになりました。

PlayStation.com(Japan)|PLAYSTATIONR3 情報|システムソフトウェア アップデート
http://www.jp.playstation.com/ps3/update/

 DLNAは普及すれば便利な規格なんだけど、マニア以外には「???」な存在でしたが、やはりPS3が標準サポートするとなると注目度が違いますね。うちもWA1いじった際にDLNA対応NAS導入しているので、ちょっと今まで以上にPS3が魅力的に見えてきた。ただ、やっぱり買うならコスト考えて20GBかな。リモートプレイも20GBでできるようになってるし、DLNA対応したからメモリーカードスロットもいらないし、せっかくのギガイーサなのに無線LAN使ったら逆にもったいないし。HDDはこっちで換装しちゃえばいいしね。

PLAYSTATION 3(20GB)
PLAYSTATION 3(20GB)

 ついでにDLNA対応NASが気になっている人はこれが激オススメ。容量1TBで実売6万円というコストパフォーマンスが最強の魅力ですが、DLNAやiTunesサーバー機能もついてるし、何よりデザインがおしゃれ。しかも市販のHDD買ってきて簡単に交換できるので、後から容量拡張なんてことも気軽にできます。WA1の頃にコレ出てたら間違いなくこっち買ったなあ……。

I-O DATA LANDISK Home DLNA対応LAN接続HD 1.0TB HDL4-G1.0
LANDISK Home HDL4-G1.0

 ちなみにうちが買ったのはロジテック製のNAS。iTunesサーバー機能はないけどプレイリストできないから個人的には興味ないし、むしろ簡易Webサーバーとフォトアルバムがおもしろげだったので。まあDLNA対応なら大差ないですけどね、ほかと。

カイ氏伝: WA1との組み合わせに便利なDLNA対応NAS一覧
http://blogging.from.tv/archives/000342.html

2007年5月15日

H.264動画デジカメ「EX-V7」がいつの間にか3万円を切っている件

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 発売当時は5万近くしたんだけどね……。いいもん、値段下がるのは世の常だもん! 値下がりするまでの期間に忘れられない大切な思い出を残せたもん!

価格.com: 価格.com キーワード検索
http://kakaku.com/ksearch/search.asp?Query=EX-V7

 そんな冗談はさておき、光学7倍ズームでズームが飛びでない屈曲光学系、そして動画はH.264で撮影できて撮影中のズームもOK、動画の録音はステレオでという動画周りが充実したデジカメが3万円切ってるってのはかなりお買い得じゃないでしょうか。静止画に関してはおそらくフツウのデジカメより甘い部分もあると思いますが、7倍ズームや動画機能と差し引いたらお釣りがくるのではないかと。

 もちろんデジカメはかなり好みの分かれる製品なので万人向けじゃないですが、いつも持ち歩いて気軽に撮影できるデジカメとしてはEX-V7はかなりオススメ。興味のある方は私いつも持ち歩いてますので、気軽に「あのカメラ見せて」と話しかけてくださいな。また、私のEX-V7関連のエントリーは下記URLでご覧くださいませ。

カイ氏伝:EX-V7関連記事
http://blogging.from.tv/exv7/

 ちなみにAmazonだとさすがに35,000円くらいですね。そりゃまあ仕方ないか。

CASIO デジタルカメラ EXILIM (エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
カシオ計算機 (2007/02/23)
売り上げランキング: 4193

2007年5月12日

デジタルカメラ「S50c」の無線LAN通信機能を考える

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 ブログマーケティングな話題ばかりで恐縮ですが、前回WA1で参加したPR BOARDでも、現在ニコンの無線LANデジカメ「S50c」のモニターを絶賛実施中であります。

NIKONさん主催のブロガー向け勉強会を開催します | 100SHIKI PR Board
http://www.prboard.jp/archives/2007/04/nikon.html

 前回参加経験があるということに加えて、無線LANデジカメというコンセプトにはかなり興味を惹かれるので参加者のエントリーはRSSリーダーに登録し、あたたかく見守っているのですが、そのなかに気になるエントリーがありました。

モニタ中のデジカメ「S50c」の最大の特徴は、無線LAN機能を搭載している点であることは、間違いありません。

今回は、この無線LAN機能の現状と問題点について、考えてみました。
かなり辛口の記事になっています。ご注意ください(笑)。

 Kazuhiro's Weblog: デジタルカメラ「S50c」の無線LAN通信機能の問題点 - 弱みを強みへかえろ
http://kazuhiro.ty.land.to/blog/2007/05/s50clan.html


 このエントリーに対し、はてな界で屈指の美少女と噂され、1人オフは結局何人集客できたが激しく気になるid:ululunがが真っ向から回答エントリー。

煩悩是道場 - S50cがDisられているようなので擁護してみる
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20070511/1178848505

 基本姿勢は「Disられているようですので擁護」とのことなので元エントリーへ対する回答という感じになっておりますが、はたから興味深深で見ている私としましては、おっしゃることはそのとおりながら違う視点で見るといいとこあるかもよ、的エントリーを、ululunスタイルで買いてみたいと思います。

Nikon デジタルカメラ COOLPIX(クールピクス) S50c 720万画素 シルバー
COOLPIX(クールピクス) S50c

(1)写真をアップロードするために、アクセスポイントに移動しなければならない
 外出先でほぼ使い物にならんとのことですが、どちらかというとこの製品のコンセプトは「家の中の無線LANで自動アップロード」なのかなと。そういう意味では家に帰って電源入れれば画像をアップロードしてくれる、という仕様は十分な気がします。

 もちろん外で使えたらすごい楽しいですが、これはニコンの問題というより日本のインフラそのものの問題もありますよね。まずは公衆無線LANですが、こちらはエリアそのものが携帯電話に比べると圧倒的に少ないし、どこにあるかも探しにくい。id:ululunにはFON使ったら、という指摘がありましたが、FONを外で使うにはIDとパスワードがいるはずなので、たぶんS50cが対応しないとだめなんじゃないかなー。このあたりはモニターさんに試していただきたい。

 かといって携帯電話はデータ通信の定額制やってないし、イー・モバイルは地域限られている。唯一全国区の定額サービスであるウィルコムは速度が遅すぎる。百歩譲って画像1枚なら100kbps程度でいいんじゃない、としても、時々外に出て写真撮ったのを数枚送りたいだけのために月に数千円も払えないかな。

 むしろこのあたりを現状を踏まえた解として、国内でも大手のHOTSPOTとBBモバイルポイントを抑えたニコンはなかなかやるなーと思う。あと大きいところではフレッツ・スポットとMzoneがありますが、フレッツ・スポットはPPPoE接続な上にいまだにMACアドレスフィルタリングとかイキなことやってるので使いずらい。Mzoneは結構いいとこにあったりしますが、HOTSPOTとBBモバイルポイント以外のエリアでMzoneしかない場所、というのはごく少数かも。

 あと、公式対応ではないですがFREESPOTは無料でつかえますが、これはお店ごと設定が違うのでちとめんどそう。個人的にオススメしたいのはlivedoor WirelessのMACアドレス認証ですね。これは月額料金こそ必要ですけど、ブラウザがない機器でもMACアドレスを登録しておけばlivedoor Wirelessが使えるというサービスです。

livedoor Wireless スタッフブログ:MACアドレスによる自動認証サービスのβテストを開始しました - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/ld_wireless/archives/50413731.html

 東京都内に関してはかなりエリアを構築しているlivedoor Wirelessだけに、写真取ってすぐアップというのは結構便利に使える可能性も。livedoor Wirelessに加入してSSIDとWEPを設定し、会員サイトでS50cのMACアドレスを登録すれば使えると思うので、興味ある人はぜひお試しを。使えない可能性もありますけどね・・・・・・。

 将来的に期待したい対応としては、ウィルコムが基本料金ゼロの定額プラン作ってくれるといいなあ。写真送ったときだけ課金して、トリプル定額くらいでコストを抑える。んでニコンはW-SIM対応デジカメを作る、と。定額料金が音声端末とコミにできたらさらに面白そうなんですが、ウィルコムも定額だの音のきれいさだの訴えるのもいいけどそのくらいはっちゃけたことやりませんか?

 やべえ最初から長くなった・・・。

(2)ピクチャーバンクに写真をアップロードする必要があるか

 SDカードに保存しとけばいいじゃんという話で、もちろん自分だけで楽しむならそれでいいと思うんですが、たぶんこの製品のキモは撮った写真を友達に簡単に配れる、というところじゃないかなと。そうすると自動でアップしてメールで送れる、というのは便利な気がします。

 結婚式に出席して酔っ払ってるのにがんばってアップしたりとか大変ですが(←自分)、これなら電源入れたらあとは寝るだけで、起きたらメールで教えてあげればいいし、突然「あの写真欲しい」といわれた時にも「いやー家にあるんだよねー」といいつつ仕事で遅くなって家帰ったらつい寝てしまって送るの遅くなったり(←自分)。とりあえず2GB無料なんだし、電源入れたらプライベート空間に自動アップロードというのは、私の使い方としてはありがそうな気がしますよ。

(3)PCを使わずにアップロードした写真の閲覧には、PCが必要である

 これも(2)に通じますが、自分の手持ちのデジカメならSDにいれておけるけど、友達に見せるのにSD送るわけにはいかんし、ってところじゃないですかね。モバイル対応とかもしてくれると理想っぽいけど、写真を友達に手軽に送る、という手段としてPCは一番現実的な対応かと。

 むしろデジカメあるんだからデジカメで見ればいいじゃん、って人は、こっちのデジカメのほうが向いてるかもしれませんね。

SONY Cyber-shot | DSC-G1
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-G1/index.html

 ニコンと同様無線LANを搭載したカメラですが、そのアプローチは正反対。ニコンはWebへアップするための手段なのに対し、ソニーは家庭内のネットワークを使ってテレビで見たり、同じデジカメ同士ならポケモン感覚で写真送れる、という発想です。

 こちらは2GBのメモリ内蔵していて、撮影した画像を自動でアルバムにしてデジカメの液晶で楽しんじゃおうという使い方。その見せ方の1つとしてネットワークがあるというかんじですかね。リアルで会ったときにしかデジカメ画像なんて見せないよね、なんて人はこれがいいのかも。


(4)写真をアップロードするモチベーションが少ない

 むしろモチベーションがある人は自分でせっせとやると思うので、モチベーションがあまりない人でも「まあ自動でできますから」っていうメリットがあるかもしれません。もちろん無線LAN設定は初心者には大変なので、そこはAOSSやららくらく無線スタートあたり対応してほしかったなという気がしますが、無線LAN設定さえクリアすれば標準で2GBものサービスを用意しているというのは結構手厚い対応だと思います。無料で比べると、50MBのlivedoor PICS、30MBのOCNフォトフレンド、1,000枚(So-net会員なら2,000枚)So-net Photoあたりと比べても破格の容量です。国内でまともに容量でかなうのは1万枚でファイル制限なしのフォト蔵くらいじゃなかろうか。GoogleのPicasaですら1GBですからね。

 こういうサービスを何も考えずに標準で使えるというのは、初心者層であれば便利そう。Flickr使うからイラネ、という人がいるかもしれませんが、初心者に対して無線LAN設定させた上にまた別のサービスのユーザー登録してね、ってのは敷居がさらに高まりますから、標準でそれなりに使えるサービスがあるってのはいいですね。

 一方でFlickr使いたいって人に対しては、もう開放しちゃっていいんじゃないかという気もする。ニコンにとってビジネスモデルはデジカメの売上であってサービス運営ではないので、初心者サポートの面から専用サーバーは運営しつつ、Flickrなど他のサービスにも対応すればそっちのユーザーも取り込める。初心者と比べて圧倒的にデータ食いそうな上級者には専用サーバーから出て行ってもらえるという点でメリットもありそうですよ。

(5)ピクチャーメールは、メールをもらう側も努力が必要

 これはid:ululunが「特にいらなかった」と書いているので要検証ってとこですか。個人的にはIDとパスワードは、メールで同時に通知してくれれば設定されていても、というかむしろ設定されていてもいいかも。URLのみで見られるというのは簡単でいいけど、中にはインターネットに全公開したと勘違いした人も出てくるので(実話)。IDとパスがかかってると、「ああヒミツの写真なのね」と暗に理解してもらえるメリットがありそう。もちろん、IDとパスを別に通知しなきゃいけないという仕様だったとしたら最悪ですが。

 というわけで以上、元エントリーに私なりの観点で答えてみました。モニターでもないのに余計に絡んじゃって申し訳ない気もしますが、自分がWA1で参加していたときには、Start Mac当選のところでも書きましたが「ブログ間の横のつながり」なんですよね。リアル会議で話すのもいいけど、ブログで議論しあって読者も巻き込んで話題を大きくしていく、なんてのもブログの魅力な気がしますので、少しでもそういうお役に立てれば幸いです。

2007年4月10日

EX-V7の魅力が伝わるナイスレポート

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 デジカメWatchで、愛機EX-V7の長期レポートが始まりました。

カシオ EXILIM Hi-ZOOM EX-V7【第1回】最強お散歩カメラか? ポケットに入る7倍ズーム
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/longterm/2007/04/09/6003.html

 ガジェット買ったときは誰もがやる行為だと思いますが、Web上に公開されたEX-V7関連のレビューは一通り目を通している私ですが、このレポートは他のとはちょいと一味違いました。

続きを読む "EX-V7の魅力が伝わるナイスレポート" »

2007年3月30日

今宵月のかけらを探しに行こう

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EX-V7の33倍ズームで月を撮影。まえに2ちゃんねるに乗ってるのみてやってみたかったのよね。

三脚で固定して手ぶれ補正も切ったけどちょっとブレてる。2ちゃんねるのはもうちょいキレイだったきがするけど空の環境かな。とりあえずここまで撮れるってだけで楽しいですはい。

White Moon in the Black Sky
White Moon in the Black Sky

CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー

2007年3月17日

EXILIM「EX-V7」のH.264動画をアップできる動画共有サイトまとめ

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 お熱が冷めないEX-V7ですが、意外と他のブログでは言及されていない様子。「EX-V7」でブログ検索引っ掛けてるんだけどほとんど見つからない。

 おりしもXactiが「Xacti 2.0」なる構想でブロガーとの親和性をアピールしてますが、EX-V7も結構ブロガーにオススメのデジカメだと思います。普通のデジカメデザインなのでさっと取り出して片手で操作できるし、静止画も動画も両方きちんと取れる。ブロガーといっても動画ばかりでなくて静止画をとることも多いだろうから、両方それなりのクオリティってのは結構重要な気がしますよ。

 Xactiもムービーが充実していて魅力的ではあるんですが、撮影までに液晶を開いたりという操作で両手使うので、コンパクトデジカメほどの気軽さはないんじゃないかなあと思ってしまう。所有したこと無いから実際のところはわからんですけどね。

 そんなXacti最新機種もEX-V7もH.264を採用しているわけですが、H.264は最先端の圧縮形式だけに動画編集ソフトやWebサイトなんかで対応されていないことも多い。ただ、編集に関しては個人的にはあまり使わず、撮ったままをアップすることが多いのでそこまで調べてません。問題はむしろ動画共有で、これがうまく使えないようだとちょっと困る。

 というわけでわかる範囲で動画共有調べてみましたが、思ったより対応しているなという印象。YouTubeはもちろん、Ask ビデオをのぞけばたいていのサイトが対応できてます。安心安心。ただアップロードできるだけでは使い勝手わからないので、簡単に容量とかの情報も集めてみましたよ。時間ないのでとりあえず素のテーブルにて。

【追記】ワッチミー!TV追加しました

サービス名EX-V7動画アップディスク容量
Ameba Vision1ファイル100MB
ファイル数は制限なし
Ask ビデオ×1ファイル5分50MB
ファイル数は制限なし
ClipLife×1ファイル100MB
ファイル数は制限なし
FlipClip月間100MB
GREE 動画1ファイル10分まで
容量は200MB
mixi 動画×1ファイル5分50MB
容量は500MB
PeeVee1ファイル200MB
ファイル数は制限なし
Vox×1ファイル50MB
ファイル合計容量月間2GB
YouTube1ファイル10分100MB
ファイル数は制限なし
フォト蔵静止画と合計で1万枚
月間アップロード1GB
ワッチミー!TV1ファイル100MB
ファイル数は制限なし

 ブログ貼り付け対応でEX-V7の動画に対応していたサービスの動画も追記で貼っておきます。動画の変換クオリティ見るのに役立つかも。やっぱりYouTubeは露骨に画質イマイチですね。国内サービスのほうがよっぽど画質高いです。

CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー

続きを読む "EXILIM「EX-V7」のH.264動画をアップできる動画共有サイトまとめ" »

2007年3月14日

光学7倍ズームのEXILIM「EX-V7」動画機能編

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 静止画機能を十分に堪能したところで、いよいよEX-V7の動画機能でもレビューしますかね、なんて思っているところに、動画デジカメ業界激震のニュースが!!!

三洋、H.264撮影に対応した新「Xacti」
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070313/sanyo.htm

 ザザザザザザXactiもH.264対応ですか!!!!!!!!!!!! いやそんな日は来ると思っていたけど、予想以上に早かったよ……。

 しかしよくよく見てみると、H.264対応以外は従来機種とほぼ性能が変わらないみたい。Xactiを選ばなかったのはH.264に対応していないからではなく、あくまで静止画メインのデジカメが欲しいという理由だったので自分の選択は間違っていないのですと言い聞かせてみる。ああでもファイル形式がMP4なのはうらやましい……。

 と、余談はさておき本題でありますEX-V7の動画機能。コンパクトながらH.264での撮影が可能なほか、動画撮影中のズームも対応。音声はステレオ録音と、なかなか高品質な動画が撮影できます。

 動画のサイズはVGAのほか、848×480でのワイド撮影も対応。ただしこのワイド撮影、上下をちょんぎって拡大しているだけというステキ仕様なので、ワイドっぽい雰囲気を出したい時以外はほとんど使えないかも……。

 また、H.264で撮影するときのサイズはVGAかワイドVGAで固定。QVGAで撮る時はMotion JPEGになるだけでなく、フレームも15fpsまで落とされます。動画共有サービスなんかにアップするとFLVに変換されて画質もそれほど高い必要はなくなるので、圧縮率考えてQVGAもH.264の30fpsで撮影したかったなあ。

 とまあ細かいところは気になりつつも、静止画と同じくらいサクサク動画が撮れるのが魅力。静止画と同じく夜景や人物撮影用の撮影設定も用意されていますし、撮影した動画をデジカメの中で切り出せるのもいい。ただ、切り出すと元ファイルが無くなるので、あらかじめ切り出し用の動画をコピーしておく必要があるのと、コピーは内蔵メモリ・SDカード間でしかできないのでちょっと工夫が要りますが。

 というわけでひとまず動画サンプルを。ただ、動画に関しては共有サービスにアップするとFLVで画質落ちるので、今回は元ファイルも用意しておきます。画質は最高のUHQで、画面サイズはVGA。元ファイルは重いので期間限定かもしれませんが。どっかにいいアップローダーないかしら。


元ファイルはこちら


 続いて動画撮影中のズームに挑戦。ワンテンポ遅れますが最大ズーム時でもきちんとピント合わせてくれます。


元ファイルはこちら

 ただし、近くのズームは苦手みたいでピントがあいませんでした。まあこの距離ならズーム使う前に自分が近づけばいいだけなので問題なし。


元ファイルはこちら

 なお、元ファイルはMOV形式なので、再生にはQuickTimeを使いますが、QuickTimeの再生能力がイマイチなために画質が高いUHQではうまく再生できません。キレイに再生するには別途VLC Media Playerのインストールをお勧めします。こちらは多種多様なファイルに対応しているので1つ入れておくと便利ですよ。

VLC Media Player - 海外のソフトウェア(フリーウェア/シェアウェア)がダウンロード出来るサイト
http://www.altech-ads.com/product/10001461.htm

 H.264ではあるもののファイル形式がMOVのため、少々取り回しが面倒なEX-V7。つくづく汎用的なMP4であるXactiがうらやましくもありますが、いじり方次第ではいろいろ変換もできるので、それはまた別途まとめたいと思います。

CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー

2007年3月11日

光学7倍ズームのEXILIM「EX-V7」静止画機能編

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先日購入したデジカメ「EX-V7」ですが、思いのほかハマってます。正直なところ、「この機種がどうしても欲しい!」というより、「メリットデメリットを総合するとこれだなあ」という決め方だったので、使ってみるまで不安もいろいろ感じてたんですが、使い始めるとこれでもかこれでもかという多機能ぶりがとっても楽しい。

CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
CASIO デジタルカメラ EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー

 「デジモノに埋もれる日々」で、以前にこの機種が注目されていたのでレビュー楽しみにしていたんですが、どうやらEX-V7ではなくXactiの「DMX-HD2」に傾いてしまわれたようですorz。こ、こうなったら自分だけでもEX-V7の魅力を伝えていくしかない……。がんばるぞ。

 というわけで、いまのところの使い方でEX-V7の気に入っている部分をご紹介。 まず一番の課題だった「暗いところできちんと撮れる」については、自分の満たす要求は十分満たす画像が取れました。暗いといっても真夜中ではなくて、居酒屋くらいの明るさでいい写真が撮れれば十分だったのですが、すくなくともX20に比べたら十分すぎるほど満足な画質でした。まあ数年前のしかも手ぶれ補正なしの機種と比べても仕方ない気がしますが。

CIMG0003
居酒屋の明かりで撮影した酒豪伝説サンプル

 片手でレンズのスライドを開けば電源が入り、そのまま片手でサクサク撮影。動作の反応もいいので、「撮りたい時に撮る」が実現しやすいです。細かい画質にこだわると、そもそも屈曲式ズームレンズなのである程度の妥協は必要というのが理屈ですが、私くらいの写真レベルだとこれでキレイなのでまったくもって無問題。

 動画対応デジカメという点では三洋のXactiも気になっていたのですが、この写真を撮っていた時に隣に座っていたXactiユーザーからすると「Xactiだとさすがにここまで明るくは撮れない」とのお言葉。もちろん機種にもよるので最新機種なんかはまた違うのかもしれませんが、まずは静止画>動画な私としてはうれしいお言葉です。

 ちょっと面白いのは撮影後にホワイトバランスを編集する機能。デジタルカメラでは、何を白と認識するかで色が大いに変わりますが、この設定が適当だと、部屋の中がやたら赤く写ったり、逆に青く写ったりしまうことも。そんな経験ありませんか? もちろんそれも写真の味なのですが、わかっていて撮影しているのと、「なぜか赤く写ってしまうなあ」というのでは大違いではあります。

 で、そんなホワイトバランスを、EX-V7では撮影後に編集できるのです。下記の画像をご参考下さい。

【追記】どうやらフォト蔵が落ちてるみたい? で写真が表示されておりません(3/11 21:20現在)。

フォト蔵開発日誌: サーバの障害に付きご迷惑をおかけしております。
http://news.photozou.jp/archives/2007/03/post_167.html

CIMG0356
撮影後にホワイトバランスを「蛍光灯N 昼白色」に設定

CIMG0357
撮影後にホワイトバランスを「曇天」に設定

 この写真の場合、ホワイトバランスを「オート」設定で撮影した一番最初の画像がキレイに撮れているので直す必要はないんですが、逆にホワイトバランスをいじるとこういう色になるというサンプル。「曇天」の赤っぽい画像なんかは居酒屋や室内だとこういう色が出やすいですね。食べ物なんかは変に赤が強いと(特に肉類)おいしそうに見えなくなるので、食べ物の撮影をするときはちょっとホワイトバランス気をつけるだけでだいぶ変わると思います。

 後からいじれるのはホワイトバランスだけではなく、明るさやアングル変更もOK。とりあえず撮るだけ撮っておいてあとから編集すればいいや、というのがますます「撮りたいときに撮る」の武器になります。同じことはPCでもできるし、むしろPCのほうがより高度な設定できると思いますが、カメラの中だけでやれることはやってしまうという機能は意外に便利ですよ。

 さてお次はEX-V7の特徴でもある光学7倍ズーム。ただ、7倍ズームが最大なのは画像サイズが一番大きい700万画素にしているときの話であって、画像サイズを小さく設定している場合であれば、最大で撮影した画像から必要な部分を取り出すことで画質を落とさずズーム距離を伸ばす「HDズーム」機能が使えます。これは他のEXILIMシリーズにも搭載されている機能の模様。

 使ってみるとこのHDズームがなかなか面白い。HDズームはその理屈上、画面サイズが小さければ小さいほどズームの倍率が上がるわけですが、一番小さい画面設定のVGAでは、なんとHDズームは最大33倍まで設定可能。そしてこれがHDズームで撮影したサンプルです。

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等倍

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ズームその1

CIMG0318
ズームその2(33倍)

 画面サイズの小さいVGAとはいえここまで拡大できるとかなり面白い。三脚使わず手だけで固定してますが、屋外で明るかったのと手ぶれ補正使ったおかげでそこまでブレた絵にもなってません。

 さすがにVGAだと普通のデジカメ写真としては小さいですが、1,600×1,200の2Mピクセル設定でも約13倍のHDズームが可能。三脚と組み合わせれば結構遠いところまで写真が撮れそうです。

 というわけで静止画に関してはもうほぼ満足している私。しかしEX-V7の購入を決意した最大の理由は高画質での動画撮影機能だったわけですが、静止画だけでかなり長くなってしまったので動画編はまたあらためて。

2007年3月 6日

H.264動画デジカメ「EX-V7」ゲット

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 ここしばらく物欲の発動していなかった私ですが(Wiiは物欲を超越した何かなので気にしない)、久々にドカーンと買い物してしまいました。

EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー
EXILIM(エクシリム) Hi-ZOOM EX-V7SR シルバー

 コンパクトデジカメは今までコニカミノルタの「X20」使ってました。単3電池で動くしコンパクトで3倍ズームだし、USBでつなぐとWebカメラにもなるしでかなり気に入ってたんですが、さすがに手ぶれ補正のないデジカメだと暗いところの撮影が厳しい厳しい。居酒屋くらいの明るさでも食べ物がブレてしまい、気に入った写真があまり取れずじまいでした。

DiMAGE X20 | コニカミノルタ
http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/dimage-x20/

 もはや手ぶれ補正が必須となっている昨今、いい加減手ぶれ補正対応のデジカメが欲しい。それに加えてPSPの「ちょっとショット」で動画撮影が楽しくなってきたので、動画もきちんと撮れるデジカメがいい。X20も動画機能はついてますが、いかんせん最大QVGAの15fpsなので、ちょっと動画のクオリティが物足りないのです。

 で、デジカメを買うに当たり、こだわりたかったのは以下の点。

  • 暗いところでもブレずに撮れる
  • VGA/30fpsでの動画撮影
  • コンパクトデジカメ

 動画デジカメというと三洋のXactiが代表的ですが、あれは動画がメインで静止画はそれほど画質が良くないみたい。やっぱり一番使うのは静止画なので、まずはブレずに撮れるデジカメ。それでいて動画機能もしっかりしてるというのがポイント。

 動画に関しては最近の機種だとVGAの30fpsくらいは当たり前なんですが、たいていは動画の形式がMotion JPEG。Motion JPEGだとどうしてもファイル容量が大きくなってしまうので、たくさん動画を取るにはちょっと扱いが大変そう。汎用的なファイルで扱いやすいし、SDカードをWiiに差し込めばそのまま再生できるってメリットもあるんですけどね。

 その点EX-V7は、動画の形式は最新のH.264。高画質ながら圧縮率も高く、たくさん動画を撮るにはうってつけです。ただし最新式ゆえに動画編集が難しいという点もあるんですが、EX-V7の場合は動画中のズーム、動画オートフォーカス、音声のステレオ録音など、動画撮影の機能が盛りだくさんなので、編集の難しさと引き換えに十分楽しめそうな気がしました。今後H.264対応の編集ソフトもたくさん出てきそうだしね。

 画質でいうとデジタル一眼や、一眼ではないけどちょっと大きめのデジカメもあるんだけど、それだとポケットに入れて気軽に持ち歩き、気になったらすぐに写真を撮る! って使い方は難しい。もともと自分は画質にこだわらないタイプだし、何百万画素のデジカメを買ってもたいていは最大1,600ピクセルくらいでしか撮影しないので、むしろ「撮りたいときに撮る」をかなえてくれるコンパクトデジカメがおあつらえ向きというわけです。

 そんな条件で選んだEX-V7ですが、最後まで悩んだのが富士フイルムの「F40fd」と、キヤノンの「PowerShot TX1」です。

 富士フイルムのF40fdは、動画こそMotion JPEGですが、そのぶん「暗いところできちんと撮れる」という能力が高いらしい。今まではxDピクチャーカードだったので購入に二の足を踏んでいましたが、とうとうF40fdからはSD対応したので買いやすくなったし。静止画能力を重視するか、動画能力を重視するかはかなり迷いどころでしたが、EX-V7も手ぶれ補正ついてそれなりに静止画は撮れるだろうし、動画の機能が充実なので総合的に楽しめそう、ということでEX-V7を選択。

FUJIFILM | パーソナル製品 | デジタルカメラ | 製品ラインアップ | FinePix F40fd
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf40fd/

 一方、キヤノンの「TX1」はまだ未発売ですが、Xacti対抗を思わせるような縦型のデジカメで、動画撮影中の静止画撮影もOK、ズームは10倍と、動画機能はEX-V7よりも上っぽい。EX-V7の購入を決めたとたんに発表されたので非常に動揺しましたが、ファイル形式がMotion JPEGなのと、「さっと取り出していつでも写真を撮る」にはこの縦型スタイルはちょっと大変そうかなと思い、総合力でEX-V7が最終候補になったというわけです。

キヤノン:PowerShot TX1
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/tx1/

 EX-V7が購入から数日が経ちましたが、思いのほか満足しています。静止画は2ちゃんねるなどでも指摘されている通り割と甘めで、ちょっとボケた感じの写真になりがちですが、「多少暗いところでも手ぶれしない」という条件はきちんと満たしてる。シャープな画質が好きな人には物足りない感もありますが、片手でレンズカバーを開いたらすぐ起動し、そのまま片手で気軽に撮影できるという手軽さが心地よい。

CIMG0148
CIMG0148 posted by (C)エージェントK


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CIMG0138 posted by (C)エージェントK


CIMG0131
CIMG0131 posted by (C)エージェントK


 動画もH.264はさすがという感じで、かなり高画質な動画が取れます。ただ、高画質ゆえにスペックが低いPCでは再生できないという難点もorz。

 1つ難点に感じているのは、充電が専用クレードルのみということ。USB充電とかに対応していたらいざと言うときに給電できるので、専用ケーブルでもいいからUSB充電ケーブル発売されるといいなあ。サードパーティーでもいいからそういうのないかなあ。

 撮影してからホワイトバランスをいじったり、動画のカットをデジカメ内で編集できたりと機能ももりだくさんなので、これからいろいろレビューしていきたいと思います。とりあえず、身の回りのものをひたすら写真に撮るのが気持ちいい今日この頃。

2006年9月17日

ホームネットワークにみるWii、PS3、iTV、そして……。

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 朝起きて自分のブログ見たらアクセスの多さにびっくり仰天。何が理由かと思ったら、発熱地帯さんとこでリンクしてもらってました。

発熱地帯: 2006年は「テレビ2.0元年」
http://amanoudume.s41.xrea.com/2006/09/200620.html

 いつも読んでいるブログに取り上げてもらえるとなんだかこそばゆいですがありがとうございます。内容としてはWiiがいい悪いというよりも、テレビを中心に広がる新しい世界についてまとめた感じですが、そのまとめた内容自体がかなり興味深かったのと、自分が前から考えていた部分につながるところがあるので、正しい正しくないではなく、あくまで個人的に思った部分をまとめてみたいと思います。

 で、その前に前書き。今回のエントリーは長文が予想されます。こまめに段落分けするつもりではありますが、それでも長いと読みにくいのは間違いない。1つのエントリーが長くなりがちな私なので、1つ苦肉の策を考えてみました。

 それは何かというと、以前にもエントリーしたMovable Typeのキーボードショートカットです。

カイ氏伝: Movable Typeでキーボードショートカットを導入
http://blogging.from.tv/archives/000191.html

 エントリーごと移動する「J」「K」をカスタマイズし、1つのエントリー内で設定した見出しごとジャンプするように設定しました。具体的には、name="block-ほげほげをつけたaタグを、「H」で進み、「Y」で戻れるようになってます。ハードやサービスごと見出し立てていくので、ショートカット使えば多少は読みやすくなるかも。初の試みですのでうまくいくかどうか謎ですが、ご興味もっていただける方はお付き合いください。

 ではいよいよスタート。

Wiiはホームネットワークか否か

 これまでのエントリーからすると、手放しでWiiバンザイと言ってるようにも思われそうですが、私がほめちぎるのはWiiのゲームの部分に関してだけです。リモコンのコンセプトは前からわかっていたので今回の感動には含まれませんが、今回のWiiがよかったのは、前エントリにもあるとおり、とりあえずゲーム好きな人が買って家の中においておけば、多少は興味を持って使ってもらえそうな仕掛けをもりこんできたところ。その目的はゲームをしてもらうことがメインなので、評価しているのはゲーム機としてのWiiと、いかにゲームをしてもらうかというためのコンセプトの部分であります。

 で、何が言いたいかというと、Wiiはゲーム機であって、ホームネットワークやらSTBやらの役割を担うものではないだろう、ということです。

ずいぶん前に家族という構成単位は散会したし、テレビモニタはパーソナルなものになったじゃない。

[w]誰か任天堂Wiiの凄さを教えてくれ
http://webdog.be/archives/06916_025454.php

 ネット世代だけでなくすべての世代を含めてテレビモニタがパーソナル化しているかというと、そこまでではない気もしますが(液晶やプラズマのメインモデルもリビング用が主ですし)、実際にテレビのパーソナル化は進んでいることは事実。今やPCでも問題なくテレビが見られますしね。

 で、それに対してWiiというゲーム機は、1つのテレビに対してのみ性能を発揮する。家の中の複数のテレビをネットワークでつないで、という発想はありません。インターネット経由で伝言板すればいいかもしれないけれど、家庭内のネットワークという意味では違うと思うし。

 それがだめだというわけではなくて、Wiiはゲーム機なんだからそれで正しいと思います。だからこそ、ホームネットワークを狙っているPS3やiTVと比較する場合、テレビというインターフェイスを狙う「テレビ 2.0」としては同じ土俵だと思いますが、ホームネットワークでコンテンツ流通という「ホームネットワーク 2.0」(やべ2.0とか言っちゃったよ)でカテゴライズすると、また違った側面が見えてくるとも思ったのです。

Wii(仮称)
Wii(仮称)


ロケフリ連動で可能性が広がりそうなPS3

 改めてWii万歳任天堂信者と思われがちな当ブログですが、実はというのもおかしいですがPS3にも期待はしてます。ただ値段の高さで普及が難しいとか、BDってそんなにニーズなくね? という課題もさることながら、現時点ではPS3が何を狙っているのかが明らかにされていないので、あまり言及ができないというだけなのです。東京ゲームショウでは久夛良木さんが基調講演するので、そのあたりでコンセプトが明確に出てくると面白いですが。

 なので現時点ではすべてが妄想になっちゃうわけですが、PS3に期待するのはいまやソニーのヒット作として代名詞的存在ともなりつつある「ロケーションフリー」、しかも最新モデルで登場した「TVボックス」なのです。

TVボックス
http://www.ecat.sony.co.jp/visual/airboard/products/index.cfm?PD=25716&KM=LF-BOX1

 今までのロケフリは「外から見る」がコンセプトでしたが、意外と家の中で使われているという実績を踏まえて、今度は家の中の別のテレビで見る、というコンセプトを打ち出してきた。単に外出先はストリーミング環境がないから家で見るしかないんじゃね? と思ったりしないでもないですが、ことテレビに関してはこれでかんたんにホームネットワーク環境ができちゃうわけですよ。ソニーが一生懸命進めているDLNAがどうなっちゃうよというくらいの勢いです。DLNAもいい規格なんだけど、わかりやすさではロケフリが上を言ってるし、結局ホームネットワークで使われるコンテンツはテレビのような動画だったりしますからね。

 PS3はロケフリ対応するかどうかは謎ですが、というかそもそもテレビチューナー付いてないんでベースステーションにはならなそうですが、家庭内のロケフリと連動したホームネットワークという可能性はありそう。これはもはや期待に近いですが、PS3通せばロケフリの映像をPSPにダウンロードできるとかになれば、電車などの移動中でも安定して動画楽しめますよね。持ち出すときにPSP動画に1週間制限かけるとかDRMつければ不正コピーもないし、PSPのPortable TVなんかはそういうDRMも対応しているわけですし。

 PS3のゲームじゃない部分というのは、ロケフリかどうかは別としてそうした家庭内のネットワークを1つに結びつける部分ではないかと思います。Wiiも似ているように見えますが、Wiiが繋いでいるのは家庭内の外であって家の中ではない。家の中はWii1台をみんなで遊びましょう、というコンセプトです。そうした家電的アプローチでは、PS3は期待してもいいんじゃないかなと。ただ、それが7万に足るパフォーマンスかというと厳しいですが……。

プレイステーション 3(HDD 60GB)(仮称)
ソニー・コンピュータエンタテインメント


iTVはホームネットワークのキラーになりうるか

 アップルの発表会で、例のない予告がされたというiTV。要はiTunesのコンテンツをテレビに映し出すというシロモノですが、個人的にはこれって日本でうまくいくんかなあとちょっと懐疑的です。

 iTunes、iPodの組み合わせはもはや日本でも代名詞的存在ですが、それの使い道というのは「CDをリッピングして外で聞く」というスタイル。価格の安さやオプションアイテムの多さなどもあいまって定番化していますが、ではiTunes Music Storeという名前だったiTunes Storeでみんなが音楽買っているかというと、少なくともデジタルオーディオプレーヤーにおけるiPodのような存在感はないと思います。まだまだデジタルコンテンツを買う、という道は険しい。

 で、iTVというのはその名の通り、主にはテレビに対して動画を映し出すためのハードなわけですが(音楽も対応はしているけど、名前がTVなので)、その動画をどうやってiTunesに調達するのか。日本ではたぶん「動画をお金出して買う」という世界はまだまだ厳しそうであり、YouTubeなんかも見てわかるとおり、結局みんながみたいのは「テレビ」なんですよね。だけど家庭内のHDDレコーダで録画した動画をiTunesに持ってくる、となると結構敷居が高い。PCで録画している人ならいいけど、それは一般大衆的にはごく少数であって、普通の人はHDDレコーダでしょうね。

 MP3のような標準的フォーマットがあった音楽であればいいですが、動画の世界はフォーマットも多様。iTunesはMPEG-4が標準っぽいですが、PCマニアには動画はDivxだったり、HDDレコーダの人はVIDEO-TSそのままだったり、それを1つのiTunesでまとめ切れるのか。そもそもそうした家電から動画をどうやって取り込むのか。PCで録画する人なら、なにかソフトで対応できそうですが、家電で録画している人をiTunesに結びつけるのは、家電をやってないアップルには厳しそうにおもうわけです。

 もちろんテレビを無視して、YouTubeのコンテンツをあれしてこうしてダウンロードして、そのファイルをiTVで……なんてこともできないことはないですが、それはビジネスとしては美しくないし、ディズニーがらみでそういうことはできないでしょう。海外みたいにビデオポッドキャスティングでニュースを配信していればそれを映し出すという手もありですが、それだったら録画した番組をテレビで見たほうが便利そうだし。

 iTunesに溜め込んでる動画って、テレビで見るほどのストックあるのか、そして海外のように映画をiTunesでダウンロードしてテレビで見る、というスタイルが築けるのか、そのあたりは要注目です。個人的には動画よりむしろ音楽に期待したい。iTunesに溜め込んだ音楽を自宅のコンポで再生。そもそもiTunesサーバーみたいなのを使って、家庭内の音楽を全部まとめこむとか。


ホームネットワーク期待の星、東芝

 最後のTナビですが、ごめん松下、存在を忘れてた。存在を忘れてたは言いすぎですが、視野には入ってなかった……。

 テレビをネットに繋ぐという発想はやり方次第ではありだと思いますが、Tナビに関しては「ブラウザ載せました」「Tナビ用コンテンツ集めました」で終わってるんですよね。肝心のホームネットワーク連動という意味では、キモであるはずのHDDレコーダがぜんぜんネット対応しない。純粋にネット対応しているのは2機種だけで、後はオプションのレシーバつければ使えるという程度。それもできることは番組予約くらいです。

 対してHDDレコーダのネットワークという意味では、やはり東芝のRDが強いわけです。HDDレコーダに対してメーカーに対するコアなファンが付いているのって、東芝くらいしかないんですよね。

東芝のRD-Styleのへヴィユーザーというのはよく聞くが、松下のDIGAのそれというのはそう聞かない。だが、実際には存在する。

ITmedia +D LifeStyle:DIGAヘヴィユーザーの憂鬱 (1/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/11/news006.html

 なぜもそんなにコアに人気があるかというと、一番の理由はネット機能。PCから本体操作できる機能、PCから録画予約できる機能(松下と違って無料ね)に加えて、最大のポイントはやぱり「ネットdeダビング」でしょう。公式には「家庭内ネットワークでつながったRDの間で番組をダビングできる」という機能ですが、実際にはフリーソフトつかってRDの番組をネットワーク経由でPCにMPEG-2で持っていけるわけです。

 RD-H2なんかはこの機能を活かした顕著な例で、DVDドライブ持ってないけどネットワークで他のRDにダビングしたり、PCにMPEG-2で持ってけたりする。ここまでネットワークに積極的なHDDレコーダはRDくらいのものではないでしょうか。

製品情報 / 機能情報 - HDDレコーダー RD-H1/H2 | 東芝 : HDD DVD
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddrec/index.html

 で、RDばかりが注目されがちな東芝ですが、個人的には他のネットワークの取り組みにも個人的に注目している製品がごろごろあります。

 まず1つ目が東芝のテレビ「REGZA」。一部モデルではありますが、NASと接続することで録画した番組をNASに保存できます。ある意味ではテレビとHDDレコーダの合体ともいえますが、大事なのはテレビの外にあるNASに保存できるということ。NASはもちろんPCからもアクセスできますから、録画した番組を家庭内で気軽にアクセスできる。しかもDLNA対応ですからDLNA対応レコーダやテレビでもかんたんに連動できる。

 家庭内にいくつも録画できる機器があるより、保存場所を1つにまとめて集中管理し、その気になればHDD容量をいくらでも追加しつつ、家庭内のさまざまな機器から自由にアクセスできる。ホームネットワークの究極的な存在として注目すべき存在だと思います。ただ、値段が高すぎてそうそうは手を出せるシロモノではないんですが……。

REGZA
http://www.regza.jp/

 そしてもはや黒歴史となっている感すらありますが、コンテンツ配信の理想的な形として期待していたのが、「ひかり de DVD」であります。なつかしー。

ひかり de DVD(公式サイトはせつないことになってます……)
http://www.hikari-de-dvd.com/

 どういうサービスかというと、サービス対応レコーダと光ファイバを使い、DVD形式の動画をまるごとダウンロード。視聴期限のあるレンタル制度と、いつまでも見られる購入制度があって、購入の場合はDVDにも書き込める。CPRM使っているので著作権保護的にも安心だからコンテンツ事業者にも優しい。ネット配信だからもちろん在庫もいらないので、レンタル店みたいに「貸し出し中」もない。任天堂のWii Previewで「バーチャルコンソールでロングテール」なんて話がありましたが、これもその方向性狙えるいいサービスでした。

 トライアル終了してしまって今後の方向は見えないですが、個人的にはTEPCOひかりと組んだのがいたかったなーと思います。TEPCOひかりは東京中心でエリアも狭いし、FTTH事業者としての規模はそこまで大きくない。パワードコムを配信インフラに使っていた関係上しかたないんでしょうが、これがNTT東西だったらロケフリ並みに宣伝してくれたかも。ネットワークだって地域IP網があったわけですし、何より日本全体にテレビCMやら新聞広告やら打てる時点で効果は大きそうだったかなあと。

 あとはあまり気づかれていないRDのキーワード録画機能。実はさりげなく、全国のRDユーザーランキングや、自分の録画履歴からオススメを判断する機能、全国の録画データから自分に似た嗜好の番組を計算してくれる「おすすめサービス」なる機能があるわけです。ある意味でAmazonのおすすめやソーシャルブックマーク的要素を持っているHDDレコーダなのです。

 ここまでネット機能に積極的なのは東芝以外には見当たらない。ソニーはPSP連動やロケフリはあっても、基本的には自社製品が中心の連携だし、そのほかに至ってはネット連動がそもそも期待できない。でもテレビをネットワークで見たいというニーズは少なからずあるとおもうので、日本の家電メーカーはこのあたりがんばって欲しいなと期待しています。

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